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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

安倍政治は終わったのか

参議院選挙が終わった。自民党が圧勝に見えるが果たしてそうなのかを少し斜に構えて各党の状態をみてみる。

(今週の一枚)海に入ろうかな(pixiv

 

 安倍晋三氏が凶弾に倒れ亡くなった。政治的成否は横に置いて、長年この国を率いた方の死にざまとしてはあまりにむごいものだと思う。まず、心からご冥福をお祈りしたい。

 今回の選挙はこの件による混乱によって大きく票数が変動するのではないかとささやかれていた。一方で、安倍氏自民党の派閥が異なる岸田政権の評価は芳しくない。そこで、まず、日本の現状を簡単におさらいして各党の状況をみていく。

 

日本の現状

 15年前、第一次安倍政権以降の自民党のグタグタと民主党政権の迷走によって国内は大混乱になった。

 その5年後、第二次安倍のリベラルな経済政策によって一旦は上向いた。しかし、残念なことに、その後の経済状態は舵取りのまずさや国際経済の波、疫病・戦争といった予想不能な事態によって、徐々に悪化していったのがここ10年の出来事だと思う。

 日本に限って言えば、30年間徐々に衰退していっている。この国情をどうにか復活させようと様々な施策を行ったがなかなか実を結ばず時間だけを浪費してしまったという印象がある。その間、中国、EUアメリカといった国は波打ちながら経済成長を遂げ、我々とは大きく異なる立場となった。

 ただ、これらの国の成長が多くの人にとって好ましいものかというとそうではなく、各種産業の栄枯が激しくなり、貧富の格差が拡大し、高齢化や移民といった人口問題が顕在化していった。つまり、とても不安定な状態となっている。

 一方で、日本は状態を改修をすることに終始したため、安定的だがゆっくりと弱っていったともいえるのだろう。その際、安倍氏内閣府に権力を集め変化を起こそうとしたとみることもできる。

 現状において、後を継いだ岸田政権はその方針を変え、様々な人から話を聞くというスタイルで安倍氏の集めた内閣府の力を削ぎ、旧来の官僚の権力を復権させた内閣となった。

 

 今回、この権力構造の変化において実質的に評価を得る初めての選挙なった。

 

選挙結果

 数字的には自民党一強であるが、そこに至る過程と選挙結果から党の状態を考えてみる。

www.nhk.or.jp

 

自民党

 岸田政権は、話は聞く、話は聞くがやるかどうかはこちらが決める。そして、やったかどうかは説明しない。…という何とも不親切な政権である。色々な方面の方の話を聞いただけでその人たちの実質の利益にはならず、そういった人たちの感情だけを満足させる所謂ガス抜きがうまい政権とも言える。

 説明責任という言葉があるが、選挙結果を見る限り、結果や利益などの実利には我々は無関心で気持ちいいかどうかで選んでいる傾向があることがわかってしまった。

 それを十全に示したのがマスコミと官僚によるメディア戦略であり、自民党の圧勝につながったのだろう。

 そんな中で、新しい票田として漫画・アニメがあり(ロビー活動をつづけた赤松健氏が記名で50万票を得る)、一方で、アダルト関係では一切ロビーしないためAV新法でぎちぎちにされるという差が生まれた。この結果から国会に何らかの影響力がないと自分の権利は守れないことがわかってきた。これは各種団体でも同じようなことが言える。

 つまり、自民党という絶対的看板に対して忌避する流れは消え、むしろその中で小集団の権利を守ろうという票の流れになってきたことがわかる。

 

公明党

 あまり報道されないが、実は一番揺らいでいたのが公明党ではないかと思う。

www.komei.or.jp

 小沢一郎氏によって立正佼成会自民党から離れ、公明党創価学会)が自民党と連立を組んで20年以上たつ。この間、党の内部は大きく変わったようだ。議員個人による砂利船汚職事件とは異なり、特定の業種(公共事業、カジノや薬品など)で権力を行使することによって党全体が横柄になり、本来の創価学会が目指す共和の方向性が迷走していった。現世利益が臭過ぎるのである。

 結果から見れば1議席減少というほぼ現状維持という結果になったが、得票数・率を大きく減らして実質の敗北である。維新の会に押される形で果たしてこれから自民党のブレーキ役を続けられるかは非常に不透明になったのではないかと思う。

 

