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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

初心者の仮想通貨マイニング その1

なんか仮想通貨バブルが来てまた終わりそうなんだけど、ここはひとつマイニングして儲けようと思った。初心者なりに少しずつやっていくシリーズ

 

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(今週の一枚)春の魔法(pixiv

 

 何度目かの仮想通貨バブルがやってきてその都度マイニングしようと思っていたんだけどなかなか手が動かなかった。そこで、今回こそやってみようと重い腰を上げて掘り進むことにした。

 …とはいっても、ほぼ素人だし、始める理由もなんかパソコン使ってかっこよさそうだからと言う恥ずかしいものなので、今回は始める理屈を考えて、パソコンの部品集めをやってみる。

 

初める屁理屈

 初めるにあたって、大切なことが「それをなぜやるか」と言う点だと思う。熱意や情熱だけだと動機を失ってしまうし、金儲けでも損が出ることもあるので止めやすい。そのため、続けるために一応それっぽいことを考えてみる。

 

 「仮想通貨」と言うとデジタル上の情報であり、とんでもなく妖しいものだという認識がある。果たしてその考え方は正しいのだろうか。我々の生活を見るとお金…つまり1000円札や100円玉を使って物の売り買いをしているが、その実態は情報のやり取りである。日本全体のお金の移動に占める実物の紙幣・硬貨の割合は年々減少してきており、一方で電子商取引は増加している。

www.mof.go.jp

 実際の買い物でクレジットカードやスマホ決済を使った売買が隆盛だし、銀行間取引ではほぼ実物の紙幣・通貨を使わない。また、ネット上での取引においては当然カードやクレジットの情報だけのやり取りになる。

 つまり、我々が使っている現状の通貨はすでにネットを介した仮想通貨化が進んでおり、早晩我々の手元から実物のお札が消え、各個人のカード番号でやり取りをしたり、もしかしたら体に埋め込んだチップで売買を成立させるようになる可能性もある。

 そういった中で、近年騒がれているビットコインなどの「仮想通貨」と現状流通している通貨との違いは何かというと、「それを信用して使うか」と「使う人がどのくらいいるか」という2点に落ち着く。例えば、我々日本人は日本円を毎日当たり前のように使い、それが紙くずや金属の塊だとは思わない。使う人は少なくとも1億人存在し、全員がその価値を信用している。この信用を国内で担保しているのは当然日本人であり、海外の為替環境を見ると、円の信認を担保しているのはアメリカドルとなる。アメリカドルは一時期大量の偽札が出たり数年ごとに問題が起こるが、基本的に3億のアメリカ人と地球全体にいる人類が取引において使うことができる基軸通貨であり、現状でそれを支えているのが絶対的な力を持つアメリカ軍である。彼らが海外展開をして、資本主義圏を守る限り、その領域内での取引はドルとなり、それが信用となっている。

 こういった信用が仮想通貨にはない。今までほとんどの人が仮想通貨で決算をしなかったし、使う人の数も限られていた。いくらブロックチェーンだのフィンテックだの言って、通貨の価値を認めさせようとしても、しょせん机上の空論でそれを担保するものが何もない状況では投機目的のトランプのカードに過ぎなかった。

www.jri.co.jp

 しかし、この流れが一気に変わる出来事が起こった。イーロンマスクによるビットコイン購入と彼が持つテスラモーターズでの支払いがビットコインで出来ると可能性を示唆したことだ。

www.cnbc.com

jp.reuters.com

 ここで重要なことは「イーロンマスクがビットコインをたくさん持って取引を考える」ことである。トヨタやその他自動車会社がそういった試みを始めたり、Facebookのが仮想通貨を作って取引を考えると言った事とは全く違う。「イーロンマスクがビットコインをたくさん持って取引を考える」ことが重要なのである。

www.military.com

 なぜ重要かと言うと、はっきり言ってマスク氏の会社経営云々ではなく、そのバックにいるのがアメリカ軍が重要となる。マスク氏はNASAのコンペに最後まで残った猛者であるが、同時にアメリカ軍宇宙産業の中心的人物であると言える。やれ民間が~とか中国のデジタル人民元が~と言っても、それは担保のない商品券発行程度の価値しかない。マスク氏が関わるということは、我々のお金の価値を実質的に守っているアメリカ軍がそのフロント企業を通じて仮想通貨取引をはじめたと言い換えることができる。

 つまり、ここに来てついにアメリカ軍(おそらく数年後にはアメリカ政府)が通貨としての信認をビットコインに持たせようとしたということ示唆しており、仮想通貨が始めに述べた通貨の信任(「それを信用して使うか」と「使う人がどのくらいいるか」)を本格的に持つ可能性が極めて強くなったということになる。仮想通貨が通貨になりそうなのである。

 

 通貨の担保が旧世紀で銀・金の兌換から国民国家における人の数に代わり、今世紀に入ってそれが計算式における演算結果になろうとしている。まさに歴史的転換点が来ており、この瞬間にこそマイニングをして個人が通貨を作り出すべきなのである。

 

(↑すべて屁理屈です)

 

実機を用意

 さて、これだけホラ吹いておけばそれっぽさがでたと思うので、さっそくマイニングをするためのパソコンを用意しようと思う。

 

