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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

習慣をどうつけるか

1つのことをずっとやり続けられることは一つの才能なんていう。ただ、別に才能が無くても、それを維持して楽しむためにはどうすればいいのか考えてみた。

 

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(今週の一枚)人がいなくても世界は続く(pixiv

 

 

  去年の後半から色々忙しくて、同人活動もままならなくなっていた。毎週更新の絵とブログもギリギリのところでやるようになっていて、結構余裕のない生活だったと思う。そんな中でもなんとか更新を続けられたのは一重にそれが習慣だったからだと思う。そこで、今回はそれを忘れないようにどうルールを作って維持したかを書いておこうと思う。

 

習慣とはじめの2歩

 何かを始めようと思っても、人はどこかでつまずく。仕事でも勉強でも趣味でも立ち止まるポイントは必ずある。例えば、絵を描いて投稿する段で、SNSの絵描きさんの作品を見ると素人でもビビるくらい上手な人がいて、「自分なんかがやっても…」なんて自意識が発動して手が止まってしまう。また、少しやって上達しないと長続きしないこともある。成長は人それぞれだし、使える時間も違う。趣味を続けるうえで大切なことは習慣化することだが、そのモチベーションを支えるにはいくつか必要なものがある。

 

他人の反応

 初めの一歩を踏み出して、2歩目で止まることがある。何をやっていいかわからないからだ。それを繋ぐために、高い道具や高等な技術書もあればいいが、実際そういったものは前に進む時に必要な杖みたいなもので、後ろに倒れそうになった時に座る椅子にはならない。何かが行き詰まるとそういった椅子が特に必要になる。だから、せめて後ずさらないために「あなたの活動を見てますよ」という他人の目はとても重要な要素だったりする。

 ここで重要な注意点は何に中心を置くかだ。他人とコミュニケーションを優先するのか、趣味を優先するのかは人による。他人との距離感とも言っていい。趣味を優先する場合、おしゃべりに時間を使いすぎるのは本末転倒になる。ネットを使う場合はそれが顕著で、投稿した絵や自分の意見にせっかくコメントをくれた人を無視するのも失礼だし、長々とレスバトルを続けるのも不毛である。一方で、ただ「いいね」と言う評価を稼ぐために他人のコメントにポチポチボタンを押してお返しをもらっても絵の評価かどうかわからない。

 自分はどんな反応が欲しいのかを徐々にでもいいので決めておくべきだと思う。

 

やりたいテーマ

 自分はオリジナルな絵を描こうと思って始めたが、たまに2次創作もするし、エロも描く。時間があれば3DCGもするし、ゲームも作ってみたいし小説もできれば描きたい。でも、それは媒体であって、絵であれゲームであれ、それを使って自分が何を言いたいのかを決めないと作る際に苦しむことになる。純粋にかわいい女の子を描きたいなら、色んな方法で女の子を描いたり表現したりすればいいし、政治的なプロパガンダをしたいなら、媒体や表現をドンドン変えて主張を浸透させればいい。また、技術を高めて高等な絵を描きたいならそれを磨けばいいし、友達を増やしたいなら、自尊心を捨てて相手が喜ぶものだけを作ればいい。

 一番大切なことはそれをやって何をしたいかをぼんやりとでも持つことだ。その際、最初に考えたことを途中で変えてもいいが、たとえ到達できない大目標でもいいので自分の矢印の向きを作っておけば意外と楽に作業にかかれる。

 

ちょっとした隙間時間

 仕事と違って趣味の活動に移る際は意外と邪魔者がたくさんいる。エッチなお誘いだったりゲームだったり交友の連絡だったりと、色々と誘惑がある。身体的に疲れていたり、精神的に辛い時もあるだろう。

 趣味と言うものはそういったものよりも優先すべきか…と言うと別にそういうわけではないと思う。よく○○で一芸を極めるなら…とか、有名な人は…とか言われているが、そんなのは人によって違う。才能がある人はやればいいし、ポンコツはそれなりでいい。