立憲民主党

 立憲共産党と揶揄され枝野氏の強権的なリーダーシップにより党勢を維持していた党である。対話型・対案型の政治が評価されるようになると、騒いで否定する旧民主党のような政治家の存在意義がなくなってきた。泉氏に党首を変更したが、立憲の政治傾向は変わらず芯がない。全体の政策を立案できず、小さなマイノリティ政策も中途半端となりいよいよ何がしたいのかわからない迷走状態になったといえる。

 共産党など他野党との選挙協力も破綻したため、お察しの選挙結果(議席数-6、23→17)となった。一番の衝撃は維新の会に比例票で負けた点である。つまり、すでに野党第一党かどうかも定かではなく、ものすごい勢いで消滅の危機に立っているといえる。

 

日本維新の会

 実質何を言っているかわからないが、一番何かを変化させようとしている党だと思う。

 大阪を起点として事業を拡大し、安倍氏の支持を受け自民党改革派の別働部隊ともいえる党で、大阪では利権団体をすりつぶして利権を配分しなおすことで支持を拡大した。近畿圏ではやしきたかじん氏の尽力もあって大きな支持を得たが、関東圏の利権団体ともめ、たかじん氏死後の迷走を経て今の形に落ち着いた。立党当初の維新八策や大阪都構想といった理念は消え、より現実的に日本の利益構造を変化させようとする党と言える。

 選挙結果から見ると、近年で爆発的に勝ち続けていると言える。しかし、当選した議員や団体の構造を見るとかなりいびつに歪んでいると見受けられる。例えば、関東では海老沢由紀氏が落選したが、猪瀬直樹氏が当選した。これは常日頃政治活動を熱心に行った議員よりバック(笹川や霊友会)が強い議員が勢力を持つことであり、旧来の利権化の象徴と言える。また、鈴木宗男氏のロシアに関するめちゃくちゃな発言を党内に強い影響力を持つ元代表橋下徹氏が支援したり、維新のまとめ役だった松井一郎氏が代表を引退する。そのため、内部はさらに変化していくのだろう。

 この党は目標ではなく「人」で動いている面がとても大きいので、その人が入れ替わると中身も違うものとなり訳が分からなくなる。選挙結果によりこれがさらに加速するので、党として不安定な状態が加速すると予想される。

 

日本共産党

 立憲共産党と揶揄され、立憲民主党と同じく存在意義が問われるようになった党である。

 党中央が人・物・金をコントロールする民主集中制を取り、かつては機動的な命令系統を持っていたが、近年は党中央の高齢化と元党中央の超高齢化によって身動きが取れなくなってしまった。おじいさんのそのまたおじいさんが指示しているのでゆっくりでぼんやりした動きになった。

 選挙結果も徐々に悪化し、党勢も減衰している。これを打破しようとして野党共闘をしたり、マイノリティの取り込みを行って何とか踏みとどまっているがそれも限界にきているようである。

 現状よく活動しているのが、かつての所謂「労働者」ではなく、弱者救済やジェンダー活動家であり、かつて社会党にいたキリスト教系左派の方々が党籍を変えずにごっそりやってきたとみることもできる。

www.jcp.or.jp

 つまり、今の共産党の実態はかつての社会党であり、外殻となっているおじいさんたちが数年で死滅すると全く違う生き物が生まれる可能性のある党と言える。

 これは変な話で、かつてアメリカのGHQが連れてきた良心的宗教活動家が気が付いたら共産主義者になっているのである。慰安婦や徴用工問題にもかかわる彼らは果たしてどこまで「共産主義」をできるのか気になる。

 

国民民主党

 一番真面目に現実的な政策をしようとしている野党である。是々非々というのは言うのはかっこいいが実際やるとパッとしない。残念なことに発信力が弱く外野から見ると何をやっているかわからない点がとてもよくない。

 政治的には党代表の玉木雄一郎氏や大塚耕平氏が頑張って民主党分党時の政党助成金をしっかり守り政策集をしっかり取りまとめている。これが徐々に良く働くようになっているように見える。

 選挙結果を見ると、議席数を大きく減らした。しかし、前回の衆議院選挙から下げ止またことを見ると、これからが勝負になるということはわかる。これは小池百合子関係の騒動がやっと終わって組合系の支持団体の離合集散が落ち着き新たに支援者を呼ぶことがやってできるようになったのだろう。

 問題点ははっきりしていて、マニア受けする点である。所属議員が地味で玉木代表だけではキャラが足りない。維新のように吉本新喜劇をやれとは言わないが、漫才のできるボケ・突っ込み役がいないとうまく党をアピールできないし、そういった相方が玉木氏とコンビを組めば党勢は大きく広がる気がする。

