nipplelfsblog

nipplelf’s blog

1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

初心者の仮想通貨マイニング その2

なんだかんだPCが完成し、とりあえずマイニングしてみたのでその感想を書いてみる。初心者なりに少しずつやっていくシリーズ

 

f:id:nipplelf:20210302233407j:plain

(今週の一枚)エヴァ劇場版公開記念(pixiv

 



 前回の記事ではなんで今更マイニングを始めたかをそれっぽく書いて、PCをどう選ぶかを自分なりに調べて書いた。今回はそれに沿って購入したPCを実際に組んだので、そのスペックと状態を確認して、実際にマイニングの結果と問題を書いてみる。

 

 

自作PCの紹介

 

 1から自作するのは実に10年ぶりだったのでちょっとドキドキしたが、幸か不幸か特に問題なくPCは完成した。とりあえずスペックを書いてみる。

 

CPU Celeron G4930

MotherBoard AsRock B365M Pro4

memory CFD DDR4 8GB

strage WesternDigital SSD 240GB

GraphicBoard ASUS RTX2070 ROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMING

PowerUnit 玄人志向 650W 80plus Gold

media no

OS Windows 10 Home edition

 

…と言った感じで普通に使うには微妙に使いづらい構成になった。今回買ったのはCPUとマザーボードとメモリーだけなので、実質かかった金額が2万円ちょいになった。グラフィックボード(以下、ボード)は去年5万円くらいの中古を衝動買いして、その他は倉庫にあったバックアップの部品をくっつけた。

 フルで買うと10万くらいのPCとなる。ただ、2021年初めはボードの値段が品不足と共に急速に上がっていてこの値段では買えない。おそらく5月くらいには元に戻っていると思うので、時期を選んで安い店を探せばもっと安く作れると思う。

 

マイニングをしてみる

 マイニングは直接各仮想通貨のマイニングスクリプトをダウンロードしてソロで計算する方法とマシンスペックを貸してその報酬にビットコインなどの仮想通貨をもらう方法が主にある。今回は一応両方やってみた。

 

ウォレットの準備

 マイニングをする前に仮想通貨を保持する仮想通貨用財布(以下、ウォレット)が必要だが色々なパターンがあって混乱する。ビットコインと言えば多くの人が「交換するも」のと言う認識で、株や為替のように交換するために、仮想通貨交換所にウォレットを持つ。日本の場合、それらの暗号資産交換所(現金に換えられる)は金融庁によってしっかり管理されているので、マイナンバーや免許所のコピーを交換所に提出して、まともな人間であることが確認されたらウォレットが発行される。結構めんどくさい。

www.fsa.go.jp

 一方で、マイニングのみを考える際はそういったお役所に管理されたところに登録する必要はなく、フリーで発行されているウォレットをダウンロードすればいい(もちろん日本円に交換の際は交換所に登録する必要がある)。この際、ウォレットの所属がネットワーク全体にするか、自分のPCの中にするか、紙にするかなど色々な方法で保存先を決めることができる。

 何でこんなことができるかと言うと、実際の仮想通貨の情報は所属や金額が全て公開されており、それを実際の通貨として利用する際は仮想的にウォレットを使い、そのデータの書き換えをするからである。

 つまり、実際にはウォレットと言うものは存在せず、公開データにアクセスする権利を暗号として持っているということになる。

 また、そのウォレットはパスワードによって管理されているので、パスワードをどこに隠すかが重要となる。このパスワードこそウォレットの実態であり、それをどこに保存するかで色々と場所が決まる。

coincheck.com

 問題は、ネットにはものすごい数の泥棒がいるので、そいつらから盗まれないようにすることである。

 例えば、交換所のウォレットに仮想通貨を置いておけば好きな時に交換して現金化できるが、たくさんの人の目に付くので盗まれやすい。

crypto.watch.impress.co.jp

 一方で、安全優先で、ウォレットを自分のPCに保存してパスを紙で書いておけばほとんど人の眼に触れないが、使おうと思うと、パスを入力してウォレットを作り、交換所に仮想通貨を送金して取引して、余ったらまたPCに情報を移さないといけない。そのため手間になって使い勝手が悪い。

kasobu.com

 今回は単純にマイニングすることがメインになるので、PCとネット上にウォレットを作ることにして、JAXX LibetyとElectrumをその対象とした。現金交換所の登録はそのうちすることにする。

 

ソロマイニング

 今、世界には様々な仮想通貨(計算式とその答え)があるが、どれを計算してそれを自分のものにするかは比較的自由に選択できる。ビットコインなど旧来のものを計算するのもいいし、新規コインで実際通貨になるかわからないものを青田買いして計算するのも一つの手で、とにかく誰よりも先にマシンを動かしてコインを得て、それが交換できる通貨となれば大儲けできる。

 …と言うわけで、いくつかの仮想通貨を掘ってみたんだけど、これがとても面倒くさい。何か一つだけ掘ればいいんだけど、結局のところ利益化できそうだったり、信用できるのはビットコインbitcoin)やイーサリアム(Ethereum)とその系列コインくらいで、それ以外になるとかなり乱高下してギャンブルになってしまうことが分かった。

