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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

初心者の仮想通貨マイニング その6

なんとか安定運用に入ったマイニングだけど、今後に係る仮想通貨やグラフィックボードについての雑感を書いてみた。

 

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(今週の一枚)ここは通れません(pixiv

 

 3月から動かし始めた仮想通貨マイニングも早いもので3が月が経過した。今のところ安定的に動いているが、季節の変化や仮想通貨の状況も日々変わっているので丸一年経験しないとまだまだ不安な今日この頃。そんな中で気になることを書きだしてみようと思う。

 

排熱問題

 なんだかんだで4枚のグラフィックボードを使って採掘をしている。枚数が増えると問題になってくるのが排熱で、これは始めた初期から気になっていた。放熱板を入れたりファンを増設したりして対応してきた。

 5月にRTX2070の激安ジャンクを直してくっつけて設定をしてみるとその熱はさらに上がった。一応、安定運用できているが、ハッシュレートの維持で一番重要なのはやはり熱の管理であると分かった。GDDR6を使ったボード限定になるが、具体的にはVRAM and/or Hotspot 温度を65度以下にすることが重要となる。

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 ここ1か月、各ボードやマシン全体の状況の各種ログをとっていたんだけど、この65度が明確に分岐点となった。

 自分の環境では70度付近になると、ハッシュレートがかなり振れて、75度を超えるとreject増え、acceptが減少して収益自体が大きく減少した。この数値は全てのボードで同じ現象を再現できた。一方で、65度以下ならこういったエラーはほとんどなくなり、63度以下になると勝手にハッシュレートが上昇して消費電力量が減少した。

 サーモメーターで確認すると、70度付近からボード上の各電子部品(抵抗かコンデンサかは不明)の温度が急激に上昇してボード全体に広がる様子が確認でき、75度を超えるとボード全体が発熱する状態になる。この熱の広がりを押さえられる限界がどうやら65度付近にあるみたいだ。

 意外だったのがGPUとその周辺の発熱が問題の中心だとばかり思っていたが、その他部品もかなり熱を持っていて、GPUの計算に連動してポカポカすることだった。おそらくだが、マイニングで壊れやすい(1年持たない)というのはこの熱の問題が原因なのではないかとも思う。

 

 対策としては計算量を減らす、サーマルパッドやグリスによる整備、部屋の温度を下げる…がメインとなる。また、扇風機の使用はほとんど効果がなく、サーキュレーターはかなり効果的だった。サーキュレーターはボードのファンを正面に向けて風を当てるのが一番効果的で背面や側面から当てるとほとんど効果がなかった。お互い正面を向きあわなくても、ボードのファン側に低温の空気を供給することができれば結構な効果になる。

 温度の管理を考えると、マイニングリグのようなみっちりボードを並べた状態ではファンが窒息して壊れる可能性が上がるので、置き方を工夫してファンに新鮮な冷気を如何に入れるかが長持ちの秘訣になるのではないかと思う。

 また、グラフィックボードの購入に関しては2連ファンはどうしても冷却に問題があり、出来る限り3連以上のものを購入すべきでだと分かった。

 

イーサリウムのハードフォーク

 現状、多くのマイナーはイーサリウムが良く掘れるし値段も高いので注目している。ただ、このイーサリウムは紆余曲折があってそんなに安定した仮想通貨と言うわけでもない。盗難や分裂など数年おきに問題が浮かんでは消えて今がある。

 EIP-1559(London)が7月に予定されてヤバイ…なんて言われるが実はこれについてはあんまり気にしなくていいのではないかと思う。これはマイナーとは別にDeFiを中心としたイーサリウム交換量増加によって所有データ書き換えが限界に来ており、通貨を維持するにはどちらにしろやらなくてはならない作業であるからだ。

 イーサリアム2.0への移行(PoW→PoS)によって51%攻撃などのリスクが減少するので、安定化によって今以上に仮想通貨の流通量が増加して結果的にマイナーにも利益を及ぼすのではないかとさえ思っている。

 また、マイニング用のソフトもそれに伴って更新や新規作成がされるようだし、採掘場所・採掘方法を考慮して一処にとどまるかどうかは選択する必要があるのかもしれない。

 

 変更から短期的(3か月程度)には2割程度効率(収益)が落ちたとしても、イーサリウム自体の価格と交換の効率化によってそれ以降はむしろ値が上がると思う。収益をどの程度のスパンで見るかで考え方は異なるが、この価値を守るためには1年単位で見ると2年に一回くらいはこういう波は必要なんだろうと理解できる。

 むしろ問題なのはガスリミットの方で、ドンドン値上がりしているのでこのままずるずるとPoWのまま行くと今の環境では早晩掘れなくなってしまう可能性もある。

hedge.guide

 結局のところ、安定仮想通貨はbitcoin一択になっているので、この交換比率やbitcoin自体の価格がどうなるかが肝になる。その他仮想通貨→bitcoinの交換レートより、bitcoin→日本円の交換が重要だともいえる。むしろアメリカドルに対するbitcoin価格が維持されるのならマイニングはこれからも続くだろう。マイナーとトレーダーの考え方の違いになってしまうが、もし自分の予想が外れて、ハードフォークで大きく利益を損なうことになるなら、イーサリウムのマイニングを辞めて、他のコインを掘ればいいし、爆益を狙って草コインを掘ってみればいいのではないだろうか?と思う。

 

