へたくそなりに色々な写真を撮ろうと工夫するとあとちょっと何か足りない。そこで、もっといいカメラを買おうかと悩んでみた。
(今週の一枚)戦いの末(pixiv)
出来のいいものを撮ろうとするとなんだかんだでいいカメラを使うのが一番手っ取り早い。やはり、元の画像の質が良くないと、その後の加工や投稿におけるサイズ縮小を経るのでどうしてもガクッと絵の質が下がる。もちろん、プロ写真家のような美しいものを撮ろうとするとカメラだけでなく、ライティングや背景設定、カメラの細かい設定など素体の状態に合わせて撮影状況も整えないといけない。まぁ、そこまでやらないので高級カメラが必要かと問われると微妙となる。
そこで、ある程度適当な状況、自分の納得できる必要最低限の状態を見て、どのくらいのカメラが必要なのか考えてみた。
自分のカメラの現状
自分は今カメラを2台持っている。パナソニック社製のDMC-GX7MK2とDMC-GF7Wだ。GX7MK2はマップカメラさんで中古購入して、GF7は近所の中古屋のジャンクを直して使っている。レンズはオリンパス社のM.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm F4.0-5.6 IIをメインにしている。使用用途も若干変則的で垂直直下を長時間動画撮影したり、タイムラプスを撮ったりしている。
まぁ初心者に毛は生えた程度のセット内容なんだけど、これに最近ちょっと問題が出てきた。それはGF7が熱問題で停止する点と、作った作品を物撮りする際に高画質映像として保存したいという欲が出た点である。
夏を前にして熱問題の解消は深刻でGF7をさらに改造するかどうか、作品作りが進むと果たしてそれに見合う映像が得られるかというのは自分にとって結構大きな問題となった。
それをパッと解消するのはちょっと高級なカメラを買うことなのだがどの程度のものが必要なのかを考えてみる。
カメラの物理的状態から
カメラが像の情報を撮る流れとしては 像→レンズ→撮像素子(イメージセンサー)→デジタル化→記憶媒体となっている。
つまり、像の情報を取り込む際、情報収集、電子情報化、電子情報記憶となり、どれかがポンコツでもいいものが取れないし、どれかが極端にいい性能でもいい像は取れない。
また、これらの処理にかかる環境があまりいいものではない。研究室の冷房の効いた部屋の中と異なり、日差しの強い外やほこり舞い散る部屋の中で像を撮ることもあるだろう。そういった環境で、カメラ自体とても小さなパソコンとして働くが、情報量が多くなればなるほど熱暴走の可能性が高くなる。
今のカメラ撮像素子は1600万画素で、写真のRAW画像を見るとかなりきれいなものが撮れているが、FHD動画(200万画素程度=1920×1080、2K)になるとどうしてもその感度は落ちる。作業風景なんかを撮るにはこの画素数で十分であるが、作品展示を目途とした場合、どうしても4K動画(800万画素程度=3840×2160)で撮影しないと他の方の作品と比べると見劣りする。
一見、カメラの画素数が1600万画素なので、別に800万画素の4Kも撮れるんじゃねぇかと思うが、どうもそうはならないらしい。多くの4K撮影ができるカメラは実はなんちゃって4K撮影で、画角をクロップ(つまり1部分切り抜き)して撮影している。これは撮像素子の取り込み限界とカメラの処理速度に限界があるためだ。ビジネス上、物理的に撮影できないものをアウトプットで強引に高画質に見せかけていることでごまかして4Kを騙っているものが多いといえる。
つまり、撮像素子が1600万画素では4K撮影はできないし、熱管理がしっかりしていないカメラでは処理負担と熱の問題でカメラがスタックするようだ。
単純に処理量を考えても2K→4Kで10倍以上(画質4倍、時間2倍、転送負荷1.5倍)になるので無理なのはわかる。
…ということで、クロップされない4K動画を撮るには撮像素子が2100万以上で、金属製筐体の熱管理がされているカメラが必要だとわかった。
熱対策から
普通に使うと、熱という意味から今使っているGX7MK2もFHDで長時間撮影はできない。でも自分はできている。これは処理を分散したからである。カメラには撮影とデジタル化のみを実行させ、HDMIパススルーによって録画は外部の機械で行っている。これが今のところうまくいっている。
同じように2台目もできればよかったのだが、改修GF7ではどうしてもHDMIパススルーができなかったので、カメラによる撮影・録画となり熱問題が出てしまった。今のところカメラの裏にヒートシンクをつけてなんちゃって冷却(ほぼ効果なし)をしているが、中の基盤間にある冷却機構をいじるのも手ではないかと考えている。
このGF7の苦戦をサーモメーターで発熱状況を観察すると、一番問題になっているのはCPU周りではなく、SDカード、つまり記憶媒体のチップの発熱であった。もし高級カメラを買ったとして、4Kにした場合はCPUまわりも問題になるかもしれない。しかし、それ以上にメモリーチップの発熱が大きな問題になることが考えられる。CPUと別口で冷やさないとうまく機能しないとなると、高級カメラでもやっぱりうまく機能しないんじゃないかという不安は残る。
同様の考察や検討はほかでも多くあり、特に4K以上の情報処理をしようとした場合、単純にカメラ内部の性能が向上したとしても、スペック以上の処理要求が待っているのでなかなかうまくいかないようだ。
上記の記事は超高級SDカードAngelbirdの検証記事で、これを使うと確かに問題が解消されるとあるが、値段がカメラと同じくらいの値段なので買えない(-_-;)
結局のところ、熱管理を前提に4K画質を求めるなら、コンパクトサイズのカメラでの撮影は無理で、できたとしても非常に短時間(10分程度?)が限界なのだろう。
つまり、安定的な長時間撮影をするなら中規模サイズ以上のカメラが必須で、それ以外に何らかの冷却機構(構造体としての冷却、ペルチェ素子、ヒートシンクやファン)を常備する必要があることがわかった。
動画撮影にはどの一眼レフが現実的か
自分の求める必要十分条件を考えると、動画の長時間撮影、HDMIパススルーなどの出力機能、短時間高画質撮影となる。これをかなえるメーカーは意外と少なくて、特に動画撮影時間についてはEU縛りの影響で多くのカメラが30分以上の動画を撮ることができなくなっている。2019年以降、この関税障壁は撤廃されたが、それ以降に発売されたカメラは依然としてくそみたいに高いので買えない。
つまり、動画撮影をメインに考えている層で一眼レフを購入したい人は必然的にパナソニックのLumixシリーズ一択になる。
そこで、以上の条件に合うものを検討すると…
DC-GH5とDC-G9の2つの候補に絞られる。両者を比較すると、同じ画素数のセンサーと画像処理エンジンを積んでおり核の部分はほぼ同じだろう。G9のセンサーコーティングが優秀で写真は綺麗だが放熱に問題があり4K60p撮影は10分までとなる。一方、GH5は手振れ補正が優秀で動画撮影性能に強みがあるがシャッターやオートフォーカスが弱い。
これらより上位機種やフルサイズカメラになると冷却問題をクリアしつつ様々な便利機能があるが、自分には使いきれないし邪魔だ。一方で、これより下位機種となると、4Kにした場合の熱管理が解消できなかったり、撮像素子が1600万画素程度であるため、今のカメラとあまり変わらない情報量となり買う意味がなくなる。
では、実売価格を見ると、価格は大体一緒で新品でG9は12万でGH5は16万、中古価格は大体同じでで8万~となる。今のカメラが3万と4000円なので、機能と値段はパラレルなのが分かった。
終わりに
8万かぁ…
8万ね…
…よし寝よう(^ω^)
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