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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

初心者の仮想通貨マイニング その3

とりあえず1ヵ月マイニングをやってみた感想と再投資する際グラフィックボードをどんな種類でどのくらいの値段で買えばいいか考えてみた。 

 

  

 

 

nipplelf.hatenablog.jp↑の続き

実際マイニングをやってみて

 なんでもそうだけど、実際やってみると計画通りにはいかない。それを楽しむのが面白いんだけど、行動することで実際にお金をもうけられてしまうので、ちょっと前のめりになりそうなのを何とか抑えてやっている実感がある。

 今はNicehashのQuickMinerを使ってPCを動かしているんだけど、巷で言われているような設定とは少し違ったものにすると効率化するし、利益線もだいぶ変わってくる。

 現状のRTX2070のハッシュレートは~43MH/s程度で安定している。アフターバーナーでパワーリミット57%、コアクロック-502、メモリクロック+1000なので巷で言われている設定とはちょっとズレたが、排熱も含めて結構いい感じになった。

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予想収益の齟齬

 こういったものは人寄せも含めて結構盛って話をする人が多かったり、お金を出して投資している分、儲かっているときだけを見せて自分のやっていることを正当化する人がとても多いので、イマイチ情報があてにならない。

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(ある日の想定利益 年間収益がなんと200万円超え)

 

 そのため、気になる収益の予想値と実測値もだいぶ違う。例えば、上の数字はNicehashでのある日の予想収益である。これは瞬発的な予想値で実際のところはだいぶ違う。実際に機械を回してみると電気代や使用料(fee)引くと1日400円前後の利益になる。つまり、RTX2070一枚では月間で1~2万円、年間で20万行けば御の字程度だと推定できる(予想値の1/10(;´Д`))。

 それでも、初期の投資としては半年で回収して、それ以降は利益化できればいいなぁという感じで損はない。まさにちょっとしたチャレンジ投資の経過である。

 

 何でこんなに予想と実際の収益予想が乖離するかと言うと、一重にマイニングの方法と支払いが入り組んでいるからだと思う。この問題は大きく2つの原因がある。

 1つは採掘方法の問題。Nicehashを含む総合サイトの場合、色々なオプションで採掘スクリプトを選べるが、掘っているものはイーサリウム(ETH)が中心である。このETHを掘る際、スクリプトによっては計算しても他のグループに答えを先に登録されてしまうと利益にならないし、通信速度でrejectされる場合も多い。そしてPhoenixminer(現在配布停止、ETHマイニングスクリプトの一つ)を筆頭に実際の効率と支払いが最大10%程度離れるものが存在していて、採掘のハッシュレートが全く定まらない。そのため、予想利益も狂いまくる。

 もう一つは支払いの問題。Nicehashでは様々なやり取りには基本仮想通貨ビットコイン(BTC)を使う。マイニングの場合、誰かの依頼でETHを掘って、その誰かが支払ったBTCをマイナーで分け合う。そして、稼いだBTCを他のコインと交換したり、別の交換所で日本円に変える。

 つまり、仲介を経ていくつもコインを交換して利益化するので、都度、交換レートが変動するし、手数料がかかる。今のところ仮想通貨バブルと言われていが、BTC/ETHは不安定だし、BTC/日本円の実行レートは上がりつつも予断を許さない。そのため、予想も変動しまくるのである。

 

安定的収益向上方法

 一番単純な方法はETHの採掘を辞めて、BTCを掘ればいい。ただ、BTCのマイニングは難易度が非常に高いので、個人のPCでちょろっとやるには厳しい。事業化して投資計画を立てないとほぼ無理な領域である。また、1千万単位で事業化しても、採掘マシンの陳腐化が非常に速いので、日本では少なくとも半年で原資を回収できないとひたすら電気代がかかるリスク投資だったりする。

 

 個人で何とか出来る方法を考えると、一番安直なのがスクリプトを1本化する方法ではないだろうか。ETHの採掘では様々なスクリプトが存在してしのぎを削っているが、予想値と実測値(実際の支払)がかなり違う。そのため、自分のPCに一番合うスクリプトを探さないといけない。いくつかのスクリプトはNicehashなどの総合サイトでマイナーに優先的に使用されてその利用量をかすめ取るために数値偽装をやっているみたいで、実際に手動で走らせて採掘結果を見ないと分からない場合が多い。大切なことはおそらくソフト提供側は全員ウソつきなので、最終的なBTCがウォレットにいくら入るかと電気代だけを信用して、ソフト選択にはその他指標は見ないほうがいい。