 

れいわ新撰組

 上限に達した党なのではないかと思う。

 山本太郎氏の魅力を前面に押し出し様々なアクションをしている。彼自身ポンコツなところがたくさんあるがそれを差し引いても魅力的な人だと思う。彼を起点に斬新な経済政策を発表して前回の参議院選挙では2人の障碍者を国会に送り込むことに成功した。これは偉業である。主義主張を別にすると最も弱者の立場に立って活動する政党と言える。

 一方で、母体となる左派系旧学生革命組織と小沢一郎氏との不和や野党共闘の失敗により政治的な運動は停滞している。また、山本氏以外の議員や候補は支援者を含めて烏合の衆である。彼が唱える経済政策を理解しようとしないし、当選した議員は議員としての立法活動ができていない。党首役を演じる彼がいないと脛に傷のあるバックヤードの連中は身動きが取れない。山本氏個人の実力だけでは活動に限界がきているともいえる。

 今回、彼らにとってはその成果の可否を問う選挙ととなった。結果から言えば改選0→3(前回は党が存在していない)となり議席数では大躍進だが、得票数がほぼ横ばいとなり衆議院選挙を見ても党勢はピークに達していると伺える。

 このままいけば徐々に減少するのは目に見えているので、新たな主張やより過激な行動をしてカルト化するか、現実的な施策を発表して一般人の票を取りに行くかの選択になる。保守的にこのままを維持することもできるが、政党助成金の増加や活動員の出入りを考えると厳しいため、今が大きな岐路なんだろう。

 

NHK

 よくわからない党である。ワンイシュー政党で、NHKをぶっ壊すというというが本当にできるのかという疑問が常に付きまとう。

 立花孝志氏によるNHK支払い拒否運動から始まった党であるため、れいわ新撰組以上に党首の行動に左右される党と言える。何もできないのではと揶揄されてきたが、NHKの訪問員・集金人の撤廃に成功した。これにより党としての信用が付き、NHK改革を前進させることのできる唯一の党ということが証明された。

www.tokyo-sports.co.jp

 しかし、この党は多くの問題を抱えている。その一番の問題はワンイシューである。「NHKを倒す」というわかりやすいメッセージだけでは印象が弱い。そのため、NHKに絡めた問題提起が必要になるが、うまくできていない。

 今回の選挙では前回の参議院選挙よりも大きく票を伸ばし、議席を得ることができた。しかし、この集票は候補者に山本太郎氏(れいわ維新とは別人)を立てたり、がーしーこと女衒の東谷氏を表に出すことで得ている票が大きい。

 せっかく言ったことを実行し、これからさらに信用を得る段階にきているのに、こういったチンドン屋興行をすれば既存の支持者の支持を失う。確かに面白いかもしれないし、5~10年の金儲けととらえれば効率のいいやり方がだが…信用されないやり方を繰り返しているので先は暗い。

 

その他・諸派

 ネトウヨ系の参政党が議席を得て政党要件を満たしたり、社民党がギリギリ生き残ったりと泡沫を見ると色々と動きがある。これがただの泡と消えるのかどうかはわからないが、様々な主張をするグループが数十万規模で票を得る時代になったことはわかる。

www.yomiuri.co.jp

 今後こう言った政党は議席を得るかどうか、つまり100万票取れるかどうかで明暗がはっきり分かれるようになる。政党助成金を得ると横柄になったり金でもめる件が過去にたくさんあったので、彼らの次のステップは資金管理をどうするかで大きくなるか消えるかの分かれ道に立つのだろう。

 

まとめ

 安倍政治による日本の変化はうまくいかず日本が衰退することが周知された。そして、この流れは岸田政権によって緩やかに維持されるのだろう。選挙ではそれを意識して、せめて自分の周りの権利を得たり維持しようとする動きが目立った。様々な票がはっきりと気持ちや権利を主張するところに集まったことがわかった。

 日本全体の方向性は固定されるが小さな集団の勃興は加速するということなのかもしれない。

 安倍政治はひとつの夢であったが、夢は砕けて小さな破片になって続くのではないかと思う。

 

終わりに

 党より人、人より権利に票を入れるようになったってことなんだろうな。自分がどこに利権を持っていて、誰が守ってくれるかを調べて入れるような時代になったんだなぁと感じた。

 エロを描いているから、DMMやDLSITEが出資して候補を出してくれたら1票入れたいなぁ(^ω^)

 

 

 

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