今年もあと少しでおしまい。少し変化を起こしたニッペルフの活動を振り返ってボチボチ評価してみる。
（今週の一枚）雪が止むのを待つ（pixiv）
今年の目標・抱負
コロナ禍で色々と生活環境も変化したため、ニッペルフ活動も変わらざるを得なかったが、ただ環境に流されて漫然と変化するのも腹が立つのでこちらから少し踏み込んで活動内容を少しずつ変化させようと考えた。
毎年の絵の大まかな目標は
- 絵の質の向上
- 絵の見せ方の変更
- 既製の自作品の有効利用
- 全体の効率性の向上
で変わらない。
また、前年から引き続きわかりにくいイメージをなるべく除いてできるだけわかりやすく感情に訴えるような作品作りをすることがこれらに具体性を持たせたテーマになった。
さらに、ブログでは政治経済系を少し減らして、自分の趣味や考えをまとめることを優先させて各論を書くことにした。週一回４０００字投稿を行っているが、どうしても話題がばらついてしまうし、知っている人は知っているテーマを深堀するには時間が足りない。確定情報や自分の見聞きした世の中の変化についてもログとして残す必要があるのだろうが、限られたリソースをより内側に向けた様になる。
エロ絵については投稿頻度を増やすかどうかが一つの分かれ目になったが、先ほど言った「変化」を今年の中心の位置づけにしたため、ペースを落として時間を別の行動に費やすことにした。
「変化」という意味では、新しいことへチャレンジするのが大きな目標となるし、今まで行ってきた活動を少しずつ表に出すような行動をすることで、コロナで生活環境が激変する中での活動停滞への反攻にしようというのが隠れテーマとなる。去年の反省からあまり無理をせずに活動を広く行えるかが試金石になるのではないかと思った。
絵について
今年はphotoshopの使い方で大きな変化はなかったが、統一感を与えるような色の使い方やポイントごとに強調点を作って絵のイメージアップを図ることが技術的な方針となった。photoshop自体がサブスク型に変化して様々に機能が更新されているが、CS6（古い買い切り型）を使っている身としては取り残されつつあることを実感している。
作風はそこまで凝った作りにせず、情緒的なものを絵の中に載せる試みを行ってみた。その際、今までのやり方を踏襲しないので、ＳＮＳ上での評価がどの程度上下するかを観察することが必要となった。
自分は所謂「お気持ち系」にはどうしてもシンパシーを感じず、屁理屈でどうにかしようとするきらいがある。しかし、ＳＮＳの評価の流れとして、理屈ではなくなんとなくパッと見てドキッとしたり、よく見るアニメの絵柄や有名キャラクターだったりが評価の大部分を占めている現状では自分の考え方・物の見方がむしろ忌避される傾向にあるので、そういったお気持ち系に寄せる必要があった。
結果から言えば、成功と失敗が極端に割れた。pixivだと閲覧数が5000を超えたものがあるが、300に届かないものもあり、Twitterでいいね300を超えたものがある一方で、50程度のものもあった。「バズる」といった爆発的な注目を得ることはなかったが、去年よりも平均値・中央値は倍増したので試みは価値があったのだろう。
ただ問題もあって、地の能力が全く向上していない点である。美術の学校を出たような人の作画を見るとレベルに圧倒的な差があり、その差をＰＣのパワーでどうにか埋めようとしていた。しかし、それはあくまで自分の技能が少しずつでも上達していることが大前提なので、それが滞ってしまうと絵それ自体の価値が落ちてしまう。
本質的な停滞は後になってじわじわと出てくるので表面的な評価を気にしすぎて頓死しないように注意したい。
エロについて
「エリスの憂鬱」以降、残念ながら新作を発表するには至らなかった。これは作成に充てる時間の配分を変更したことが大きなポイントだが、もう一点は描き直したからである。
自分の作り方は過去に描いた作品を上手く流用してそれをさらに描き増すことで表現力を上げてきたが、その起点の絵が今の作風と整合性が取れなくなってきた。
これを是正するためにいくつかのパターンで使いまわしていたパーツを変えたり、エロ絵のアプローチを見直したためにさっぱり前進しなかった。
そのため、売り上げ自体も去年の半分程度となってしまい、お財布的には悲しい感じになってしまった( ；∀；)
準備している新作はエルフ物にして異界→現代社会みたいにしようと思っているけど、果たして売れるかどうかは全く未知数になる。
ただ、今年の目標が「変化」であったので、ホップステップジャンプのホップと考えて我慢することにした。まぁ、エロはエロで好みが分かれるので、上手く自分の思うエロさに合う顧客層を見つけることもしないといけないのかもしれない。
