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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

立憲民主党の破滅

あぁ、ついに…と感じたので、立憲民主党について書いてみようと思った。

(今週の一枚)シクラメンも終わり頃(絵が…🌸の写真に…)

 

事実上の党首辞任

 現在野党第一党立憲民主党の泉代表が次の衆議院選挙で150議席現有97)獲得できなければ党首を辞任すると発表した。

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 現状ではどこをどう見ても獲得が不可能な数字だし、その数の根拠も全くなく、事実上、衆議院選挙後に党首辞任するという宣言に見える。自暴自棄、やけくそなんだろう。

 彼は枝野幸男氏から党首の座を受け取り、後から入ってきた合流党員として党勢の盛り返しや新しいイメージの醸成など党の変化をもたらすはずの存在だった。

 その彼がなぜ耐えられなかったのかを考えると、他党との共闘ができなかったこと、既存党員からの突き上げが強烈だったこと、多くの選挙で敗れたこと、支援団体が離れていることなどいくつか考えられる。

 内輪がうまくまとめられない状況において、維新の追い上げ、議員の不祥事といった党で制御できない事象が相次いだため、一気に党勢を失ったこともその一因かもしれない。

 

この党は何なのだろう

 この党の基本骨格は枝野幸男氏とその仲間が作った政治グループである。

 民主党鳩山由紀夫氏以降の政権運営の失敗・野党転落により、党名を民主党から民進党に変更し、さらに小池百合子氏が中心となった希望の党へ背乗りを計った。しかし、枝野グループは小池氏に拒否され、その際、しょうがなく作った党が立憲民主党の基礎と言い換えることができる。

 基礎骨格は非常に左派、言ってみれば学生過激派寄りの人たちであるが、先の背乗り失敗した別のグループが多数おり、それらが抱き着く形でこの党の外装を整えた。

 自民党分裂→多党連立→民主党成立→民主党と他党合体→政権奪取→民進党→分裂→再集合

 …という感じで、主張は別にしても一番最初の多党連立の寄り合い所帯が続いているとみていい。

www.nikkei.com

 つまり、党の核は枝野氏が持つ旧社会党的なイデオロギー優先の理想論的社会主義であるが、寄り合いを維持するために外見はリベラルなふわっとした柔らかいものにしていた。

 当然、支援者も党核の思想に近い思想を持つ人が多いが、それと対立する考えを持つ人を内包しているため、具体的な提案や意見調整が難しい党であると言える。

 今まで、発起人の枝野氏による強権的な支配によってその矛盾を収めてきたが、反乱がおこり、比較的リベラル思想の泉氏(外側の人)に党首が交代した。しかし、彼は党核の人をまとめることができず、今回のわかりやすい万歳になってしまったのだろう。

 

どうしてこうなったか

 この党は元から中身はぐちゃぐちゃである。何の理念もなく結束もない。ただ、政治と権力と金を維持するための政治装置に見える。

 しかし、自民党は政権党と言う利権団体の集合体だし、日本維新の会笹川が中心にあるが上納金を前提で出来上がっている拝金集団だ。主義で言えば、まだ立憲がまともなのだ。

 では、なぜ彼らが目に見えてバラバラになってしまうかと考えると、ひとえに目標がないからである。

 政権を取るわけでもない。支援団体に口利きをするわけでもない。補助金を取る法案を作るわけでもない。いったい何がしたいのかわからないのだ。もちろん、議員個人やグループとしての動きはあるが、それはバラバラであり、時に党内で対立するとその調整ができないのである。「自民党に反対」がなくなった今、本当に烏合の衆だ。

www3.nhk.or.jp

 例えば、今般のLGBT関連は非常に重要な人権問題であるが、経済や外交に関して優先される問題ではない。経済についてまとめてから人権をやるべきで、せめて同時並行にするべきだ。しかし、人権を優先させているため、多くの支援団体への気配りができず、そっぽを向かれた。マルクス主義フェミニズムLGBTの運動に寄るのはいいが、その他8割の運動員を無視した行動は異常ともいえる。

cdp-japan.jp

 つまり、自民党や維新党にあり、立憲民主党にないものを考えると、理念ではないことがよくわかる。武士は食わねど高楊枝なんて言うが、実際はもっと現金なものなんだろう。

 枝野氏の力と同じくらい、バラバラの集団をまとめる利権や金など一つの方向を向く理由がないため内情通りバラバラになったのだろう。

 

どうすればよかったか

 結局のところ、泉氏の力(支援団体や運動員の数)が弱く、頭をとっても言うことを聞くような連中が党内にはあまりいなかったということになる。

 では、どうすればよかったかを考えると、自民党の利権や維新党の金と同じように具体的な目標と餌が必要となる。

 必要なものを考える。実際に立憲民主党として、現ナマは民主党分党前の政党政治資金が国民民主党にごそっと持っていかれてしまったのでないし、利権分配といっても政権を持っていないので配るものがない。また、一番の報酬は選挙で勝てる(議員としての利権を維持できる)ことであるが、内部で敵対しあったぐちゃぐちゃ状態なので不通にやっても絶対に勝てない。

