nipplelfsblog

nipplelf’s blog

1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

エロい話を書こうと思ってもなかなか書けない

別のことをやっていたらエロ創作の時間が取れなった。そろそろ再開するためにストーリーをどうしようか考える。

 

f:id:nipplelf:20210419185119j:plain

(今週の一枚)流星を見たから家出は辞める(pixiv

 

 エロ作成中の前回記事から2か月たってしまった。その間、家内イントラネットが飛んだり、仮想通貨マイニング開始だったりとエロお絵かき以前の難題があったがそれも片付いた。再開するにあたって、今回は角度を変えてどんな文章を書けばいいのか少し考えてみた。

nipplelf.hatenablog.jp

物語の有無

 同人エロCG集と言うのは手軽に描けてネットで売ることができる。元絵15枚~で差分込みだと250枚(文章有無で500枚)程度のCGで構成され、「絵」のデータ量を考えると結構な量になる。しかし、「文章」で見るとその分量はとても少ない。平均すると5000字程度であり、長編でも3万字を超えることはない。これは一般文庫の小説が10万字程度、このブログ1記事の平均が4000字ということ考えるととても少ない。

 また、仮に1万字程度のものを作るとすると、過半がエロトークで占められるので、実際に物語を意図しようとするとその他内容を5000字以下で完成させないといけない。そういう意味では非常にわかりやすくすぐ理解できるストーリーにしないといけない。さらに、ほとんどの人はエロい絵がほしくて買っているので、エロの妨げになる様な構成はむしろ邪魔となる。

 では、物語が全くないほうがいいかと言うとそういうわけでもない。絵だけでは伝えられない導入部やキャラクターの背景や心情変化、なぜエロいことをするかやエロによって何が起こるかは絵で表現が難しいので補助としての文章が必要だし、単純でも流れを作らないと目が泳いでページが次に行かない。

 つまり、絵と絵の間をつなぐ接着剤的な要素が物語とその文章であり、それによって一つの作品としての質を整える効果がある。ちょうどライトノベルの文章と挿絵の関係を逆にしたものがエロCG集に求められるものであると考えられる。

 大切なことはラノベでどんなに美しい文章が書かれても挿絵がポンコツだと売れないし、挿絵が綺麗でも内容が悪文だと2巻以降が全く売れなくなる点だと思う。これはエロCG集の絵と文章にも当てはまるのではないかと思った。

 

盛り上げ

  文章を1万字と言っても、エロトークや会話がその多くを占め、絵をどのように繋ぐかが文章に必要とされる役割と考えると、物語を作るためには絵で表現できるものは出来るだけ絵で描き切る漫画に近いものが理想である。しかし、その理想も一般創作とエロ同人とでは作りが大分違うと思う。

 例えば、駅から家に歩いて行った…と言う状態を絵で表現しようとすると、駅の絵、道の絵、家の絵にキャラの立ち絵が必要になる。普通のゲームやアニメなら3枚の背景とキャラ絵を組み合わせてその中にキャラの会話やナレーション、キャラの感情を差し込んで物語と組み立てるのだろう。しかし、エロの場合は黒い背景に一言「家に帰った」と書くだけでいい。

 これは盛り上げの中心・話の核が「エッチなこと」だからである。エロ目的(ズボズボや射精や精神的屈服など)といったゴールが明確にあり、そこへ向かう大切な物語はキャラ背景や作品全体の世界観から生み出されるのではなく、どうやってかわいい男の子や女の子とエチエチするかから生み出されたものなので、展開が読めないとか、エロくなるかわからないと言ったワクワク感・不安はいらない。エロという目的があり、色々エロいことをしていく。後半に行くにつれてどうやったら「もっとエロくなるか」を文章が支えないといけない。

f:id:nipplelf:20210420181715j:plain

 つまり、一般創作的盛り上がりは核心に向かって徐々に盛り上がる必要があるが、エロ同人の場合は非常に短いタームで盛り上がり(エロ行為)を繰り返し、最終的なオチ(デカい快楽・堕ち?)を作ることが必要とされる。

 そのため、文章的には最初期にはナレーション的な解説が必要だが、それ以降はとにかくキャラの情景を出来るだけ多く書くことになるので、かなり特殊な文書構成になるんじゃないかと思った。

 こういった作りに近いのは何かないかなぁと思うと、一番近いのが児童用の絵本なんじゃないかと思う。これらを見ると分かるが、「リンゴがあります。赤いです。キラキラしています。美味しいです。お腹いっぱいです。眠くなりました。」…のようにはっきりとした心情が絵に沿って並んでいる。悦楽であれ、絶望であれ基本的感情は非常に子供の心に近いので、エロをその喜怒哀楽に上手く混ぜられれば上手な文章になるのだと思った。

 

起承転結の転

 よく文章を書く際、起承転結を意識してバランスのいいものを書きなさいなんて言われる。エロ同人においても同じことがいえるのかと考えると、これはなかなか難しい論点なんじゃないかと思う。