新しいことへのチャレンジ
今年前半はチャレンジとして仮想通貨マイニングを勉強して、実際に行動に移した。考えることと実際にやるとではやっぱり大きく違って失敗の連続であったが、一応出費分は回収できたので失敗ではないと思いたい。また、ブーム以降グラフィックボードの価格が跳ね上がったまま落ちなかったので、それ以上の大きな投資を行うことはお財布上できなかった。
そんな中で、その他にも考え方を変えて色々やってみたので書き出してみる。
露出を増やす
活動を広げるうえで考え方を変える必要があった。今までは完全匿名でリアルの画像を一切見せない方向で活動をしてきたが、表に出てボコられない程度には絵の完成度が出てきたと思うので、メディアに少しずつ出てもいいかと思うようになった。
これまでは上のような小さなポイント記事でもお断りしてきたが、依頼があれば出ることにした。まぁ、そういう時に限って依頼がないのはご愛敬である。pixivisionさんに以前描いた絵を載せてもらったけど、閲覧やブックマークが少し増えたのはいい経験をさせてもらった。
プロになる気はないし、時間的に○○マーケットに出て…とか、展覧会に…なんていう手間のかかることもできないから、気軽に投稿できるネットの発表会なんかの機会を少しずつ増やせていければいいなぁなんて流れである。
実物の造形
３ＤＣＧ作成に至る過程で実物にタッチしてそれを広げてみようという試みを行うことにした。はっきり言って器用でないからそんな立派なものを作ることはできないけど、頑張ってみようと部屋作りから少しずつやってきた。
何でこんな面倒なことをしたかというと、一つは手先を動かすことで頭の中のイメージを実体化させる作業を実感したいという感性に対する試み、平面的なアニメや漫画のキャラクターをいかにして立体的に表現するかというキャラづくりのヒントを得るための試み、今まで行ってこなかった2次創作へのアプローチという３点が理由となる。
まぁ実際やってみると苦労の連続でなかなか満足のいくものが作れないけれど、その失敗をＳＮＳにアップすることでモチベーションを維持しつつ解決策を探るという遊びを同時に行えたのは良かったと思う。
実際に粘土をこねだして1ヵ月程度であるが、まだ伸びしろがあるはずなので1年くらいは徐々に規模を大きくして満足のいく作品作りを目標にしたい。
カメラ
粘土を練っているだけではもったいないので、実物をデジタルデータに取り込んだり、３ＤＣＧの起点になればいいと思い、カメラ機材の基礎を学ぶことにした。
物理的な焦点深度なんかを勉強すると、高校生以来で頭がこんがらがるが、激安中古部品を集めて少しずついい写真を撮ろうとしている。
一般的な動物や環境を撮る方法と異なり、室内環境で撮影するのでそれはそれでハード的にもソフト的にも気を付けないといけない点が多い。しかし、それを改善する高級品は容易には買えないので、お手製のものやインチキ中華を駆使してそれに臨むことが一つの遊びになるのではないかと思う。
コラボレーション
外側へ…ということで、２つの依頼を受けてみた。エロ関係を引っ張ればどさっと来るんだけど、それを除いて比較的身分がはっきりしている所と組んでみた。あくまでお金のやり取りがない前提で依頼を受けた。
残念ながら、リリースには至っていないがそのうち発表できるのかもしれない。相手のあることなので没になるかもしれないし、うまくいってくれればいいなぁといった具合である。
今回の成否は別として、活動として誰かと協力すること自体が大きな変化の胎動となる。
やってみて困ったことは、無料ということと、自分の絵柄が重たいということが相まって相手に緊張させてしまった点である。タダだからこの程度でしょ？と思ったら、ちゃんと返事が来て、こっちもちゃんとしないと…みたいになるようだ。普通のビジネスマナー的なスタンスはどうやらこういう活動には合わないらしい。そのため、どのくらいちょろくやるかや協力の幅をどこまで広げるかなんかを考えてないといけないし、いっそ金をとってしっかり契約関係でやった方がうまくいくのかもしれない。
いずれにしろ、これを続けるなら少しずつでも経験値を得る必要がある。ネットでも人間関係の距離感は大切なんだろう。入学したての大学生の気分である。
終わりに
一人遊びを一人で楽しんでいたが、新しいことを始めて、それを他の人にも見せて、知らない人とも遊んでみた1年になった。
総体として意識的に変化を行ったけど、これがうまくいったかどうかはあと数年はかかるかなぁという感じ。はじめの一歩なんだろう。
まぁ肩肘張らずに楽しめればいいな(＾ω＾)
それではよいお年を🎍
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