 また、いくつも掛け持ちでサイトやスクリプトを運用した場合、それぞれのソフトごとに最適の設定があるので、自動運転している都合上、それぞれのソフトやスクリプトに合った設定をすることは難しい。選択肢を広げすぎると、どのソフトに対しても中途半端な設定にならざるを得ない。

 そこで、自分の場合、Octopath、Phoenixなど有名どころを5種を4時間ずつ(朝晩2回ずつ)走らせて、一番効率的だったExcavator(Daggerhashimoto)に一本化した。これによってこのスクリプトに最適化したグラフィックボードの設定をすることができるので、ほんの数%だけど効率が増して、ハッシュレートが安定と利益がそろった。

 また、いくつものサイトでethOSHiveOSなど専用OSでマイニングを推奨しているが、これはあくまでたくさんのボードを運用する際に楽(1枚ごとのロスは我慢する)ということが前提なので、ボードの数が少ない自分の場合、最適化を前提としているので選択から外した。

 

 次に考えるのは実効レートであるが、支払いがBTCであることを考えて、アメリカの状況がいい時、例えば、給付金が支払われるとか、株価が上昇する時期を見計らって日本円に変えることにした。また、日本円は日本が政治的に不安定になると為替が動く傾向があるので、選挙前後はねらい目かもしれない。これは結局のところドルベースでBTCが推移して、アメリカの資金循環がBTCの利幅のほとんどを支えているからである。ただ、そういった世情に疎いなら、機械的に決まった日に月一でBTC出金、交換にした方が心理的にストレスはないだろう。

 いずれにしても今はバブル状態で仮想通貨レートの変動が大きいので、現金化時のロスはある程度のあきらめは必要なのかもしれない。

 

 そして、もう一点はNicehashを信じすぎないことだろう。PhoenixMinerがマルウェア可能性の件では、はっきりとした説明のないままこのアナウンスを継続しているので、結構な不信をかった。そういう意味では、突然閉鎖される可能性もあり、採掘プールをいくつか分けたり、出金を少し早めに行う必要があるのかもしれない。

 

グラフィックボードの買い時

 なんだかんだで遊びでやる分には面白いものなんだけど、うまくいって欲が出てくるともっともっとお金が欲しくなる。それをかなえるためには機械の調整やレートを読む必要があるが、もっと安定的に大きく儲けるなら新しい設備投資が必要になる。この場合の投資はグラフィックボードの増設がテーマになるが、このボードは現在高騰していてなかなか手が出ない。しかし、投資と言うものは先行が大切で、たとえ機材が高騰していたとしても、仮想通貨の価格がそれ以上に高騰すれば十分に利益が出る。一方で、現在が仮想通貨の価格が最高値でそこから値下がりしたら、これから先は利益が出ない可能性もある。

 つまり、いったいいくらでボードを買うことができれば最低限損をしないかという線引きが必要となる。そこで、大まかであるがボード価格とそのボードの利益化までの日数を出して、買い時かどうかのNvidiaグラフィックボードの表を作ってみた(AMDの新規ボードは費用対効果が低いのでやらない)。

 自分の見通しとしては、現状の平均レート(年初から)で半年間で償還できるものは買っていいと思う。これは2017年の大きなバブルを含めて、いくつかの波が仮想通貨にはあったが、大体半年タームで山が動いているので、それを上手くコントロールできれば利益化できると考えたからである。ただし今回(20210101~)に関しては、すでに波から3か月近く経過しているので、残り3か月でどう動くかになる。

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 この表が理想値を元に作っているので、当然実データとは一致しないが、一応の指標にはなると思う。例えば、効率のとても良いと言われているGTX1660superの理想的ハッシュレートは30MH/sであるが、一日の利益は275円であり、これを40000円で買うと償還まで146日かかる。波の残りが3か月と考えると、償還できるかどうかはかけになる。90(日)×275(円/日)=24750(円)以下で購入するのが安全でそれ以上はリスクを伴う。GTX1660superの実売価格を見ると、高いもので42000円程度、安いもので33000円程度となり、最安価格でギリギリ勝負する価値があるのではないかと思う。

 この表を前提とすると、メルカリなどの転売でRTX3060tiより上位のボードを10万円以上での購入あまりにも危険で買うべきではない。出せて7万円台と言うところだろう。

 もちろん、投資は自己責任だし、中古で売却することを考えたらもう少し緩い利益線になると思うが、2017年の大バブル後の大クラッシュがあったので、ボードもそのうち安くなるし、攻めるならリスクを理解したうえで購入すべきだろう。

coincheck.com

終わりに

 やっぱり知らないことをやってみたり調べると面白い。でも、大損にならないように注意しないといけないという恐怖もある( ^ω^)・・・

  ほどほどで遊ぼう(^ω^)

 

 

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