 見る人・読む人はエロい気分でドキドキしたいので、最初エロ以外の情報があっても、徐々にエロ以外の情報を除き、最終的にエロのみに収束できれば気持ちいい絶頂に向かう。つまり、最初フワフワしていた方向が話の進行と共にエロに流れるので、矢印としては一方向に固定されて「結」に向かう。そのため「転」が極めて弱い。

 「転」の矢印はUの字を作って別の方向に行くので、もし、物語に「転」を入れると、今まで作ってきたエロの矢印も曲がる。うまく方向転換(エロ誘導)できればいいのだろうが、人間の思考や感情は簡単に変わることはできない。ロリショタで興奮していたのに急に熟女に萌えろと言っても気分は中折れである。しかし、物語としてはデカい「転」が生まれ厚みが増す。

 エロ同人の場合、この点がとてもシビアで、題名にすでにエロ目的が明記されており、それを裏切ることができない。例えば、美少女エルフとラブラブちゅっちゅするという題名ならそれに沿ったエロを出すべきで、寝取られ物やスカトロをぶっこめば評価は最低になるだろう。

 つまり、文章で「転」しているように見せかけても、中心となるエロから見ると全く転換していない内容を作ることが重要で、感情的な方向性は一方通行にしたほうがいいともいえる。

 そういう意味ではよっぽど言いたいことがない限り本来の「転」は入れない方が妥当なものを作れるのではないかなぁと思った。おっぱいでエロくなるなら、どんどんおっぱいすればいいのである。おっぱいおっぱい

 

オチを落とすか

 主題のエロだけを考えると、なんか色々ちゅっちゅパンパンしてお相手の子がメロメロになりました…がゴールである。これは先ほど書いた起承結(「転」無し)と言う構成である。それが精神的なものなのか肉体的なものなのかはそれぞれ好みが分かれるし、その依存が主人公に向くのか別の誰かに向くのかは属性次第だが、その方向性は一緒である。いずれにしろエロターゲットがエロく変化することで主題が成立すると考えていい。

 しかし、エッチなことをしてエロくなりました…では物語としてフックがない。だから、読者の感心を引く話を作るには副題となる「他人や別の事象」が必要になる。例えば、ヒーローになって「悪いやつ」をやっつけてヒロインとラブラブになりましたとか、人妻をエッチなテクニックでメロメロにして「夫から奪いました」のように、実際のエロ行為とは関係ない盛り上げ役のキャラや内容が大切になる。

 一般の物語ならその副題にさらに尾びれがついて物語に厚みを持たせることになるが、エロ同人の場合、ストーリーの分量がとても少ないので、キャラ背景の内容などの副題もとても薄くなる。主題を構成する際は如何にエロを引き立てればということに注目するので、特定属性(金髪/黒髪、ロリ/熟女、巨乳/巨根、アニメ顔/イケメンなど)の定型の受け入れやすいキャラが使われたり、各性癖ごとに受け入れやすい所作がある。その上で、人物は大体3人(中心2人と一群のモブ達)の関係変化で副題を修めないといけない。

 そのため、副題を回収せず、かなり多くのエロストーリーは投げっぱなしのものが多い。「コレコレこういうキャラとエッチしてそのキャラはエロく変化しました。」と言った感じで終わり「実はこうなりました」などはあまり描かれない。

 本来の物語で考えると、「エロく変化しました」は起承転結の「転」の部分であり、「結」のオチがない。物語として考えると打ち切り漫画みたいでもやっとするが、エロとして考えるとまぁそれでもいいかな?…と言うかその方が後腐れなくていいかなぁとなる。落ちが落ちたほうがいいか理解しづらい。

 だから、中心とその他を二つのラインに分割すると分かりやすい。エロ同人では主題のエロラインと副題の物語ラインを明確に別で立て、それぞれにまとめ方が少しずつ違うのではないかと思った。

 別々で考えると、前段では「転」を入れるかどうかを考えたが、これは主題のストーリーラインに「転」を入れるかどうかの問題であった。副題とは別問題になる。副題は「結」を入れるかどうかという問題になる。そのため、エロ主題のラインは起承結をい一方通行で考え、副題のラインは最初の起に重きを置いて盛り上げ用に構成すればいい。これを軸にして、余裕があるなら主題の転と副題の結を加えることで全体の物語を構成すれば必要十分な面白いエロ文章が書けるのではないかなぁと思った。

 

終わりに

 …と、まぁぶつくさ考えたけど、文章構成力が乏しいのでそう簡単に思い通りには作れない(;´・ω・)

 ただ、主題のエロと副題の物語を分けるのはエロ創作には有利だと思う。主題のエロ部分に注力して余力で副題を考えればいい。

 まぁ、素人のへ理屈より経験・実績だと思うので、さっさとエロい絵を作って儲けよう(^ω^)

 

 

☆エロ同人CG販売中

 

COPYRIGHT Nipplelf ALL RIGHTS RESERVED.