なんとかかんとか新PCを自作したがなんとかかんとか完成したのでその過程を引き続き書いてみる。
(今週の一枚)久々にイラコンに出展(pixiv)
前回の記事ではお店選びとパーツ選びをした。今回は集めた部品を組み立てつつ状態を確認して、OSの導入と機能確認までした際に気づいたことなどを書いておこうと思う。
目次
組み立て
まぁ注意点を押さえておけばそんなに難しい作業ではない。では、その注意点は何かを中心に書いてみる。
静電気対策
体質によるだろうが静電気ぱちぱちは結構怖い。そのため、静電対策用品なんてもの(手袋やエプロンなど)が巷にある。しかし、肝心の電気はどこから来るかというと衣服や毛がこすりあって発生している場合がほとんどである。そのため、そういったものを購入するのは2次的な対策であり、まずやっておかなければならないことはある。
それは「手を洗うこと」である。アホか?と思うかもしれないけれど、結構重要だ。また、「腕まくり」をして衣服がPCに触れたりこすれて電気が伝わらないようにしたい。さらに手元に「よく絞ったぞうきんを用意」して折に触れて手をぬぐっておけば静電気はほぼ発生しない。
パーツの扱い
機械のパーツだから超壊れやすそうであるが、ぽんと投げても壊れない場合もあるし、少し触れただけで使えなくなる場合もある。これはパーツが非常に強固に設計されている部分ととてももろい部分に分かれるからである。だから、どこが壊れやすいかを理解しておけば特に恐れることなく作業ができる。
具体的にもろい部分は、色で判断するとわかりやすい。「金色に気をつけろ」である。そこは金メッキがしてあり、ほかの部品との接合部なので脆いしさびやすい。できるだけ指で触れたくない。
次に気を付けたいのが針金のようになっている部分である。これもコンセントの凸部分に対応するのでちょっとした力で曲がってしまう。ちょっと曲がったらペンチで戻せるがへし折れたらそれまでなので気を付けたい。
逆に言ってしまえば、その他の部分は絶縁塗装されていたりさびにくい金属でおおわれているので指で触ろうが押し込もうがよっぽどの力を加えないと壊れない。
パーツの接続
自分が初めてパーツを扱った際にビビったのはメモリーの装着であった。正しい向きに奥までしっかり差し込んで左右のストッパーが閉じないとセットされない。これを知らなかったのでビビった。
基本的にPCパーツは誤って抜けないように抜き差しがしにくくなっている。残念ながら壁のコンセントへ差し込む感覚では作業できない。
以上から
- 完成までのイメージを簡単にでも作っておく
- 力がうまく伝えられるようにできるだけ立って作業する
- 接続部に向かって真っすぐ力が加わえられる姿勢・手の位置に部品やパーツを置けるようにする
- 斜めから挿したり間違った向きで接続しないように種類と縦横上下の確認をいちいちしてから挿す
…が注意点となる。
自分は久しぶりの組み込みだったのでできるだけ楽に作業できるように心掛けた。手が楽に入るようにPCのケースを大きいもの(Deelcool CG540)にしたし、電源はプラグインタイプ(玄人志向 KRPW-GK750W/90+)である。
実際の組み立て
部品の接続に気を付けておけば大体うまくいく。今回は一応しくじらないようにYoutubeなんかに上がっている女子でも作れるPC組み立てみたいな動画を見てから作り出したけど、特に問題なく完成した。
MBにCPU接続、M.2 SSDとメモリの実装、CPUクーラー装着、ケースにMB固定、各種ファン装着、グラフィックボード装備、電源配線みたいな流れとなる。組み立て風景は専門サイトや動画に任せるとして、組み立ての際、気になった個別のパーツの問題について書いてみる。
12世代CPUのゆがみ
Intel 12th CPUは冷えない!なぜならMBの装着すると歪むからだ!なんて話が発売当初界隈をにぎわせていたようだ。本当かよ?と思ってMB-CPU取り付け後にたわみを見てみると、確かに若干歪んでいた。
上の写真のように、普通にみると気づかないが、水平に定規を当てて裏から光を照らすと中央部分から光が見えたので確かに曲線を作っていることがわかる。
しかし、これをもって冷却できない不良品というのはいささか言い過ぎで、どちらかというとその後のCPUクーラーの装着をしっかりできていないからとか、12900Kのオーバークロックような高電力消費(PL2もしくはMBPが240W以上など)のものに特有の問題なんじゃないかと思う。
少なくとも定格12600KF(PL2値 125w)、MAG B660 TOMAHAWK WIFI DDR4、AINEX SE-226-XTの組み合わせではそういった発熱問題は一切起こらなかった。
CPUクーラーのグリス塗り
どうやってどんな種類のCPUクーラーを取り付けるべきかというのは諸説ある。クーラーの選択は「ケースの大きさに合うか」、「CPUの消費電力」で決めればいいと思う。12600KFの最大消費は設定上125Wなので手持ちのAINEX SE-226-XTで問題なかった。65W系ならリテールクーラーでもいいし、150Wを超えるならラジエーター240mm以上の簡易水冷を考えたほうがいいのだろう。
