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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

岸田政権って結構やばいよ

なんだか日本の調子がおかしい。特に日本政府の動きが異常に悪い。具体的に問題を書きだしてヤバさの原因を見つめてみる。

(今週の一枚)夕日道(pixiv

 

 ここ最近、妙な感じで悪いニュースが続く。円安を機とした値上げ、株価の減衰、経済の縮小、コロナ対策関連の混乱、各種機関の遅延などなど…普通に生きていても「あれあれ?」と感じることが目立ってきた。

 自分としては飲み屋でおっさんがよく言う「政府が悪いんだ」と漠然にそれっぽいことを言う人が嫌いなんだけど、今回ばかりは本当に「政府が悪い」のではないかと思ったので、それについて書いてみようと思う。

 

支持率の維持

 政治はパフォーマンスだという人がいるが、確かに半分はそうだろう。

 現政権は安倍晋三元首相が選挙中に凶弾に倒れるというショッキングな出来事によって選挙に圧勝した。これは我々に対して強いショックとなって自民党支持につながった。しかし、それ以降の目立ったアピールはなく、そのアドバンテージは景気悪化と共に一気に低下していった。

 国葬云々について熱心に賛否を示す人がいるが、熱心な人以外にはほとんど興味がない。まぁとどのつまり葬式だもんね。

 こういった危機に際して、安倍氏の場合は政治主導でイベントを作ることで耳目を集めて人気につなげていった。

 一方で、岸田政権の場合は「政治的に何もしない」というのがとても分かりやすい回答になる。何を言っているんだと思われるかもしれないが、やっていることがすべて後手後手の印象があり、我々が気になることやってほしいことについてはもにゃもにゃ言って実行していない。やっても異常に遅い。

www.kantei.go.jp

 例えば、上のCity of Londonの講演を見るとわかるが、何が言いたいのか全く分からないし、これによって何か具体的な行動を一切していない。

 しかし、非常に興味深いのは、安倍氏よりも岸田氏のほうがメディアをしっかりと支配下に置いている点であり、全くそれを使えていない点である。テレビを中心とした報道では岸田氏についてほとんど悪口を言わない。むしろ彼を支持するように番組構成をしているのに、それが全く支持に繋がっていない。

 メディアの力が落ちているとみることもできるが、岸田氏がせっかく共闘しているテレビの上層部をうまく使えていないとみることもできる。

 つまり、今どきの政治パフォーマンスができない非常に宣伝能力のない政権だと言える。

 

お友達人事

 これはとてもひどい。在庫一掃セールではないけど、全く能力もやる気もない人が多く内閣に入りしてぼーっとしている。小林鷹之氏や河野太郎氏といった気炎を上げる方もいるが、能力や経験に関係ない配置をしているため、非常に印象が悪い。

www.youtube.com

 上の動画は今の内閣の人事をわかりやすく伝えている。この議員は日本語をしゃべりつつ質問に答えない・対話をしないという話法を使っているが、技術がないため、ただのアホに見える。

 こういったのらりくらりとかわす話法はよく官僚が使うが、あくまで「答えを知っていてそれを言わない」から成り立つ。現政権には、学力がないため国立大学に入れず、官僚になれなかったなれの果てみたいな人が多い。コネにしても何かなぁというところである。

 本来、大将が全体方針を決め、ある程度目端の利く政治家が官僚と考えを揉むことで行政の方針が整うが、岸田政権にはその方針がない。そのため、行政官の負担が大幅に増加して、行政として機能不全になっている可能性がある。

 

ぼんやり外交

 安倍氏や菅氏は政治主導で外交を行ってきた。有名なものでは安倍氏とトランプ元大統領との個人的関係を使ったアメリカとの安定した外交、菅氏がバイデン氏を使って新型コロナワクチンを大量に買い付けるような隙のない交渉などがある。

 一方で、岸田氏の強い外交的焦点がない。あえて言えば「核のない世界」だけど、政府としてそれはできない。むしろ目立つのは失敗である。ロシアとの交渉で北方領土を完全にだまし取られたことが有名だ(これは安倍政権の失敗ともいえるが、主導が外務省・岸田氏なので彼の失敗と考える)。

www3.nhk.or.jp

 岸田氏が前面に立たず外務官僚主導でやっているため、交渉官がカウンターパートに飲まれているのではないかという感もある。残念なことに力の強い国からはそこを徹底的に付け込まれていることがうかがえる。

