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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

X使用に二の足を踏んでいる理由

SNSの使い方は難しいが、最近、Xの使い方が特に難があるなぁと思ったので、その辺についてまとめてみた記事

(今週の一枚)ポーションを作ろう(Pixiv

 

 時間が取れなかったこともあり、X(旧Twitter)を控えてたが、少しずつ再開するにあたってどう使おうか迷っている。

 モヤっとしたままなのもよくないので、TwitterからXへの変化で起こったことや現状のユーザーを含め周辺情報をまとめて使い方に関してちょっと考えてみた。

イーロンマスクが起こした変化と現状とその先

 約一年半前の2022年10月にイーロンマスクがツイッターを買収した。

www.bbc.com

 彼の買収後、不採算部門の解消と人員削減でツイッターは一旦使いやすくなったと思う。経営計画の見直しと採算化を目指して、新たなサービスを始めたり、有料ユーザーを作り、つぶやきに対して報酬を払うことになって期待もあった。

 当初は賛否両論だった施策だったが、現時点では、その変化を利用・悪用するグループが多く現れて、買収以前よりもSNSとしての治安は悪化したと思う。

 こういった変化はおそらくSNSで採算の取れる形を模索した結果なのだろうが、広告が減り、新規ユーザー数は伸びず、報酬目当てのbotや下世話なネタで騒ぎを起こすアカウントが徘徊するようになってしまった。

 さて、こういった状況を見てわかるように容易には採算化ができず、さらに一歩進んだ変化が必要となる。今後はXを総合プラットフォームにする予定らしい。お金のやり取りや商品の売買までできるようにして手数料を取りたいのだろう。

 しかし、Meta(旧Facebook)が仮想通貨(日本でいう電子マネーを作ろうとした)ですりつぶされたように、Xでも早急にこれを行おうとすれば横やりが入ることは明確なので、周りの様子を見つつ金融系のコンテンツを実装することになるのだろう。

www.coindeskjapan.com

 つまり、未来の儲かる新しい仕組みを作るためにしばらくは我慢して経営することになるが、果たして今のアクティブユーザーはそれについていけるかが最大の懸案になると思う。

 

ユーザーの変化

 たまにログインすると、アクティブユーザーの質が変化していることを肌で感じる。

 一つは高齢化だ。新規が減って、古参という「玄人」が増えた。そして、彼らには固定概念があり、新しい情報や概念を受け入れる余裕がなくなりつつあるように感じる。この変化は単純にユーザー個人が年を取ったということもあるが、次々と出る新しいサービスに乗り遅れた人が取り残されているとみることもでき、都会に行けなかった田舎の次男坊みたいな人達がXを形成しつつあるように感じる。

 続いては低知能化だ。別にユーザーがアホだということではない。システムとして誘導されているのだ。以前はツイッター社内に思想的左翼活動家がいたようで、その思想を伝えるために様々な方法を使っていた。これがいい意味でガス抜き(みんなであーだこーだ文句を言う)になっていたが、彼らが解雇されてユーザーの好きな情報しか届かないように変更された(広告除く)。

togetter.com

 これにより今まで以上に同じような情報が手を変え品を変えユーザーに供給されるようになった。悪い言い方をすれば、洗脳のような状態が続き、思考が固定されつつあるのではないかと思う。

 さらに、感情の激高化だ。情緒不安定なユーザーが目立つようになった。ちょっと前なら、笑って許したり、見ないように目をそらしているテーマに対して、とにかく怒ったり、逆にお気に入りのポストを全肯定する人がとても増えた。意見や疑問を言う人、お題に面白い返しをする人なんかがほとんどいなくなった。一定数の人がカッとなって叫び続ける様がよく見えるようになった。

 つまり、経営改革後、集団ごとに分断されて仲間内でワイワイできるようになると内向きになってお互いを肯定するようになったが、自分の気にくわない物事や対立意見に当ると考え無しに全否定するように変化したと思う。

 こういった変化についていけず、距離を置いた人は多いのではないだろうか。

 

今のXを示す具体的な例

 少し具体的な事例を触れてみる。先日、あるポスト(ツイート、つぶやき)がものすごくバズった。2億を超えるインプレッションをはじき出した。内容はくだらないもので、夜のお店の女(港区女子)が高級寿司屋で大将に殴られそうになった、という内容だ。この件に関して、バズっていく状況を見ると今のXの状態と問題がよくわかる。

 時系列を見る。まず、女性が過激なポストする。その友達がリポスト(リツイート、RT、RP)してちょっと騒ぎになる。その騒ぎを聞き、彼女のアンチが彼女の悪口や個人情報を書く。寿司屋の関係者や自称お客が彼女がうそつきだと「真実」を流す。ゴシップアカウントが騒ぎ立て炎上を引き立てる。Botが反応して空アカウントへ大量のRPがなされる。それに紐づいた外国アカウントが反応する。女性が自己弁護する。それを否定する大手インフルエンサーが寿司屋寄りのポストをする。女性側白旗で投了となった。