 重要なことは1分でもいいからその行動をすることである。絵を描くなら、鉛筆で線を一本描くだけでもいい。我々は苦行をしているのではなく、楽しんでいるのでそれを損なう行動をできるだけ避けるべきで、それこそが習慣に繋がる。

 その上で、もっと時間を使って創作をすればいい。つまり、最低限やっておくことは1日でほんの少しでも趣味のことを心のどこかにおいて、少しだけ時間を使うことである。

 

ルールを他人に教える/教えない

 これは特にSNSに言えることなんだけど、「○○できません」「××だけします」と言った行動を限定している人はその言葉に呪縛されて活動が限定される。どこかで「△△しませんか?」とお誘いが来ても、プロフィールにそれを断る注意書きがあったりそのお誘いを断らないといけない。「これをやりたい」という強い方向性のある人なら別にいいが、たいていの人はのんべんだらりとやっているので、書き方としては「◇◇できます」と言った自分がやりたいことや出来ることを出来るだけ書いた方が人は来る。

 ここで気を付けたいことは揺らいでいる部分は描くべきではないということだ。例えば、上で書いた大枠のルールなんかは心の中で始終変わるし、やりたいことも調子によって変わるだろう。趣味でやっていく場合、多くの他人は結局助けてくれないので、相手に過度の期待を持たせるようなプロフィールの持ち方は控えたほうがいいと思う。重要なことは他人に見せて自分が追い詰められない紹介を探すことだ。

 

実際に続けるコツ

 概念的に習慣化の方法を書いたが、実際に続けていくには実務としてのコツがいくつかあると思う。そこで自分が気を付けたことを書いておく。

 

大目標と極小目標

 芸術系だと、夢を持て!目標を持て!という人がいるがこれは非常にあいまいで持ったところでなかなか実現しない場合が多い。これは何でかと言うとほとんどの人は何年も気持ちの維持ができないからである。

 10代で持った夢と50代で持つ夢は違うし、10年かかる目標を立てても大抵は看板倒れする。とてもあやふやなものだ。

 では、どうすればいいかと言うと、ものすごく簡単な目標と遠い目標を並列させればいい。例えば、お金儲けを考えると、5000兆円儲ける!と言っても何千年かかるかわからないが、一日100円副業で儲けようとすると意外と方策は浮かぶ。

 何でこんなことを言うかと言うと、趣味を続けるには多くの目標とその達成が必要だと思う。うまくいく/いかないの指標が漠然としすぎると、頑張っても気持ちが徐々に落ち込んでしまう。一方で、ゴールが分かると、一日で成功したか失敗したかわかるので、自分なりに気持ちの整理がつく。この際、一日や1週間でギリギリできることを目標にすればいいし、出来なければハードルを下げればいい。そうやっていくつかの失敗と成果を得ることで、地に足が付く。

 

出来ることとやりたいこと

 自分の場合、あれもこれもやりたいのが遊びである。でも時間は有限だし、実際やってみるとつまらなかったり、物理的に制約を受けるものもある。そんな中で常に大切なことがあって、「これだけは絶対やる」と言うポイントを作ることである。

 Twitterを見ると1日1絵なんて人がいるが、ほぼすべての人ができていない。つまり、表札に偽りありなんだけど、見る方も聞く方もあえてそれを見ないようにしている。これは良くない。自分にとって嘘をついているし、他人に信用されていなことになる。この場合別にプロでないなら他人には宣言する必要もないので、とりあえず最低限やることを決めたほうがいい。

 ここでやるというのは一連の行動を完結させるということで、絵の場合は構想して、描いて、投稿して、評価を得て、返事や評価を次につなげるという一連のプロセスになる。時間がなければ、なんとなく描きだして生返事をすればいいが、少なくともその行動を一回やったという成果にはなる。