 一応、1日かけて3種類のコインを掘ったけど、バブルな現状で利益が~200円程度でパッとしなかった。戦略としては新規通貨がねらい目なんだけど、計算上、最低でも半年以上はその通貨を掘り続けないと絶対利益化できないので、投資として電気代を掛けるか、ぱっと引くかの選択になると思う。

 

シェアマイニング

 自分のPCを登録して、そのマシンパワーを預けてマイニングし、その報酬としてビットコインなどの仮想通貨を給料としてもらう方法である。よくわからなければこっちの方が断然楽だと思う。

 いくつもサイトがあるが、一番有名なところがnicehashと言うサイトになる。このサイトは仮想通貨の売買、仮想通貨マイニングのマシンパワーの売買、シェアマイニングをしている。つまり、マイニングPCがなくても、どこかでビットコインを買ってきて、ここでマシンパワーを買って採掘すれば新しいビットコインが掘れるかもしれないし、掘ったコインを売り買いして儲けることができる。まぁ、運が悪くてあまり掘れないこともあるし、売買で損をすることもある。

 今回はこちらのサイトでお世話になってマイニングすることにした。方法としては簡単で、サイトに登録してnicehash内にウォレットを作り、いくつもあるアルゴリズム(掘るソフト)をベンチマークにかけPCとの相性を計り、マイニングボタンを押すだけである。後は、自分が選択したアルゴリズムの中から自動的に効率の高いマイニングを選択してくれる。また、支払いが4時間おきとなるのである程度利益の見通しが付く。

 自分の場合、電気代を加味すると1日300円程度の利益になってるが、支払いがビットコインなので、相場によって利益が大きく変わってしまうのが心配な点となり、続けるなら1年単位で見ないとちょっと厳しいかなと言った感じである。

 

掘る際の考察

 ソロなりシェアなりで都合1週間PCを連続稼働させたんだけど、その際に気づいた注意点を書いてみる。

 

GPUの制御

 利益を出そうと思うと、当然よく掘れる将来性の高いものをバンバン掘りたいが、一方でPCの部品にかかる負担を減らさないいけない。そこで重要になってくるのがGPUの性能抑制である。自分はMSIのAfterBurnerを使って制御している。

 ソロマイニングする際はコアクロックを高めにして採掘したほうが効率が良かったが、nicehashの場合は公式の言う通りRTX2070ではコアクロック-50、メモリクロック+800が一番安定してマイニングができた。

 この際、大切なことが電力制限で、場合によるが60~65%に設定するとかなり効率が上がった。電圧をあげすぎ(80%~)ても何故か効率が落ちた。理由が分からなかったが、ちょうどいいポイントが必ずあるみたいである。

 

熱の管理

 マイニングは2、3日で利益の出るものではなくて年単位でPCを動かして収益を出すものである。そのため、先に投資をした金額が少なくとも回収できるようになるために苦労するが、そのために一番重要なことがPCが壊れないことである。

 最も故障が多いのが常時高稼働するグラフィックボートになるが、その原因の多くが熱になる。ジョークで「マイニングリグは暖房器具」なんてものがあるが、実際やってみると確かにかなり熱を持つ。逆に言えば、最適な熱の状態を見つければ儲かる。そこでわかる範囲で調べてみてその結果を書いておく。

f:id:nipplelf:20210303145405j:plain

(上:PL63%の最適電圧 下:PLminの省エネの状態のハッシュレート)

 

 まず、Afterburnerの操作やWindowsの電源最適化をなしにして機能優先で、チェック(nicehashのハッシュレートとGPU-Zで熱と電圧を監視)してみた。

 ケースに入れている場合、1時間ほどで限界となり効率が一気に落ちた。当然ファンをバンバン回すんだけど排熱が追い付かず結局効率を回復することはなかった。

 特に、temp.が70℃を超え、hotspotが100℃近くになるとハッシュレートが一気に落ちた。

 そこでケースの作業側天板(ガコッと外れる奴)に穴をあけてほこり避けグリルメッシュをくっつけて140mmのファンを2つ付け、もう一方の電源側天板は半開きにして空気の大きな流れを作った。これによってボードの温度が50℃以下を維持できるようになり、ハッシュレートも落ち着いた。

 次に、ケース無しのマザーボードむき出しでマイニングをしてみると、60℃前後まで温度が上昇して、徐々に効率が落ちた。そのため、すぐ横に扇風機(弱風)でエアフローを作ってみると50℃以下になり、先ほどと同様にハッシュレートが落ち着いた。 つまり、どういう状態であっても冷えた風を送れないとボードはダメージ受けて効率が落ちるので、風を作ってボードの温度を50度以下にしたほうがいいと分かった。 

  先ほど言った最適な電力制限(60~65%)でも、ケースの場合、2時間ほどで放熱の問題が出て効率が落ち、むき出しの場合も若干効率が落ちた。

 つまり、風を送れる状態を作るなど熱の管理をしないと損をすることが分かった。

 

終わりに

 気づくとデスクワークじゃなくてDIYになってしまったが、効率は最大30%くらい違うので長期で見ると馬鹿にできない(;´∀`)

 なんもしないで金儲けの道はまだ遠い( ^ω^)・・・

 

 

 

☆エロ同人CG販売中

 

COPYRIGHT Nipplelf ALL RIGHTS RESERVED.