 Botの広がりを切ったとしても2000万インプレッション以上が記録されているが、広がりの大半は報酬目的の騒がせ屋と火消屋、興味本位の野次馬となる。

 この件で見えてくる現状のXの問題は2つある。

 1つ目の問題はなぜここまで寿司屋が擁護されたかだ。普通はこんな寿司屋誰も知らないのに擁護運動が活発化して世論が覆った。

 背景を見ると少しわかる。彼女と連れの客は斡旋所(繁華街のラウンジ)を介した関係で裏に「管理者」がいる。寿司屋には常連客と酒を供給する「オーナーと金持ちグループ」がいる。その繋がりは知られると困るし、フロントの寿司屋は「素敵なお店」であってもらわないと困る。そこに大量のお金があるのだろう。

 穿った書き方をすると女の子を供給する組織とそれを買う金持ち連中がおり、その遊び場の一つが寿司屋だと理解できる。そういった連中がバカ女の騒ぎを聞いて、匿名擁護や大手インフルエンサーを使って女側の情報に蓋をしようとしたとみることができる。

 こういった集団が緩いつながりでいくつもあり、ネットで有名な「上級市民」と首輪の付いたインフルエンサーの図が見える。彼らの都合で情報が偏向されるのはちょっと怖い問題だ。

 もう一つの問題は、インプレッションと報酬が繋がりが騒ぎを大きくしたことだ。今まではステマすればステマ企業から金をもらう報酬形式だったが、つぶやき自体に金銭が発生すると正体不明な情報が「真実」になり得る。今回の件もよくある吉原の一場面のくそポストなのに、社会的大問題のように映ったのは多くの他人が金のために嘘やあいまいな情報で騒いだからだろう。

 検証できない噂話をして、みんながその適当なネタを元に無茶苦茶なことを言い、プンプン怒るようになると、Xに夢中になるのだ。X自体はほぼ広告収入で成り立っているので、こういった手法でアクティブユーザーの時間を占有すれば収入アップすると思っているのかもしれない。それをbotが修飾する形で数が爆増したのだろう。

 しかし、この方法はかつてYoutubeで失敗(広告がその商品の販売に結び付かなかった)しているので、Xでもシステム変更するだろうが、刺激に慣れたユーザーはそれを求めて暴れ出す状況が続くのではないか。

 情報を得ることや考えることよりも、適当なお題で感情をただ爆発させる人が増えるのはSNS・ネットの社会性として結構な問題だと思う。

 

発言責任と匿名性

 鬱憤がたまってカリカリしたユーザーは流れてくるテーマに適当に過激なことを言う。違法なことも言うし、誹謗中傷もつぶやくだろう。多くの人がXの中だけ、ひと時のつぶやきだと思っているが、最近はそういうわけにはいかなくなった。

 そこにビジネスチャンスを見出す連中が生まれた。所謂、示談ビジネスの亜種である。具体的に言うと、ネットでの問題(仮想通貨や違法ダウンロードや出会い系など)で裁判したくないなら示談金払えみたいな様式だ。

internet.watch.impress.co.jp

 誹謗中傷に関しても、ちょっと前は反グレ的な脅迫だったが、今はしっかり法整備されているので、本職も乗り出してきて実際に訴訟沙汰もある案件になった。軽はずみにXの炎上ネタに乗ってしゃべると何十万円と取られる可能性が出てきたのだ。

 また、Xでは比較的容易に開示が通る傾向があり(おそらくこれは変更される)、開示可否の通知を無視すると一気に個人情報が漏れることになる。一方で、裁判をちらつかせる連中には非弁行為をする素人も多いので、やり取りをするかどうかは慎重にならないといけない。

 他のSNSではコメントをかなり強めにコントロールして過激になりにくくしているので、X特有の問題と言える。関わらないとしても、そういったものを内包していることを頭の片隅において行動する必要が出てきた。

 

どう使えばいいか

 Xは過渡期にきており、これからもっと荒れる可能性を多分に含んでいる。

 Mixiのように一気に過疎化する可能性もあるし、2chのようにユーザーが漸減して情報が集まらなくなることもあるだろうし、ニコニコのように閉じたコンテンツになるかもしれない。

 いずれにせよ、人は減りサービスは変化するので、利用時間をXに偏重させないことが重要なんだろう。さらに、Xだけでなく、SNSをやるとどうしてもいいねや閲覧数が欲しくなるが、それを得ることが無意味だと意識するべきなんだろう。目標はいいねを増やすことではなく、その先に何か目標をもって活動することだと思う。その目標が金稼ぎなら裁判覚悟で動けばいいし、友達探しならたくさんの人を褒めて話しかければいい。

 逆を言えば、漠然と意見することは非常に危険があり情報を盗まれたり、思わぬ犯罪に巻き込まれる可能性があると思う。

 つまり、今までのような「気持ちの開放」的なSNSの使い方を止め、多くの人・不特定多数に向かってポストすることは控え、できるだけ相手や属性を絞った発言をすればもめごとは回避できるし、その際、相手を否定することはできるだけ避ければ何とかなるのだろう。

 まぁ、それでもアホにぶつかれば殴られるし、詐欺アカウントに襲われるのは避けられないので、次善策としてサッと逃げる方法は確保しておきたい。

 

終わりに

 まとめてみたが、やっぱり難しいなぁと思った。人心は徐々に泡立つし、暗黙のマナーもどんどん変わり、サービス自体も大変革だ。単純に広告を置く形で使うと人は見てくれないし、過激なことを言うと訴えられたり炎上する。特定の人やクラスターと会話をするくらいにしておくのが今のところの安全牌なんだろう。

 …とはいっても、アホなことも言いたくなるよね(^ω^)

 

 

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