まぁどんなやり方だろうとしっかりCPUの熱がクーラーの金属に移ればいいのだが、設置に関してはできるだけミスがないようにしたい。おそらく肝はグリスの塗布なんじゃないかと思う。
一番確実なグリスは今はやりの液体金属グリスなんだろうが、クーラーのアルミニウムを溶かしたりふき取りや廃棄に難があるので、よくある熱伝導率 8 W/m·k以上のカーボン系グリスを塗ればいいかと思う。
塗り方はうんこ盛りやバッテンなんかよりもCPUの周りにマスキングテープを張ってCPU面全体にしっかりグリスを塗ることをお勧めする(ちょっとでも空気層ができると壊れる原因になるから)。
自分はヘラで塗りつけた後に、プラスチックカード(ポイントカードとか)でなでるようにならして表面を均一化させた。
しっかりとクーラーの設置とファン設定をする限り、一般使用でそう簡単に熱暴走は起こらないだろう。
グラフィックボードの安定
最近はグラフィックボードがどんどん巨大化してパソコン内部を圧迫している。ほとんどの部分が冷却用のアルミフィンとファンが占めており、今回セットしたRTX2080のTDPは215WとCPUの倍量の電気を使う可能性がある。
大切な点は「十分に冷やせるか」と「でかくなった冷却部の物理的な重さ」のバランスで、それが崩れると性能を発揮できない点になる。
だから、グラボの選択はどのくらいの最大性能かというよりも、連続使用で安定的に実力が出せるかというのがすごく大切だ。
その意味では今回のRTX2080の冷却能はトップクラス(とにかくでかくて重い)なので問題ないが、その分、基板につけたら重さでバキッっと折れてしまう可能性があった。そこで今回はグラフィックボードサポーターをつけて支えを補助した。
左はつける前、右はグラボをつけてスタンド状の棒を支えにした。
PCIeケーブルや向きを変えるブランケットをつけてもよかったが、予算上一番安いつっかえ棒の支えにしたのはご愛嬌。
最高性能よりも連続機動性を優先させたほうが意外とスコアが伸びる。
もし物理的に不安があるならWin導入後にMSIのアフターバーナーやEVGA PrecisionX1などのソフトでクロック数や電圧抑制してファンの出力をいじればある程度は解決する。
完成
…というわけで組み立ては完成
Bios(起動後すぐF2、Delを押す)を確認して各パーツが動いていることが確認でした(*^_^*)ヨカッタ
ソフト
OSを含め、様々なソフトのインストールなんかは専門のものを見たほうがいいと思うので書かないが、その際、気になった使用感や小ネタを書いておこうと思う。
Windows11
1週間くらいの使用感になるが、Win10よりも全体的に軽い。不満点(ウィジェットいらない、タスクバーが動かせない、アイコン選択右クイック時の欄がくそ)はあるがスマホ系のアプリが正式に使えるようになったし新しいデスクトップ(別画面変更)が選択できる以外はWin10を引き継いだ感じになっており移行時の使い勝手問題も小さいと思う。
旧PCからWin7、8、10からライセンスを引き継ぐ際はMSNのアカウントとPC(Windowsアカウント)をリンクさせておくとクリーンインストールも楽にライセンスを引き継ぐことができる。
新規で買うなら、まずUSBメディアにwin11インストーラーをダウンロードしておいて、Yahooショッピングで売ってるWin10プロダクトキーを数百円を買うのが一番安いのだろう(Win11にも認証できる)。ここはおそらく企業PCの廃棄物からライセンスだけ引き抜いて売っているから違法でもない(うまく認証できなかったらmailを送ってみればいいらしい)。
実はMicrosoftとの契約を考えるとDPS版(部品との抱き合わせ販売)のほうが脱法臭いというのは秘密。
ベンチマークソフト
自分はベンチマークには懐疑的である。普段使わないような強い負荷をほんの10分程度かけてマシンの性能を計っても意味がないからである。ではやらないほうがいいかというと、初起動でできるだけ早い段階でやるべきだ。
今回、HWMonitorでCPUとGPUの温度を確認しつつ、FINAL FANTASY XV Benchmark(ゲーム用)とCINEBENCH R23(編集用)でスコアを確認した。SSDに関してCrystalDiskMarkで読み書き速度、CrystalDiskInfoで読み書き履歴を確認した。
なぜやるかというと、ちゃんとクーラーやファンがついてないと負荷時にCPUやGPUが熱々になってうまく動かないので、ちゃんと組み立てられているかを基準となるモニター上の数値で確認できるからである。また、SSDに関して偽物が多いため、数値で中古品を押し付けられていないか調べられる。
終わりに
何とか完成させることができた(#^^#)
わくわくパソコンライフになればいいなぁ( ^ω^)・・・
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