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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

3DCGを作ってみよう その16

背景ジオラマをちょっとずつ作っているのでどんなイメージでどんな感じになっているか途中報告的な記事を書いてみた。

(今週の一枚)旅立った猫を探す(pixiv

 

 

 

ジオラマイメージ

 ドラゴンが完成したのでこのキャラに似合うようなイメージを作ろうとしている。当初のイメージがドラゴンと冒険者が戦うシーンを作ろうということだった。それを現実にアウトプットしようと背景を考えると荒野や山野で戦う感じが一番それっぽいと思う。

 しかし、実際イメージの絵を描いてみたり、3Dイメージを簡単に作図してみたりすると、どうもドラゴンが浮いてしまった。これはドラゴンの比重がジオラマに対して大きくなりすぎてしまい、背景としての意味がほとんどなくなってしまうことが主な原因だった。

(1/72の量産市販フィギュアとドラゴン)

 また、具体的な縮小率を考えると、ドラゴンを軸に迫力のあるものを作ろうとすると1/72が一番よく、1/100以下ではその他が小さすぎてジオラマ自体が作れないし、1/48程度になると逆にドラゴンが小さく見えてしまい迫力がなくなることが分かった。

 このままこのイメージを元にジオラマを作ってしまうと何ともストーリー性のないつまらないものになることが想定されたので、題材をもう少し盛って「ドラゴンが冒険者と戦う」から「ドラゴンが城を攻撃し反撃する」に変更することにした。

 これにより作成するものがベースの大地、城、近くの家、植物となり、これらを独立のジオラマとしていったん完成させ、その後、ぶっ壊してドラゴンを突撃させることでジオラマのストーリー性とドラゴンの迫力を作り出すことにした。

 

ジオラマの土台

 実際ジオラマといってもピンキリで色々なミニチュアが世界中に存在する。しかし、その基礎となるものは土台であり、その土台の上に様々なものを乗っけることであるシーンを切り取ったものがジオラマになるのだと思う。

 今回は初めてなので、あまり土台には変な加工を加えずに一般的なもので作ることにした。縁は100均のA3額縁、土台凹凸はスタイロフォーム(断熱材)、表層は石膏と石粉粘土を使用した。

 出来としては微妙なんだけど(;´Д`)、まぁこれからいろいろ盛る(土、草、建物、ドラゴンなど)のでしっかりした基礎があれば問題ないということで完成とした。

 

ジオラマエフェクト

 これらに作成したオブジェを乗せていくことになるんだけど、作ったものをただポンポン乗せても迫力は出ない。そこでエフェクトを入れる必要があるがどんなものがあるのかを考えると…ドラゴンの息や火球や発光といったドラゴン由来の効果といった自分の行動が自分に変化を与えるエフェクト、経年による汚れや環境光や風による埃といった環境由来の効果、破壊された建物の破片やドラゴンの羽で吹き飛ばされる物といったフィギュアが動くことで他社に影響を与える2次的変化なのではないかと思う。

 こういったエフェクトは結構重要で、やるとやらないとではフィギュアと背景の一体感が大きくずれるのでもしかしたら一番大事なポイントなのかもしれない。

 先駆者がたくさん素敵な作品を作られているが、エフェクトで多くで見られるのは経年の環境変化ではないかと思う。例えば、風が吹いて砂が舞って建物わきに落ちるとか、長年雨が降って石が苔むしたり鉄が錆びるといったものだ。

 こういったエフェクトはそのシーンに真実味を出すうえでとても大切である。そのため、できるだけつけたいと思うが、今回はそれに加えて大切なものは「ドラゴンによる攻撃」の表現ではないかと思う。火球を出して建物をぶっ壊した瞬間瓦礫が吹き飛び炎をまき散らすというのが具体的なエフェクトだろう。

 PCならソフトを使えばちょちょいでできるだろうが、実物でこんなもの作れるのか?と正直思った。特に空間的にそれらの効果を埋めることができるのかが疑問だった。まぁなんでも調べてみるもので、そういった瞬間の効果というものにこだわる方もいる。そして、それを参考にすると何とか作れそうである。

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 例えば、動画の方は爆発表現をLEDライトと光ファイバーと綿と絵具を使うことで非常に繊細に表現されている。サムネを見ただけだと本物に見える。こういった特殊効果は既存のテクニックにこだわることなく新しい素材を試してみるのがいいみたいだ。

 …ということで、環境変化、素体の効果、素体同士の影響変化の3種類をうまく組み合わせればそれっぽいシーンが作れるのではないかと思うし、色々情報と素材を集めてみる必要が出る。

 

ジオラマを作る

 べちゃくちゃしゃべっていても物は完成しないので手を動かすわけだが、ジオラマの可能性を考えると、様々な方法や素材を試すことが重要ではないかと思う。子供の知育ではないかが、一つのプロトコールにこだわると応用が利かず同じものを作り続けることになって飽きるからである。

 そこで今回は建物を作っていくが、それぞれに異なる仕様と素材を使って作成をしてみた。

 

納屋

 お城の壁の外にある施設は何かと考えると、一般人が住む建物や畑なんかじゃないかと思う。そこで納屋だ。日本で納屋といえばあまりなじみがないが海外の一部ではノスタルジー(?)を想起させるものとして意外と人気があり、色々な人がチャレンジしている題材である。中世風ファンタジーでも納屋だ!

