滞っていた3DCGを再開しようと思う。今回はソフトオンリーから実物も使った遊びに広げる計画少しずつ進めているのでそれを記事にしてみた。
(今週の一枚)秋のピクニック(pixiv)
3DCGで遊ぶ計画は停滞して前回から1年以上たってしまった。その間、お絵かきを中心に時間を使って、体調不良やマイニングやその他に余暇を取られてしまったんだけど、実は少しづつ計画を練って進めていた。
計画を立てて、倉庫を掃除て机を作ったり、いくつか道具をそろえてそろそろ実作業に移れそうなので、その間、計画に至る考察と実際の準備を記事にしてみた。
3DCGの利点と問題
3DCGとはつまり、PC上でデジタルデータを設置したり動かして画像化することである。前回目指していたものはこれを画面上に出力して「3次元的な絵」を見せることが中心にあった。しかし、はっきり言って今やっているphotoshopお絵かきでもある程度の立体化ができているので、振り返ってみるとそんなに魅力的なものではない。
3DCGで動かないものを作るというのはコスパ的にあまりいいものではないし、定点の作品を作るなら従来の方法でどうにかなるため、3DCG用のソフトでモデリングやアートワークをするならやっぱり立体的な動作をしたり、様々な角度から見える映像を何回も使い倒すことができる点がデジタルアートとしての利点なのではないかと思う。
しかし、そこには大きな問題がある。より精密なマクロモデルを組むとか、動きを付けようとか、それなりのエフェクトを付けて動画を華やかにしようとするとその都度金がかかるのである。高い総合ソフトを買えば収まるものではなく、各効果ごとに追加でソフトが必要だし、そのデジタルデータを担保するPCを高性能にする必要が出てきてしまう。入門的な物であれば無料のもの・試供品がたくさんあるが、個人のやっているものはどうしても限界があるし、企業が出しているものは機能を制限して使いにくくしている。また、これらは日進月歩でそれを買っても早いと3年くらいで新しいバージョンを買わないとまったくついていけなくなる。
つまり、個人で3DCGをやろうとするとある意味無限の可能性がある作品を作れるのだが、それに比例して指数関数的に金と時間が必要になるのである。
当初、自分の意図する動画的な物を作ろうとした場合、ぽわっと道具をそろえると150万円程度かフリーソフトなら莫大な時間がかかってしまい、明らかに趣味の領域を超えていた。そこで、最低限必要なものを集めて作成を行っていたが、それでも10万程度必要となった。モデル作成、テクスチャ塗布と色塗り、背景領域への投影、簡単な撮影までいった。軽い動きと効果を付ければちゃちではあるが10秒程度の動画を行けると工程まで行くことができた。
まぁ、その後時間が取れなかったのでなかなかその課金アイテムも使いきれなかったのは反省点である。また、これを進めるにはなんだかんだお金がかかることは覚悟しないといけないということが分かった。
視点を変えて3DCGアート
時間とカネの問題で停滞したが、こういう時は一旦落ち着く必要がある。近視眼的にならず新しい視点を取り込むことで解決策が見つかる場合がよくあるある。そこで目をつけたのがモーションキャプチャー周辺の技術である。最近では映画などの映像作品で当然のように使われるになったのでご存知の方もたくさんいるだろう。
これを簡単に言えば、3DCGだとどうしても動きにムラが出たり実体感が出ないので、実物を動かしてその映像を加工しようという方法だ。最近であれば、バーチャルユーチューバーなんかがこれを利用している。この方法を使えばもっと安くそれらしいものが作れるのではないかと思った。
もちろん、変顔してキモイクリーチャーを作るのではなく、実写映像と3DCGを組み合わせてそれらしいものを作るのである。うまいことバランスが取れれば安くてそれらしいものが作れるのではないかと思った。
ジオラマ的3DCG
計画としては予算も限られているので、ミニチュアと3DCGを組み合わせて造形や動きでお互いを補えるようにすることが目標になる。モノづくりとしてこういうものに触るのも一つの経験だしそれを技術的に組み合わせるのは面白いと思ったので、実写とCGの双方向性を簡単に書いてみる。
実物を利用した3DCG加工
ジオラマや手工芸、フィギュア作成はそれぞれ奥が深いものであり、簡単には奥義を極めることはできない。粘土一つを練るにしても色々方法はあるだろう。
しかし、ガチでやらなければそれなりの物を作れるし、それこそおもちゃを買ってきて写真をとれば一つの作品になる。特に最近ではコロナ禍で自宅で何をするかが改めて注目されつつあり、100均で出ているアイテムを使って気軽にDIYしたり、お洒落な小物を作るなんて遊びが有名になってきた。こういったお手軽アートを上手く利用しようと思う。
