少しずつ部屋が片付いてゆくと、カメラでマイクロフォーサーズとフルサイズについてちょっと思うことがあったので書いてみる。

(今週の一枚)寄り道は…(Pixiv)
ほぼ写真を撮らない素人が、以前書いた記事の追々記的なものなので、ご興味があれば↓の記事をご覧いただければ幸いです。
フルサイズとマイクロフォーサーズの機体の比較
以前の記事ではマイクロフォーサーズ(以下、m43)の機体の大きさを比較して、まぁ色々あるんだなぁなんてことを書いた。しかし、フルサイズセンサーとの比較をしていなかったことに気づいた。メインで調べていたのが一昔前のm43機だったので、今回はその年代にフォーカスして書いてみる。また、同世代ではLUMIXやOlympusにフルサイズ機はないのでSonyを使って比べてみることにした。
まずはセンサーサイズと共に機体の大きさを比較してみる。

(左の方が右より3倍くらい高級)
この写真ではSony α7S と Olympus E-M1(m43のフラグシップ機) を比べてみた。機体の大きさはほぼ同じなのに対して、センサーの面積が4倍近く違う。左のSonyの方がみっちり詰まっている見た目で、余裕がない感じがする。そういう目で見ると右のOlympusの方はスカスカに見える。まぁ、実際Sony機の方がちょっとだけ面積が小さい。
次に持った感じや使いやすさを比べると、Olympus機の方が持ちやすいし安定感があった。レンズをつけてみるとその感覚はさらに強くなって、重心が比較的カメラ側に残るので操作感が良い。一方で、Sony機はフルサイズセンサーを持つカメラとしては非常にコンパクトで携帯性に優れているが、実際の取り回しでの使用感は悪く、レンズサイズがどうしても大きくなってしまう都合上、撮影時にカメラに振られることが多くなる。幅があと1cm大きければこのバランスはかなり違うと思うが、Sonyのこだわりなんだろう。
面白いことに、センサー内にある撮像素子の数はセンサー面積の小さいOlympus機の方が多い(Sony 1240万画素、Olympus 1685万画素)。これは、撮像素子の低性能を数でごまかしたんじゃないかと思う一方で、m43のサイズでは入力される光の量がどうしても限られるので、必然的に密な状態でなければいけなかったのかなぁなんて思った。
つまり、センサーが小型であることで、カメラ本体はコンパクトで余裕のある設計ができるが、写真の画質を保つためには密な空間から大量な情報を撮りだす必要があり、処理をするPCB上のコンデンサーとチップの展開を厚めにしないと厳しいことがわかる。
そういった意味では、Sonyのαシリーズはさすがだなぁと思う。
レンズ装着時の比較
α7sはとても暗い環境でもばっちり写真が撮れる優れものだ。一方で、E-M1は実用機としてくそみたいな環境でも戦えるごついやつだ。それぞれの性能を必要十分で使おうとすると、少し高いレンズが必要になってくる。
そこで、手持ちのレンズで、その性能を持っている奴をくっつけてみた。

(左のレンズは右のレンズより倍以上の価格)
Sony側はFE 90mm F2.8 Macro G OSS、SEL90M28Gというレンズで、Olympus側はM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROというレンズだ。F値も同じだし、Macro性能も近いものがあり、比較条件としてはギリギリOKかと思う。
SEL90M28Gは中望遠のマクロ(ちょっと遠くを接写する)というかなり条件が限られるレンズなんだけど、限定条件ではかなり印象的な写真が撮れる。一方のM.ZUIKO12-40 PROはズームレンズで使用用途は広いのにF2.8でこのスタイルではかなり明るく優秀なレンズだ。
さて、これらを実際に持ってみた感じを書く。Sonyはレンズが大きい割にはかなり軽い(600gくらい)。そのため、全長としてはかなり大きくなるが、安定性は意外とある。もちろん、この軽いというのはフルサイズ機としてはという意味で、Olympus側のレンズはそれ以上に軽い(400gくらい)。そのため、ボディ単独でも使いやすい機体はレンズをセットすることでカメラとしての完成度はかなり高いものになるんじゃないかと思った。
量産機として見たら
単純にカメラとしての使いやすさを見たら、Olympusの設計デザインが一歩勝っていると実感した。少し話は飛ぶが、商業用機体として見たらどうだろうか。
Olympusの商品ラインナップを見ると、当時のm43機のOM-DシリーズはE-M1、E-M5、E-M10というラインで、その他にPEN、PEN liteなどのシリーズを持ち、それぞれに特徴のある販売スタイルをとっている。第2、第3世代…としてシリーズ化しているので、E-M1、E-M5、E-M10を一つのセットとして見ることができる。しかし、そのシリーズ機体そのものはそれぞれ全くの別個体で、内部部品の汎用性はほぼない。せいぜい液晶画面くらいだ。また、E-M5とE-M10には電源スイッチをバックパネルにつけたという致命的欠点があるので、量産型計画としては結構まずいんじゃないかなぁと思った。シャッター(を繋ぐフレキシブルケーブル周辺)に問題はあるが、E-M1は写真機としてかなり完成度が高いのに後続機はそれをうまくいかせていないと感じる。
このいい意味での独立した設計、悪い意味での冗長性のなさはOlympusがカメラ事業を捨てるまで続いたんだと思う。