 倉庫を開けると、650w(Gold)電源と250GbのSSDがあった。また、去年マイニングしようと妄想して買ったグラフィックボードNvidiaRTX2070が眠ったままだったので、今回購入はマザーボード、メモリー、筐体、CPUとなる。大体トータルで10万円くらいの出費予想で、今回は3万円くらい使うことになる。一応どういった基準で部品購入すべきかを今後の追加投資のためにも書いておく。

 

グラフィックボード選び

 マイニングの中心部品はグラフィックボード(以下、ボード)である。こいつが計算…マイニングをしてコインを作ってくれるので、こいつの性能がほぼずべての利益に直結し、こいつが如何に働くかで効率が変わる。たくさん買って掘りまくる人や何百万も出して専用マイニングマシーンを買う人もいるだろうが、初心者がソロマイニングをするなら、まずボードは一枚からとなる。

 今回はすでに現物を持っているのでそのまま使うが、今後どういったものを選んだほうがいいのかを書いてみる。

 まず、製造メーカーはAMDNvidiaの2社が基本骨格を提供し、2次的に修飾したボードをたくさんの会社が販売している。そのため、ボードのチップセットは大きく2種類に分類され、2枚目以降の購入では出来るだけ同じチップセットにそろえたほうがいい。

 2社のうち、マイニングにはAMDのものが有利と言われているが、いくつかのサイトで検討すると、実際の電力消費から見るマイニング効率はボードごとに大きく異なっており、この有利不利はチップ構成よりもボードごとの内容が大きく関わる。

www.nicehash.com

 パッと見た感じ一番重要な点はボードの中に含まれるチップとVRAM(つまりボード内のメモリ)のバランスが重要であり、どちらかが不足するとマイニング効率が著しく悪化するようである。

 例えば、AMD_RX470で同じチップを持つボードでも内蔵のVRAM量が4Gbと8Gbでは2~3倍違う。一方でAMD_RX480とAMD_RX470ではチップ数が480の方が多いのにむしろ非効率になっている。

 他のパターンも調べたけど、どうやら計算を担保するチップ数も大切だけど、消費電量を考えると、計算を支えるボード内メモリがしっかりしないとマイニングと言う単純計算が維持できないみたいだ。

 マイニング方法で異なるが、多少(90%~)チップの数・性能が低くてもマイニング効率にはあまり関係がなく、ボード内メモリが重要だと分かる。

 

電源選び

 マイニングは長期にわたりずっと動かし続ける方法である。だから、安定的に熱を持たないで電気を流してくれるパワーユニットが欲しい。

 では、どういったものがいいかと考えると、交流→直流の変換効率ができるだけ高いものを選びたい。これは変換時にロスがあると、程度の低い電解コンデンサダイオードが必要以上に熱を持って壊れやすくなるからだ。だから、出来るだけ余裕のある変換ワット数と高い変換効率のものが良い。ただ、そういうものは当然高いので、困る。

 今回は予定している最大消費電力量が300w程度(平均250w以下)で、もう一枚ボード入れたとしても500w手前を想定しているので、手持ちの電源を使うことにした。

 もし、新規で購入するなら(必要電力)=(予定最大電力量÷0.8)と考え、(パワーユニットw)×(変換効率)より低いものを買えば必要十分な電源確保となると思う。

 

ストレージとメモリ

 ストレージに関しては使用するOSに依拠する。Windows10の場合はマイニングソフトと各更新枠を考えれば、最低100Gbあればいいと思う。一方で、メモリはwin10では常に仮想領域を作ってボードを補助する仕組みになっているので、ボードが増えるほど多めにした方がよさそうである。マイニングソフトが独立して動いたとしても、win10上からの指示が前提になるので、最低限の4Gbは避けたほうがいい。つまり、ボード1~2枚なら8Gb、それ以上ならボード一枚に付き2Gbの補助を入れたほうが安定的にマイニングできると思う。

 マイニング専用OSがあるみたいだが、windowsのようなメモリ補助がどの程度できるかわからないので、ボード側の負担が増え電気代がかかると思う。イマイチお勧めできない。

 

CPU・マザーボード選び

 CPUはセロリん(celeron)一択だと思う。現状intel第10世代やAMDのgen3だと、どのCPUでもマイニング電気料金で赤字になる。だから、最低限WindowsなどのOSがサクッと動く環境なら何でもいいので、一番安くて電気代のかからないceleronになるし、理屈上他のCPUを使うとどうやっても待機電力や維持でも損になる。

 また、マザーボードもそれに応じてチップセット300番代で、ボードを刺すpcie 3.0 x16は2つあればいいと思う。拡張として、ライザーケーブルで延長したマイニングリグ型もいいが、一般家庭では電力消費でブレーカーバチンッもあるから一代目はボードを最大2枚程度に抑えてボードのいいものを買った方がいいと思う。

 それ以上(ボード3枚以上、600w~)を考えるのであれば、電気料金や契約アンペア数の変更したり、マイニング電力を家全体から独立させて掘らないと保守や管理で結局のところ損になると思う。

 

終わりに

 …と言うわけで、残りの部品を買うことにしてPCを久しぶりに自作してみようと思う。

 うまくいくといいな(^ω^)

 

続き

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