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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

3DCGを作ってみよう その7

3DCGをやろうとして、実物のものづくりにも手を出すことにした。今回はその下地となる部屋や道具をそろえたので準備編として記事にしてみた。

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(今週の一枚)素敵な住まい(pixiv

 

 前回、久しぶりにこのコーナーを復活させて理論的に3DCGをどう前進させようかを考えてみた。

nipplelf.hatenablog.jp その理想論(妄想)をどうにかして実体のあるものにしようと悪戦苦闘しているが、一応それなりの状態になりつつある。それについて部屋、カメラシステム、手法とその作成道具に分けて書いてみようと思う。

 

部屋を作る

 まずは巣作りからである。こういった工作をほとんどしたことがないのだが、実際に手を動かすスペースはどのくらいがいいのか、どういった環境が大切なのかと考えると、やはり一番必要なのは適切な机の大きさではないかと思う。この「適切」とは手を伸ばして届く距離なので、自分の体格の場合、机の奥行きは50~60cm程度で高さは65~70cm、幅は色々な物が置けるようにできるだけ大きい方がいい。この机を中心にして各種収納やカメラやPCなんかを置いて腕を広げた大きさにものが配置されるととても作業がしやすいと思う。

 今回つかうスペースは部屋…といっても2畳くらいの物置を改造したのでとても狭い。必要だと思う机を置くと部屋の6割を占めてしまうので、その他収納をかなりスリムにしないと椅子も置けなくなってしまう。そこで下のように色々ギミックを使って作業スペースを確保した。

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 左の写真の通り机の天板(部屋の境に使っていた板:幅180cm奥60cm厚2cm、脚はスクエアレッグ3本:奥43cm高67cm)を置くとミチミチになった。そこで、メタルラック(幅60奥20cm高62cm)を隠し机として配置した。また、ライトとカメラ、モニターはアーム型にして最大限作業性を確保することにした。これらアームは取り外して色んなところにくっつけるので様々な角度から固定された作業ができる。

 収納に関しては100均もいいが、やはりコスパでカラーボックス(チェスト)だろう。アイリスオオヤマで色々なサイズがある。自分は余っていたボックスをサイドテーブルの代わりとして使い(同じのが画面外に2つ)、対面の壁に鉄網を垂らしてそこに100均の収納ボックスやS字フックを配置して道具を置いた。

 びっちり揃えると10万くらいすると思ったが、ネット店舗をめぐってセールやクーポンで安いものを選ぶと3万円くらいでどうにかなった。ケチればもう1万円くらいは…と思ったがこのくらいが妥当だろう。

 

カメラシステムを設置する

 前回、4万円も出してカメラを買った。大出費である。しかし、まったく使いこなせていない。これは一大事なので嫌でも色々機能を使うことができるようにしたい。そこで、それっぽい撮影システムを構築することにした。f:id:nipplelf:20211116182126j:plain  

 上のポンチ絵の通り、カメラを有線と無線でつなぐことでスマホもしくはPCから遠隔で操作できるようにして、動画撮影やタイムラプス撮影などにも対応できるようにしたいと思った。

 余っているPCは10年物でグラボも積んでないのですごいことはできない。そのため、あくまでこの部屋での映像制御・中継器として使い、重たい処理は別室でやることにした。

 ごちゃごちゃしている理由が2つあって、カメラをPCで直接制御できないのでスマホを介しているとことと、キャプチャーボードが外付けで本来PCにつけることができないものを無理やり接続しているからである。高級なカメラならたぶんできる機能を安い中古でやったためだともいえる。

 Androidスマホ制御はスマホ画面をミラーするVysorが使いやすかった。カメラ→WifiスマホWifi→PCだともたつく可能性もあったのでスマホ→PCは有線を選択した。

 カメラ情報のキャプチャーに関してPCを使わず、直接キャプボ→HDD録画してあとでPCで見る方が賢い(本来の使い方)。カッコつけなければキャプボの横にPCから延長したUSBを置けばいいだけだが、カメラのフル活用(笑)を優先した。

 こういった物を作る際のコツとしては、上のポンチ絵のような簡単な配線図を書き実際配線して無理なら配線を減らす方法と、基礎部分(カメラと録画)を作って徐々にシステムを増設する方法がある。慣れないなら、基礎部分作りに集中して余裕があったら小さなネットワークを作った方がうまくいくと思う。

 もちろんお金があるならそういうシステムセットを買えれば一番かっこいい。

 

ものづくり方法

 なんだかんだで結構仰々しい撮影・作業机が完成した。この上でいったいどういう工作をするかということを考える(本来はこっちが先)と、動物的なもの、人工物や機械的な物、植物的な物、人体造形の4種類を自分は作りたいんだろうなぁと大まかに思いつく。それについてぶつくさ書いてみる。

 