(E-M5mk3とE-M10mk3、外見は似ているのに中身はだいぶ違う)
一方で、Sonyの商品ラインナップを見ると、フルサイズにおいてα7、α7R、α7sという商品展開をしている。その他にも、センサーサイズを変えたAPS-C機を様々販売しており、かなり挑戦的なデザインのものがある。APS-C機側ではほぼすべての機種で内部部品の汎用性はなく、それぞれの機種を大量に作ることで採算をとっているとうである。しかし、フルサイズ機は全くその逆で、3種の機体は多くを共通部品を使っており、おそらく、センサーとPCBとコア・メモリ周り以外は入れ替えることができるんじゃないかと思う。一方で、世代間の部品汎用性は薄い。

(α7Ⅱ(左)とα7(右)を比べると第二世代のα7Ⅱが一回り大きい別物)
販売戦略と機体製造戦略を考えると、Olympusには設計に遊びがあり、その模索の中でいい物を作ろうとしていると感じた。一方、Sonyには販売計画が前提にあり、その上でバランス性能とアピールポイントをよく見れるやり手が経営陣にいるのかなぁと感じた。
今遊ぶなら
カメラをやろうという人に勧めるなら、10年くらい前の中古品を自分は勧める。
メーカーはいくつかあり、基本的設計思想は各社で別だが、その思想はひとつの物語になっていると思う。それを前提として、人間の手は大体同じ形であり、カメラの形は自ずと限定される。だから、フラグシップになるカメラの形は結構洗練されており、時代が変わっても意外と同じ形をしている。
また、現行のフルサイズ機はすべての機種で熱処理問題を解決できず、重くてでかいので使いにくく、超高画質と言いつつ、多くを画像処理前提で出力しているので、理屈上、撮影シーンを限定し、外部で画像補正をすることを考えれば、実際の画質ではここ10年あまり変わらない。
そうなると、一発目から何十万もする超高級カメラを買ってドキドキしながら飾っておくよりも、10万以下で一式そろえて遊べるものを買ったほうがいいのではないかと思う(まぁ、それでも高いけどね)。Sonyならα7と標準ズームレンズ、Olympusなら今回見せたレンズセットが大体7~8万で買える。
実際の使い心地は先に書いたように取り回しでm43のOlympusの方が便利だが(Canonなどその他メーカと比べても)が、レンズの幅が狭い。Sonyのフルサイズ機ならおそらく今後も開発は続くので、それを見越して使い方を覚えることを目標にするのもいいし、様々なシーンで使えるレンズの幅が広い。その他メーカーのフルサイズ機もいいが、レンズバリエーションを考えると、初心者にはSony一択なんだと思う。
勧め方に依るが、ガンガン使ってもらうならOlympus E-M1で遊んだほうがいいんじゃないかなぁ。
終わりに
外でパシャパシャ撮れば、もっと適切な論評ができるのだろうけど、超インドア派の自分には内部の構造からこんな意見を書くことになった。
まぁ、パッと見たり、触った瞬間、撮影した感覚が大切だから、一目惚れするかどうかが一番大切なことかもしれないね(^ω^)
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