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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

マイクロフォーサーズのコスパのいいレンズ

最近、マイクロフォーサーズのカメラ・レンズを触る機会が多くあった。そこで、その所感を忘れないようにレンズについてまとめた記事

(今週の一枚は写真で代用( ;∀;))

 

 

 去年からLumixOlympusのミラーレス一眼レフカメラを使う機会があって、その際、いくつもレンズを扱うことができた。今まで全く触れたことがなかったでいい経験になったが、高級なものからぼこぼこのゴミまで扱うことができ、その中で一番コストパフォーマンスのいいものは何かなぁと考えたので、それを忘れないように書いておこうと思う。

 

 (注意)

 撮影は山登りや野鳥撮影など比較的ハードなものではなく、街をぶらついてパシャッ…程度を基準としています。

 レンズ名は長いのでググればわかる程度の略称になります。レンズの中古価格2万円以下でコストパフォーマンスを考える記事です。

 

広角レンズ

 広く風景なんかを撮れるし、近づいてもそれなりの物撮りが取れるレンズだ。弱点はズーム能が弱くちょっと引きで撮ると狙ったものだけに焦点が絞れない。だから、写真としてはちょっとぼやける。

 このレンズでどれが一番コスパがいいかなぁと考えると、ちょっと古いけどOlympus M.ZUIKO DIGITAL ED12-50mmF3.5-6.3じゃないかと思う。生産終了品で新品はない。

 実はこのレンズ、評判があまりよくない。オリンパスが揉めている時、破格の価格でばら撒かれて不評をかったからだ。しかし、実際使ってみるとかなりいい感じである。電動・手動のズーム機能切替がレンズ側についていて遊びもある。

 望遠側がちょっと心もとないが、像としてしっかりとらえることができる。

 そして、このレンズの一番の売りがマクロモードだと思う。なんちゃってマクロなんだけど、小さいものや細かく像を取りたいときにこれ一本で済んでしまうのはすごく楽だ。広角域を幅広く使えて接写もできる優れものなレンズとなっている。

 ただ、難点も当然あって、とにかくデカいのである。

(左からLumix H-FS12032、Olympus M.ZUIKO ED 14-42、Olympus M.ZUIKO ED12-50、Lumix H-FS12060)

 同じような広角域を持つレンズを並べてみるとわかる。

 左二つの現行の広角域の標準レンズのパンケーキ型と比べるとくそデカだし、強い手振れ補正機能を持つH-FS12060(一番右)よりも長いのである。このデカさが災いして持ち運びが不便となり、小型カメラにセットしてストラップでの持ち運びが難しい(いろんなところにぼこぼこ当たる)。コンパクトのコの字もない。

 比較に用いたレンズはそれぞれ胴沈型で、コンパクトに折りたたまれるためにこのようなサイズ差が出る。変形せずゴミなどが入りにくい点が有利と言ってもこの大きさはちょっと二の足を踏む。

 もう一点は手振れ補正機能を持たないことである。OlympusのM.ZUIKOシリーズはカメラボディの手振れ補正を前提としている。そのため、ボディ内手振れ補正がついていないLumixのGFシリーズ(安いカメラ)なんかには不向きで、少し広く写真を撮ろうとしても構え方が悪いとグラグラしてうまく写真が取れない。つまり、Lumixの廉価版量産機には使いにくいレンズだ。

 

 自分としては、欠点も含めて実売価格が2万円以下ということを考慮に入れれば十分使い勝手のいいレンズだと思う。

 

中望遠レンズ

 遠くのものを拡大して撮影するレンズだ。ものすごく遠くのものをすごく拡大できないけど、背景の一部分を切り取ったり、背景を含めた一つの絵を撮るには優れたレンズだ。ただ、近くのものは取れないし、ピント合わせが難しい。

 実はLumixにしろOlympusにしろ中望遠域(60mm~200mmくらい?)のレンズでお手頃なものが見つからない。現行の標準レンズはとりあえず撮れます程度のもので、カメラボディの性能にかなり依存した作りになっている。

 セット販売で広く頒布されているOlympusの40-150mmはキャリブレーションがちょっと雑だし、オートフォーカスが遅い。同様のLumixのH-HS35100は小さくていいが手振れ補正やオートフォーカスが少し不安定で迷うことがある。もうちょっとズームが強いものや安定性の高いものになると高級路線に入ってしまうので、コスパの面では途端に悪くなってしまう。ちょっと古くて安いカメラを使おうとしてもうまくいかない。実売が2万以下のものだと性能的に不満が出る。

 そこで、あえて挙げるならLumixH-PS45175かなぁと思う。実売が2万をちょっと超えてしまうけどしょうがない。

 動画撮影を意識した電動ズームレンズなんだけど、オートフォーカスが比較的速くズーム音がかなり小さい。野鳥飛行の撮影は無理でも人の動きを撮る程度なら必要十分な性能だと思う。また、胴沈型でないが望遠レンズとしては中くらいの大きさなので使い勝手はいいのではないかと思う。

(左からOlympus M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R、Lumix H-FS35100、Lumix H-PS45175)