作成手法とその価値

 動く3DCGジオラマが目標だ。それをリアルに現出できればかっこいい。その先駆けとして実物を手を使って作れば目標に近づく…と思う。具体的な手法を考えると、

  1. 手芸用小物を使ったテクスチャー表現
  2. 粘土(シリコンや石膏・アクリル樹脂など)を使った造形
  3. ジオラマ製作を意識した風景作成

があげられる。これらについて個別に何で選んだかとその価値を考えてみる。

 

1、動物の表現は下の動画の方のようなフェルトを使った素晴らしい表現がある。習得までに当然かなりの時間がかかるだろうが、一度覚えられればコストは材料費だけだし、作る楽しみがありそうだ。

www.youtube.com 純粋にこの表現をしようと思うとデジタル上ではほぼ不可能なので、画像を取り込むことを前提に微細な表現やテクスチャに落とすために慎重に作業する必要がある。どの程度作り込むかは目標とする個体の大きさに依存するので、完成予定の作品にどう反映させるかを一度考えた方がいいのだろう。

 

2、動物より少し硬い造形に関しては粘土を使った造形や作成がいいモデルになるのではないかと思う。比較的参加者が多いフィギュア作成を見ればわかるが、ソフトで作成して3Dプリンターで出力するような造形と比べても手作業の質が非常に高いことがわかる。

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 逆に言ってしまえば、こういった造形を学ぶことで3次元的認識の強化につながって、ソフト上での作成イメージをより強化することができると思う。

 

 ジオラマに関してはその作成に対して様々なアイテムを使う。既成のキットであったり、そのキットを改造したり、その辺にあるものを上手く組み合わせて作品を表現することになる。手芸の粘土を使ったミニチュアアートも素晴らしいが、何を使ってもいいのでとにかく目に見える「表面」を加工する点は3DCGのテクスチャー表現に通じる点が多い。

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 こういったジオラマの重要な点は「見せ方」にあるのではないかと思う。細かく作っても見る人が理解できないと無価値だし、普通ではできない表現を箱庭で見せている。汚し・透明化・ライティング・カメラ撮影、こういった技法や考え方を作る過程で学べれば絵の方にもフィードバックできるのではないだろうか。

 

使う道具

 …と、まぁyoutubeのトッププレイヤーのように素晴らしいものを作るのは無理だけど、少なくとも2流の腕にはなりたい(自己満足にもなるし)。それを担保するものはやはり道具だろう。馬鹿にハサミではないが、いいものを持っても使い方がアホだと意味がないという考えがある一方で、物事を始めるには一流のものを持つことがそれに至る近道だなんて言う考えもある。

 どっちが正しいかわからないので、最低限の物をそろえて、これは作成の肝だと思った道具に関しては高いものを買うことにした。

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 (左)粘土に関してはアマゾンで売っていた初心者セットが中心になる。ドットペンだけはちょっといいものを買った。これは造形で一番大切なのが大きな形作りを素早くすることと細かい正確な修正なんじゃないかと思ったからだ。大きな流れは感性で大雑把に作れるのでそんなに高い道具はいらないが、修正をする段には細かい作業をしっかりする必要がある。

 (右)ジオラマ関係は切る、掴む、削るという作業においてやはり切る作業が一番力を使って難しいのではないかと思う。そこでニッパとカットペンに関しては金をかけてあとは安いもので済ませた。

 素材・材料に幅がるので、この先追加で色んな小物が必要になると思うが、その都度購入するのが一番賢い方法なんじゃないかと感じた。

 

 羊毛フェルトの造形に関してはどれがいいものなのか判別がつかなかったので、一旦ペンディングにしてもう少し調べることにした。全く知らないジャンルなので、少しずつやるが、まずワッペンを作れる程度の道具をそろえたい。

 

 これらの手法に共通する消耗品は結構ある。例えば、水や洗剤用の霧吹きや定規、ハサミ、筆、クリップ、入れ物、綿棒、つまようじ、紙コップなんかがある。この辺は100均で揃えられるものばかりだから徐々に集めればいいだろう。


まとめ

 目標は高く!ということで、小さいなりに作成から撮影ができる部屋ができた。ものすごい額をかけなくてもそれなりの工作室が作れることが証明できたのではないかと思う。

 自分の場合、PCや机の天板など手持ちの物を流用できたが、大工的なDIY出来るならもっと素敵な自分の秘密基地がつくれたのかもしれない。廃品とはいかなくてもジャンクギリギリの物や型落ちで安いものは探せばいっぱいあるので、そういうものを直す遊びも楽しいのかもしれない。

 

 これから粘土造形とジオラマ作成、羊毛フェルトを軸に工作するが、手法の幅が広いので少しずつに進めることになる。また、こういった制作過程をyoutubeに投稿するのも視野に入ったが動画の編集などはまだ考えてないし、色塗りに関してはまだ手つかずである。編集環境や塗装ブースをどうやって作るかは今後の課題になる。

 

終わりに

 半年かけてやっと完成した秘密基地であるが、果たしてちゃんとしたものが作れるかはまだまだ謎である。

 ニッペルフ先生の次回作にご期待ください(打ち切り)

 …みたいにはならないようにしよう(^ω^)

 

 

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