3DCG側で作成に時間がかかる小物も100円で買えてしまう場合もあるし、種類に幅があるので、上手く利用して背景画やオブジェとして採用すれば格安で作品が作れる。
具体的な方向性としては、初歩としてアクリル粘土を使って簡単な漫画的キャラクターの作成をしたり、3DCGでは表現の難しい動物の毛の表現を羊毛フェルトを使って作成すれば、かなり質のいいものが作れると思う。
こうやって作成したアイテムや背景を単品でデジタルデータに置き換えるのも一つの手だし、オブジェクトのVR化を前提とすればそのままCGとして利用できるのではないかと思う。
3DCGを利用した実物加工
3DCGの魅力の一つはプリンターを使った出力である。個人で買える3Dプリンターが有名でプラモデルやフィギュア作成の原型なんかに使われるし、3DCADの出力データを工作機械で削りだすことで部品が作成されていることで工作部品が世に生み出されている。
これによって通常では作成できないような形態のオブジェクトを作成できるし、データをひな型にして様々な製品の加工ができるようになった。
まぁ、こういった機器を買ったり作成を依頼したりするとかなりの額が必要となってくるのであまり現実的ではない。安く個人で買った人の話を聞くとなんだかんだで機器の整備に時間を取られるし、納得のいくものを作るにはかなりの技術が必要なので、作成を進めると高額な装置を導入するか業者に依頼することになるようだ。
そのため、3DCGからの出力は出来る限り少なく小さくすることが前提となる。おそらく、手で作成するのが難しい形状のアイテムとか、再度映像データを取り込んだ後にソフト側で作成が難しい柄や陰影をつけるために必要なアクセサリーなんかが対象になるのではないかと思う。
自分が目指すものが最終的には映像作品となるので、3DCG造形→プリンター出力→実物加工→デジタル化→3DCG加工みたいな流れになるため作業がかなり煩雑になる。手で作るのが難しい・3DCGで作成が難しいと言った要素があるものに対して予備的に利用できるのではないかと思う。
一方で、最終成果物を「ジオラマ」、つまり実物にするのなら、3Dプリンターの出力はありだと思うので、余裕があるならトライする感じになるだろう。
取り込みに必要なもの
カメラである。それこそ作成過程をyoutube動画にするとしても、物撮りができないと話にならない。
一番安くそろえようと思うと今は楽天モバイルでただセール(ポイントバック)をやっているスマートフォンのカメラになるだろう。純粋に通信機器としての楽天はクソで使い物にならないが、タダでスマホが手に入ると思うとかなりお得だ。iphoneだとカメラ性能がいいが10万円程度追加費用が掛かるので、楽天で選ぶ際、値段×機能的にはAndroidを選択した方がいいだろう。ねらい目としたらAndroidのミドルロークラスのOPPO社のものでいいと思う。ソフトもかなり充実しており、APP導入でタイムラプス撮影からコマ撮りもできるので単独で動画撮影まで行ける点はかなり魅力的だと思う。
一方で、もうちょっといい画像を取ろうと思うと必然的にデジタル一眼レフカメラがほしくなる。感度、画角、撮影方法などかなり幅があるし、高密度のものを取ろうとする場合、スマホのCPUやソフトがいくら高性能化しようと取り込む情報量が100倍以上違うので取れる絵も違う。しかし、最新機種の価格帯は20万~とレンズも考えると最低30万は用意しないといけない。もちろんそんな額は払えないので、中古の5、6年型落ちの入門クラスのカメラがねらい目になる。レンズも安いものなら6000円程度で買えるし、ハードオフでカビ付き100円レンズを直してもいいと思う。
…というわけで買ってしまった(;^ω^)
Lumix DMC-GXMK2である。スマホもあるので2カメラ体制で何とかなるだろう。値段としては望遠レンズ+標準セットで4万円くらいかかった。レンズは最低焦点距離が90cmとちょっと長めなので、500円のクローズアップレンズフィルターを使って接写やマクロ撮影に利用することになる。中古デジタルミラーレスとしたらまずまずお得だと思うけど、う~ん果たしてずぶの素人に使いこなせるのか( ^ω^)・・・
終わりに
安く済ませよう…と思って動くと財布から金がなくなるのは世の常だけど、いい買い物と信じたい。この投資が生きてくれることを祈りつつ、楽しくいいものを作りたいな(^ω^)
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