 今回はこれをバルサ材(とても柔らかい木材)を基本に作ってみた。 

(納屋と荷馬車と藁)

 完成写真が上のようになるが意外とうまくいった。後でぶっ壊すので一応内装の壁も塗装している。イメージとしては若干くたびれた感じだが風雨にはそれなりに耐えられそうな感じである。

 バルサ材を使ってみた感じは非常に使いやすいという好感触があった。若干絵具を吸ってしまう傾向があったがアクリル絵の具を2度塗り以上行えば十分質感は担保できると思う。

 素材感の比較として100均で売っているコーヒー混ぜ混ぜ棒を屋根に使ったが、この素材は非常に硬いため加工がしずらく絵具もはじく傾向があったので安価の代わりにかなり手間と根気がいる素材なのではないかと思う。値段としてバルサ材は高いが、加工する時間と手間を考えると素直にバルサ材を購入したほうがいい作品が作れるのではないかと思う。

 また、色塗りに関しては下塗りにジェッソ(これを塗るとその上に絵具がよく乗る隠蔽・プライマーみたいなもの)を塗るかどうかが最初の問題となる。今回は木の質感を出すためにあえて塗らなかった。確かにジェッソによって滑らかに絵具が乗るが、それによって素材が厚みを持ってしまいイメージ通りの凹凸感は消えてしまう。縮尺によって素材選択や質感維持は異なるが目的とする質感と素材の状態を見てその都度塗るかどうかを判断したほうがいいと思う。

 

お城

 騎士物語といえばお城とお姫様である。今回は姫は登場しないがむさい兵隊モブはたくさん登場するので、大切な背景の一つである。

 今回はスチレンボードを下地として基礎を作り、ジェッソで隠蔽してからその上に石粉粘土を張ってお城とした。

(お城の一部と壁と木)

 西洋のお城の写真を見る全体的に戦闘向きのものとはったり用のものに分かれており、前線基地的な装いものなら武骨な作りになり、結果、天守閣的なおしゃれ要素はなくした。上の写真のように門とお城の一部を切り取ったものを作ることができた。本来はもっとなが~い壁がぐるっと巻いてお城を囲んでいるとそれっぽいけど、望みだすとキリがない。

 スチレンボードの使用感は慣れが必要だと感じた。この素材は建築家のモデルを作る際によく使われるもので、薄いスチロールの両面に紙を張ったものである。片面の紙とスチロールを切ってしまえば、残った紙を折り曲げて状態を保持したまま作業に移れるのでとても使いやすい。しかし、紙とスチロールの切ったり張ったりする感じが異なるので、それを間違えるとぐちゃぐちゃになってしまうことがある。例えば、ボンドで紙部分を張るとはがす場合紙ごと取らないといけないが、スチロール面ならパリッとはがれる。扱いの異なる素材を重ねるとどちらに状態に合わせるかで使う素材も変わってくるので注意が必要だろう。

 

部屋の限界

 …というわけで少しずつ作成が進んでいるが、一つ大きな問題に直面している。物理的部屋の容積の問題だ。

(作業部屋の状態、パンパン(-_-;))

 ジオラマ用各種素材、フェルト・フィギュア用素材、電気関係素材、それらの工具、塗装用ブースト・乾燥機、3DCG用・動画投稿用の撮影機材、それらを統合するPCと照明などを1.5畳の小さな部屋に押し込んでいる。

 写真を見てもわかる通り机の作業スペース周辺はぎりぎりいっぱいになってそろそろ作業領域を侵食しようとしている。

 写真で見えない部分は素材で埋まっているので実際工作しようとするとそれらを下ろしてから作業することになるので、結構キツキツになっているがこれが限界かなぁなんて思うようになった。

 簡単な軽作業や工作が一通りできるようにセットしてきたが、思ったよりマルチタスクな机作りは難しかった。

 金をかければシャコっと出たり入ったりする収納棚なんてもの買えるんだけど、それだと本末転倒なのでこの状態をいかに作業しやすくするのが目標となる。

 1流でかしこい人は作業ごとに机を分けるなんて言うが、アホな2流派一つの机で何でもしようとしてうまくいかないという典型的な例なのだろう(-_-;)

 

 …とはいっても、場所もないしこれをうまく操って作業するにはどうすればいいのか、ジオラマを作りつつ考える必要がある。

 

終わりに

 言ってみるとやってみるだと大違い。一難去ってまた一難だけど、なんとかかんとか時間を作って少しずつ作品を作っていければなぁ

 …まぁ気長にやっていこう(^ω^)

 

 

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