ビットコインのこれから

 ビットコインが大暴落だ!!!なんて記事があってちょっと笑った。このくらいの下落はみんな織り込み済みで、短期のトレーダーならヤバいが、5年10年持つなら安定資産と言うのが今のbitcoinだ。その際ネックとなるのが国家による介入だ。知名度が大きいのはアメリカと中国の規制であるが、各国で考え方が大きく異なる。

 アメリカの場合、おそらくbitcoinを取り込む形での仮想通貨とアメリカドルとのリンクを計る形であろう。エルサルバドルのように自国の通貨が弱い場合、bitcoin自体を通貨として認める流れになる可能性も捨てきれない。

www.nikkei.com

 また、中国の場合、bitcoinの規制と言うより、デジタル人民元の制定が目的となるので、為替や外国との関係と言うより、国内の金融支配(人民の管理)を目的としており、我々が使っている仮想通貨とは全く別物になる。むしろ中国でマイニングが規制されるならプレイヤーが減ってウハウハなので是非やって欲しい。

 イーロンマスク氏がbitcoinについて色々言って価格を色々弄っていたが、あれはかなり政治的な要因や自社の利益化を絡めており、結局のところ彼自身がコインを売ったのか持っているのかを言わない。ちょっと考えればわかるが、持っているなら価格は上がって欲しいし、買おうと思っているなら価格は下がって欲しい。つまり、これからもっと買うんだろう。

 

 つまり、ここ5年間の時限を切れば、ビットコインは比較的安定的な通貨ということになる。ただ、大規模な攻撃があった場合、これは崩れてしまうので、ビットコインのこれからを考えると、資産としては全ぶりするには危険だけど持っておいて損はないもの程度の認識に落ち着く。

 

グラフィックボード価格

 以前書いた記事で、仮想通貨価格の波は6か月程度で落ち着くと書いた。これはだいたい予想通り…というかいつもの通りとなった。6月は予想外に安定しているので、3か月ほど待てばまた動きがあるのだろうと分かる。この間、少しずつ機材の変更や収益化について誤差を修正していったので、開始から3か月で投資の半分を回収することができた。

 予定ではあと半年(年末まで)で残りの投資を回収できれば勝ちだと思っており、来年からは何もしないで楽々副収入を期待しているんだけど、まぁ予定は未定で早々はうまくいかないだろう。

nipplelf.hatenablog.jp

 そこで、収益化の可能性を模索すると、方法としてはさらなる投資か、効率のいい冬のみの運転による長期運用か、機材売却による投資終了となる。

 売るなら今しかない。価格は5月末が上限で、RTX20系30系の性能が陳腐化するまで3年程度あるだろうが、また仮想通貨の大波が来るまではしばらくかかるだろうし、10万、20万の機材を抱えて1年我慢するのも気持ち悪い。

 自分の場合、一番安パイは機材売却だけどそれはつまらない。そこで、再投資を軸に考えるとすると、購入の目標はグラフィックボードとなる。このボードは現状高騰していたが、RTX3080Tiと3070Tiの発売、ビットコイン価格の下落によって徐々に下降を始めている。3月時点の収益よりも当然悪化しているので、↓の表の通りにはいかないが、20系で6万円、30系で8万円台をめどにして購入すればある程度の採算は計算できると思う。

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 しかし、現状では20系は新品で8万円~、30系は12万円~となっている状況でいつ頃値段が落ち着くのかということになるが、一つのめどはマイニング専用ボードの発売であり、現行機は大体3か月ごとに価格は下落していくと考えられる。

 中古市場ではすでに商品がダブつきだしているので、新品の価格も7月~8月にかけて落ちてくるのだろうが、どの時点で買えばいいのかと言うと難しい。ただ、ダメだぁと言ってもつまらないので、不確定であるが、世間の動きを見てそれなりの予想をしてみる。 

 一つはマイニング規制品の存在である。これからマイニング専用ボードだけでなくRTXシリーズにはマイニング制限がかかった商品が並ぶ。

kakakumag.com

 これらの発売によって、転売屋が買い占めても現状ほとんど利益が出ないリスク商品となり、その事実が少しずつ彼らに浸透することになる。そこで、RTX3080Tiと3070Tiを軸としてグラホが市場に少しずつ安く流れるようになり、ゲーマー諸氏がやっとグラホを交換できるようになる。その際に出る中古品がねらい目となる。彼らが目当てとする大型ゲームタイトルは秋ごろリリースが多いので大体10月前後をめどに中古グラホも出そろうと考えられる。しかし、ゲーム自体の発売時期が流動的なのでこれは結構ズレるかもしれない。

 もう一つは上で書いたイーサリウムのハードフォークによってでる引退組の存在である。今のところ何にもしないで機械を動かすだけで利益が出ているが、7月以降は結構めんどくさい選択を迫られるので、降りる選択をする人が結構出るだろう。それをいただくことになる。以前のBitcoinの下落でのリタイア組の動きを追うと、価格が下落するごとにリタイア組が増えて、維持費を超える手前で大安売りが始まった。その流れを見ると、大体8月~9月あたりに結構な規模でマイニングに使用したグラホが市場に流れると思われる(それ以降は価格が変化するので不明)。ただ、そういった品物は当然雑に使われているので寿命は短いものになるだろう。

 つまり、新しいグラホを待てば1年後に買えばいいし、中古で攻めるなら9月後半あたりが値段のねらい目になるんじゃないかと思う。

 

 …と言う「予想」と「希望」です|д゚)

 

終わりに

 新しいことに触れると楽しいけどちょっと不安も大きい。大損はしないけどやっぱり儲けたいから欲が出る。

 ・・・にんげんだもの(^ω^)

 

 

 

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