 つまり、泉氏が党首となった時点で、子分たちに対して通常考えられる欲をかなえるものを何も持っていない状態だったのだろう。

 

 そこで、馬鹿正直に政策議論(よく言われている確かな野党的)や市民活動(左翼的)をやっても、儲からないし、誰も彼らを見てくれない。他人の興味を引いたり、利益を得るためには全く別のスタンスで活動をするしかないのだろう。

 そういう意味では、馬鹿丸出しでもネット工作を優先させて100万人で議席一つを目標にした参政党山本太郎氏にすべてを託して烏合の衆をまとめたれいわ新選組は確実に議席数を確保する戦略に成功している。これはニッチに働きかけ、絶対に成功しない政策や訴えを党の基本に据えることで感情右翼・左翼や純粋な人をうまく引っ掛けたのだろう。

 しかし、立憲民主党はそれら泡沫政党の10倍以上の票を持つ党であり、少数の支援者のために多数の支援者を切ることはできない。

 

 …ということで、できることがないように見えるが、ちょっと考え方を変えるだけでできることはいくらでもある。

 例えば、外交では台湾と中国の連携強化である。泉氏と蓮舫氏は揉めているが、蓮舫氏の父親はバナナ御殿で有名な在日華僑の親分であった。故人に寄り添う形で台湾野党と上海辺りの商人や指導者と「会談」するだけでも外交の線はできるし、党内は落ち着く。

 また、例えば、内政ではパソナなど派遣会社の否定である。安倍氏労働人口の激減を外国人を帰化させることで補おうとしたが失敗し、それと共に口入れ屋を政府に入れることで見た目上の政府支出を減らした(実際には激増)。これにより正社員や公務員が減って我々日本人の所得が減ったのだから、それを否定して人員を補うために期限付き(10年くらい)の準公務員制度でも作ればよかったのだ。労組加入を前提とさせれば、連合も振り向いてくれるだろうし、運動員も増えただろう。

 プロテスタントに肩入れするのではなく、バランスを取って日蓮系の立正佼成会への援助をしてもよかった。

 つまり、すでに持っている党内の利権を増大させる手続きや法案など議員ができることをやると同時に野党のフリーハンドを使って新しいコネを作ればよかったのだ。

 

なぜ破滅か

 …とまぁ、こうやればできたなんて気軽に書いたが、実際にやっている人にとってはしがらみや先人のルールがあり、党としてなかなか動けなかったのかもしれない。

 実際に彼らがやったのは、今まで通りのアベ(故人)反対や共産党へのすり寄り(LGBTなど)などで、それに党としての運動力をほぼ使い切っており、制御のできない個々の議員が独自に動きだし、党としての体裁をもう保てなくなってしまった。

 こうなると、いかに新しいこと、今の利権の強化をしようとも、各グループのバランスや意見統一ができなくなってしまったので、党中央に視線を向かせることができないことは自明だ。

 それがはっきりわかった事例は、小西洋之議員の発言・行動とそれに対する一連の流れである。彼の行動には賛否があるが、問題は彼の「信用」である。ネット民にはおもちゃにされ、ぶら下がりの記者に馬鹿にされ、オフレコの会話を世間にバラされてしまった。さらに、中途半端な小西氏への罰である。これで彼の支援者にも信用がなくなったはずだ。

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 そして、これは小西議員だけの問題ではなく、立憲民主党の問題である。普通、問題があればその上司に連絡が上がり、上司同士で話し合いでなぁなぁになる。しかし、それが行われていない。これは、すでに新聞社側も党中央とバーターをする価値がないとしてネタに使ったと言う意味を持つ。こうなると、党と新聞社との信頼がなくなり、新聞社から世間への信用もなくなる。

 つまり、直接的にネットで議員や党と触れる人からも引かれ、メディアを通して触れる人からも引かれることになる。残るのはコアなメンツになる。

 しかし、そのコア層(極端な発言や行動をする支援者)もれいわ新撰組共産党に抜かれるので、何をどうやっても時間と共に党は破滅することがはっきりした。

 

 社会党の衰弱よりも悲惨な落ちこぼれ方は少し悲しい。

 

終わりに

 結局、枝野氏達の仲間内だけでワイワイやっていたほうが楽しく長続きしたのかなぁなんて思うと、人がいっぱいいてもそれはそれでよくないんだなぁと感じた。

 ルーピーがトラストミーしていた頃が懐かしいな(^ω^)

 

 

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