 これをやるとやらないとでは大きな違いがあって、頭の中にその行動ラインができるとものすごく楽にそれを繰り返すことができるのである。

 続けるためにはそういった行動様式に慣れることが重要で、中身に関してはそこから詰めても問題ない。

 

最低時間と最高時間

 先ほど1日に少しだけでも心の中に趣味の隙間を作ろうと書いたが、実際に何かをする際には線を一本描くだけでも1分かかるかもしれない。こういった現実の行動を見ると最低限10分くらいはその作業をすることになるが、最低時間を決める際は疲れているときに合わせるとよい。疲れて何もしたくないときにできる行動は限られていて、その中でどのくらいの時間趣味に手を出せるかと考えて時間を決めると結構うまくいく。

 一方で、調子がいい時や気分が高揚しているときはオーバーワークになってしまうことが多い。集中できるなら、寝食を忘れて打ち込むことができる人もいるだろう。ただ、残念ながらこういった興奮状態と言うのは習慣化には邪魔者だったりする。

 すごい興奮の後で、いったん集中を解くと体が疲れて動けなくなるし、なんだかんだ疲労して同じことができなくなる。男性なら射精の後のもう一発だし、女性なら付き合っていた相方に冷めた瞬間を想像してもらえればいい。その前の瞬間がはつらつとしていた分、その後が辛くてしょうがない。

 もちろん、少し時間をおいてもう一度気持ちを高めてゆけばそういった興奮を得られるのだろうが、なかなかそういう瞑想は作れない。だから、趣味をするには上限を設ける必要がある。これを決める方法は、がーっと行動をして、一旦1時間ほど休む。そして、その行動がまた続けられるかどうかを感覚的に確認すればいい。ある意味ストレステストなんだけど、人によって結構違う。

 自分の場合、1日の最低時間は10分で、最高時間は6時間だった。どんなに疲れても10分は筆を持つし、どんなに余裕があっても6時間以上は画面に向かわない。

  この上限下限を見極めると、毎日続けることができる。

 

失敗と工夫をする

 日本人と話していると特に感じることが失敗を恐れることである。絵を描いて誰にも評価されない、声掛けをしても無視される、試験で落第する、借金で破産などなど人生にはうまくいかないことが山ほどある。そのため他人の目を気にして、自分を守るために新しい行動をとることを恐れる人が多い。

 たぶん自分もその一人なんだけど、冷静に考えれば別に他人にどういわれようと目的を達成すれば勝ちだし、チャンスが一回しかないものなんてほとんど存在しない。何度でもやればいいのである。

 何でこんな思考に落ち込むかと言うと、多くの場合、我々には成功体験/失敗体験が極めて少ないからなんじゃないかと思う。北米であれアジア圏であれ、日本人と比べると驚くくらい毎日結果を浴びせられている。一喜一憂していたら生活できなくなる。そういう意味では我々日本人はとても素敵な世界に生きているんだけど、趣味に関してはちょっとよろしくない。一回の評価で嫌になったり、心ないコメントで止めてしまう人を多く見た。

 だから、大切なことは「100回必ず失敗する」という行動の中で、「何回目に成功するか」と言うゲームを組み立てる程度の余裕を持つことではないかと思う。

 同じ絵を持ち込んでもSNSごとに評価は違うし、見せ方ひとつで相手に与える印象は違う。

 趣味をしたり見せる場合、我々には何回でもチャンスがあって、1回や2回の失敗は大したことないし、その際になんで失敗したかを考えて工夫をすることが求められる。

 自分の場合、1年間(50枚の絵)でうまくいくのはせいぜい3枚程度だし、その中で少しずつ描き方・出し方を変えた。

 

終わりに

 まぁ天才や上手な人にはわからない苦労なんだろうけど、続けていればそのうち日の目を浴びる(はず)なので、肩ひじ張らずに小さな目標をクリアできれば趣味は続けられるんじゃないかなぁ(^ω^)

 ついでに5年後くらいには有名になりたいものである( ^ω^)・・・

 

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