 例えば、バイデン大統領とアメリカ政府から完全に見下されている。単独会談(記者会見はできるが個人同士の対話)をやることができず、韓国以下という屈辱的なことをされている。今年の5月に会談をやったというが、実態は韓国の新大統領の就任のおまけで顔見せをしてもらっただけで、具体的交渉になっていない。

jp.usembassy.gov

 これを何とかするために、ウクライナ戦争を機にロシアと関係を切ってアメリカにすり寄ったがけんもほろろに相手にされず、莫大な損失を出してロシアと天然ガスの再契約をした。

 中国との関係も林氏を外務大臣に充てて何とかしようとしているが、全く相手にされていない。話題にすら上がらない。

 非常にヤバイ。

 

遅い経済政策

 経済政策に関しても完全に後手後手である。今までなんとか経済を安定化できたのは、アメリカの経済政策と足並みを合わせていたからである。しかし、その歩調を変えてしまい今の大混乱につながっている。

www.kantei.go.jp

 ↑で、それっぽいことがつらつら書いてあるが、「では、何をするんですか?」と考えても具体的な案は何もない。分配するなら増税だが増税はしないと言っているので何もしないということになる。意味不明だ。

 為替に関しては、アメリカのテーパリングが起こることがはっきりわかっていたのに一切対策をしなかった。アメリカとの外交がうまくいかないので継続的な為替介入ができないため、円安に対して無策になっている。

 コロナ禍による外国人労働力低下についても、入れるのか入れないのかはっきりしないため企業が見通しをつけることができずサービス業関連は軒並みぐらついている。

 財務省ベースの予算作成をしているので、一見たくさんお金をつけて色々やろうとしているように見えるが、実際に予算は付かないし予算執行に関して様々な足かせがあるため使うことができない。

 民間の自主性に任せていると言えば聞こえはいいが、制度改正や法の運用に関しても現状維持を前提とした行動をしているためすべてが後手後手となり半年から1年程度遅いので、現状に全く対応できていない。

 

本質的な問題

 就任当初、自分は岸田氏が何らかの外交や経済の理想論的目標や計画を持ち、表面上は話を聞くふりをして淡々とそれを実行していくのではないかと思っていた。バックが財務省なのか、身内の利権なのかはわからないがそういった団体の方針の元、なんらかの政治をすると思っていた。

 しかし、実際は誰かに強く言われると仕方なく対策をする程度で、具体的な目標や理想を持たず日々起こる問題に対処するだけの1年であったと思う。

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 岸田氏の宏池会や彼の家系は財務省に非常に近いので、その方向に沿って増税、再分配を強く意識する…こともなかった。親族が関与する外国人技能実習・採用支援や日本人帰国関連事業を強く優遇する…こともなかった。

 自分の近い人たちの利権にもいまいち無関心なのである。この点がかつての自民党政治とは異なっており、彼は何をしたいのかというのが全く見えない。

 岸田氏の著書「岸田ビジョン」から考えると、「新しい民主主義」とはおそらく小泉政権以降の成長戦略会議(CSISを案山子にした利権団体)の否定なんだろうけど、じゃあ、その後どうしたいのかを言わない。

 安倍氏が作り上げた内閣府を中心とした政治機構は崩壊し、旧来通り横のつながりはない。そのため、予算は財務省、経済企画は経済産業省、保険医療は厚生労働省…といった具合に各省庁…というか、各部局が小さい枠の中で考えた小さな方針を好き勝手にやり始めたため収取がつかなくなっているのが今なんだろう。

 

 つまり、岸田氏は財務省の操り人形ではないし、安倍氏の後継者でもない。岸田政権の本質的な問題は官僚主導でも無能といったものではなく、「はっきり方針を示さない」ということなのではないかと思う。

 また、はっきり言わないでも何かすごい目標や計画があるならまだいいが、何も考えていないため専門性の高い官僚が自分の枠の中でどうにか現状を支えている…と見ることもできる。

 

 おそらく、昭和の時代の自民党政治では一番上にアメリカの支配があってその方針の元にズルをしたり利害関係を調整していたのだろうが、すでにその支配もなくなりつつある。

 官僚が指導力を発揮することも、民間の団体が方向性を決めることも、宗教団体が未来を見通すこともできない。こういった中、舵取りをしない今の内閣はとても危険な状態だということが分かった。

 

終わりに

 これからさらなる円安と戦争による物価高騰、アメリカの景気後退と中国の高齢化、日本国内のインフラの限界が来るんだけど…やばいよね(;´Д`)

 …とは言いつつぼんやり廃墟化するヨコハマ買い出し紀行みたいな世界もちょっと魅力的だなぁなんて思ってしまった(^ω^)

 

 

 

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