 写真を見てわかるように携帯性ならLumix H-FS35100一択だけど、オートフォーカスが変な迷い方をすることもあり動体の撮影まで考えるともう一声欲しい。また、望遠レンズと言いながら100mmまでしかないので、倍率が低く、果たして望遠レンズかと言われると微妙だ。

 もう少し望遠能が高いものになると中古でも結構なお値段になってしまうので、なかなかコスパのいい物がないというのが悩みどころだろう。そのため、これ以上望遠能が高いレンズはコスパが悪い。

 

単焦点レンズ

 このレンズは標的としたものにフォーカスが当たるとその他がぼやけて対象がびしっと撮れる。空気感という謎の言葉が出るほど目的を持ったレンズだ。ただ、ズームができないので使い方が限定されており、対象をうまく見つけないと使いにくい。

 値段を考えないなら、LEICA H-X015やLUMIX H-H020Aだと思う。ただ、ちょっと高いので、コスパは悪い。

 単焦点レンズは何が必要かと考えると、F値の明るさなので、オートフォーカスの性能を度外視すればマニュアルレンズが一番いい。

 …ということで、銘匠光学 TTArtisanシリーズが1万店前後(中古だともっと安い)で一番コスパとしてはいい。レンズ玉だけなので軽く、F値もかなり高い。

 

マクロレンズ

 虫メガネレンズだ。お花や虫などにぎりぎりまで近寄って細かい部分をびっちり取ることができる。難点は接写しかできない点である。ズームもできないし、背景も撮れない。

 このレンズはテーマがとても限定されているので出回る個数も少ない。そのため、構造が比較的単純なのに意外と高価だ。そのため、どのレンズもコスパが悪い。

 レンズを買うのではなく、広角レンズで示したOlympus 12-50mmのおまけ機能を使ったり、古いレンズの先頭のレンズ玉を取り外して使うなんて方法がある。

 そんな中で一番コスパのいい方法は何かなぁと考えると、アタッチメントをつけることなんじゃないかなぁと思う。

(Meike mk-p-af3bマクロエクステンションチューブ)

 上のようなアタッチメントをカメラとレンズの間につければ、普通のレンズが疑似マクロレンズに変身する。ズーム能があるものなら接写距離を変えられるし、2~3000円程度でとても安い。

 もちろん欠点があって、焦点距離を弄るので暗くなり、F値の高いレンズが欲しくなるし、レンズのキャリブレーションがちょっとずれるので完全なフォーカスは期待できない。

 まぁ、マクロ撮影を試すならこれが一番いいと思う。 

 

コンパクトデジタルカメラ

 カメラとレンズが一体になったカメラだ。ごちゃごちゃ選ぶ必要がなく、初心者にはこれでいいのかもしれない。

 かつては各社色々お安いコンデジが発売されたが、徐々にスマフォに押されるようになると、高級路線の一眼レフ様の機能を持つようになり、存在意義が問われて久しい分野になった。まぁチョイ撮りのカメラ1個に10万は払えないよね。

 古い安物だと使い物にならないし、一昔前の高級品でも価格の割に機能がしょぼい。ただ、だいたい5~10年前のもので、安物路線から高級路線に客層をシフトさせる途中のコンデジには結構いい物がぼつぼつあった。

 レンズのみの価値から見てもこれでこの値段でいいの???というものがあり、カメラ始めるならこれがいいんじゃないかなぁというものがあった。

 

 その中で一番いいのがDMC-LX100である。

 この機体はなにやら色々あったらしく、LEICA D-LUX Typ109とほぼ同一性能にもかかわらず価格が半値以下なのだ。LEICAと銘がつくだけで価格が急騰するカメラ業界の中で、なぜかこいつだけが性能がいいのに安い。ついでにダイヤルやレンズリングがいくつもあるので、自分なりの写真撮影ができてとても楽しい。

 Lumixコンデジはこれ以前はポンコツばかりだし、これ以降になると、高画質を謳って大した性能向上もない。特にLXシリーズは後継機になるとレンズやトップパネルのメカ部分を削ってスリム化して質感がどんどん悪くなっている。LEICAの D-LUXとの差別化を図っているのだろうけど、新しいものが出るたびに遊びのカメラとして劣化しているのが見て取れる。

 もちろん、性能的にはLX-100以上のものはたくさんあるけど10万20万する。ある程度の性能を維持しつつお得(4万くらい?)ですごくコスパがいいと思う。

 ただ、こいつにも当然難点があって、液晶画面が不動でタッチパネル機能がないことである。今どきのおしゃれカメラに慣れた人にはつらいが、初めて「カメラ」を持つにはすごくいい物だと思う。

 

その他

 サードパーティーのレンズ、便利ズームレンズや魚眼レンズなどの特殊レンズも触ったけど、コスパは悪いのでここでは触れない。

 

終わりに

 10万、20万は無理だけど、カメラ本体とセットで3万4万くらいで遊べるならたのしいかも…という内容でレンズを考えてみた。実は10年くらい前のものが市場にたくさん溢れていて、ちょっとつつくなら楽しい分野だったりする。

 今回はちょっと毛色を変えて書いてみた。たまにはこういうのもいいかな(^ω^)

 

 

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