nipplelfsblog

nipplelf’s blog

1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

3DCGを作ってみよう その19

この企画も再始動。ほぼ完成したジオラマをLEDを使って光らせようかぼつぼつ調べて考えたことの備忘録的記事

(今週の一枚)ナナチハート(pixiv

 

 前回が11月ということで3か月も凍結していたこの企画がだけどそろそろ進めようと思う。

 前回は草をまいてジオラマ背景をほぼ完成させ、キャラの作成・配置とLEDの回路作成と制御が次の段階となった。

 今回はLEDの利用について考えてみる。

 

LEDを使って何をしたいか

 今作のジオラマの中で発光させたいと思っているものは結構ある。

建物の明かり(家の暖炉とその煙、城の松明)、ドラゴン(口から出る煙、吐き出す火球)、反撃の魔法使い(魔法陣、魔術)みたいな感じだ。

 まぁ、全部盛りは難しいとしてもある程度の配線ができれば簡単にライティングできるので、特に電子工作の技術がなくてもできるのではないかと当初思っていた。

www.youtube.com

 上の作品みたいにちょっとライティングがあるだけで、そのシーンの迫力がぐっと上がるし、作成は特段難しいものでもない。撮影時にちょっと明るさを制限すると効果的だ。おそらくちょっと暗い状態だと色をしっかり認識できず、ジオラマ内に光源があることでそれを中心としたイメージが再構成されるのではないかと思う。

 上の写真のように暗所でUVライトを当てただけでかなりそれっぽいものになるので、これにLEDを加えたら結構かっこよくなるんじゃないかと皮算用してる。

 つまり、LEDを使って自分のしょぼいジオラマ表現を少しでもそれっぽくしたいという目標があるのだ。

 

個性をLEDを使ってどう表現するか

 ただぴかっと光らせるというのは世界のジオラマ野郎達は結構やっている。Nゲージであったり、ガンダムフィギュアだったりとその道の先端の人たちは手軽に初歩の電子工作を使って自分の作品を飾り付けてる。 

 ↑のように試作でも結構それっぽい感じにはなった。

 そこで自分もLEDを使って印象的な作品つくりを目指しているわけだけど、単にLEDで光らせるのでは没個性となってしまい猿真似と言われてしまうかもしれない。そこで、LEDにちょっと工夫をすれば個性が出るんじゃないかと考えるようになった。

 そこで出てくるのがマイコン制御、Arduinoを使ったLEDの調光である。

www.arduino.cc

 このICのプログラムは組み込み式で、C言語ベースの簡単なプログラムで、コツさえわかれば中学生でもある程度のものが作れる。元が学習教材みたいだ。

 このマイコンを使ったLED明滅の制御を考えると、方法論はいくつかあって、回路を複雑にするか、プログラムを複雑にするか、両方を組み合わせるかになる。

 まぁ複雑な回路と言っても並列接続中に遅延回路(コンデンサを入れる程度)の設計くらいだし、プログラムと言っても発光のタイミングを弄るためにランダム関数を少し組み合わせればできるものなので、ちょっとひと手間くらいのものだ。Arduino単独ではできる制御数が限られているので、さらに細かい設定になると外部の別制御が必要になる。

 複雑制御を考えると、Arduino の手前に制御用にICを挿すことでVRAMもどきを作って、発光させる方法もあるので遊んでみるのもいいかなぁなんて思っている。

www.youtube.com

↑立体キューブ型LEDを作成して、Z軸、X-Y軸でレジスタArduinoで制御している面白い作品

 512LEDは9レジスタ(8+1)のon/off制御になるけど、そこまでするとおそらく配線で破綻するので、やってもせいぜい2*2*2程度かなぁと思う。

 

LEDの実際問題

 いくつかの難所はあるだろうが、一番の問題はLEDの物理的空間の確保であると思う。これは配線と各種回路オブジェクトをどうジオラマ内に組み込むかということだ。

 回路的には電池→抵抗→LED→グランドで完成するとても初歩的なものだ。しかし、ごく簡単な回路を前提としても問題が出る。上の戦車の動画みたいに2つの調光表現で4本のリード線が必要だ。今回目標にしているジオラマではいくつもの建物やキャラクターに分かれた表現が必要になる。そのため、配線も多重にならざるを得ない。

 さらに、明滅を前提にした調光を目途とすれば、一つの表現にいくつものLEDラインを組み込む必要が生じる。遅延回路を組むとすればさらに大きくなる。

 一応解決策は考えていて、チップLEDの利用である。

 上の写真のようなチップLEDの大きさ(3mm程度)なら封入材を考慮に入れてもそこまで大きくならないと思うので、各種回路オブジェ→→→→LED→→→回路端みたいにLEDだけ出ベソにすれば空間は確保できると思う。

 

 もう一つの問題は電線をどう隠すかだ。

 建物内部の光を表現する場合はLEDを内部において適当に発光させられるので、そこまで気にする必要はないが、ドラゴンや魔法使いの場合はそうはいかない。

 例えば、上の写真のようにドラゴンが登場した場合、ドラゴンの口から煙や炎が出る表現をLEDで強調できればかっこいい。その場合、LEDを口元に持ってくると、ドラゴンに這わせるように配線するか、ドラゴンをくりぬいて配線を通す必要がある。一回完成したフィギュアをくりぬくことができるのか?というそもそもの問題があるので、この配線問題は悩みの種になっている。

 アクロバットな配線方法もある。「ドラゴンの煙」と考えるのではなく、エフェクト発光そのものを一つの独立したオブジェクトと考えるて見ることだ。ドラゴンの口から煙が後ろ向きに流れるとして、その煙の中に電線を入れて煙が宙に浮くようにする。そして、その煙が地面につく部分で瓦礫を敷いて、そこから地面に電線が逃げるなんて方法だ。こうすれば煙の立体感と明滅によって印象度が上がるし、煙の骨組みを作ることでエフェクトそのものを安定させることができるんじゃないかと思う。

 絵に描いた餅だけどね( ^ω^)・・・

 

 

 …というわけで、ただLEDを使うというのもつまらないので、お手軽に弄ろうとしても問題が出る。机上の空論だけでもホイホイ穴が出てくるから作業をしながら解決することになるのかなぁといった感じた。

 

終わりに

 まぁ、屁理屈をこねるよりも手を動かして実際に問題にぶち当たってみる必要があるなぁと思った(;'∀')

 言うは易し、行うは………楽し?!かな(^ω^)

 

 

☆エロ同人CG販売中

 

COPYRIGHT Nipplelf ALL RIGHTS RESERVED.