少しずつ販売用のエロい絵を描いていると果たしてエロいのか不安になってくる。どのようにエロくしようか悩みつつ描くが、それを文章にしてみた。
（今週の一枚）あつ～い（pixiv）
なんだかんだで少しずつエロＣＧ集を作っているんだけど、作っているうちに果たしてこれはエロいのかだんだんわからなくなってくる時がある。
そこで、これはエロいんだ！と強調する意味でも、どうやってエロくしようともがいている現状を備忘録的に書いておくことにした。
立ち絵
エロＣＧ集と言ってもエロい絵をただ並べただけでは面白くないし、何やってるのか話がつかめない。もちろんエロい絵がただ見たい人がいるのは承知しているが、見て読んで考えてエロい気分にならないといいものは作れないのではないかと思う。
そこで必要となってくるのはストーリーを進めるために立ち絵と呼ばれる全身像を描いたキャラクターによる会話シーンである。漫画のように顔をアップにして枚数を稼ぐのも一つの手であるが、ストーリーやエロの導入としてはどうしても少し引き気味で使いまわしの出来るものは必要となる。
基本的に立ち絵はそのキャラクターの状態と周囲の環境を説明しつつ会話を構成するために作るので、少し凝ったものの方がキャライメージを伝えることができるのではないかと思う。
今作（たぶん中編2，3作の連作）ではキャラクターが状況によってだいぶ変化することにしたので、少し多めのパターンを作った。
上の絵が決定稿手前の立ち絵になるが、これで何がエロいかと言うとそれぞれ違う。一番左が鎧を着て戦士然とした立ち振る舞いをしているが、これをそのままアヘアヘするのなら盛り上がらない。しかし、これをバリバリッとはいでゆけば征服感が出てエロさが高まると思う。真ん中はブランド服っぽいのを着ている余裕のある奥様スタイルになる。このまま何処かにしけこむのもいいし、嫌よ嫌よも好きの内と言った感じで関係を深めていけばその余裕が徐々になくなってエロくなると思う。一番右はエロエロ調教されて首輪を付けられた囚われ状態になる。このままズボズボするのもいいし、エロモードはちょっとハードになる。
それそれ服装と表情だけでもだいぶイメージが異なるし、シーン毎にこういった立ち絵を出して状況説明を読者に与えてからシーンに突入すれば没入感が高まるんじゃないかと思う。
絵を描いていて一番悩むのが、見てくれる人がこの絵をどこまで理解してくれるかどうかということなので、エロについても、このエロがどうして、どこまでエロいのかと言うのを理解してもらわないとエロくならない。
単純にすごくスケベでドキッとする絵があるのは承知だが、自分の実力ではまだそこまで行かないのでこういった環境を補助するものを多めに入れてシーン全体でエロくできればなぁと準備した。
一枚絵
立ち絵で説明しても、肝心のエロシーンがポンコツだと作品の評価がウンコになる。エロシーン全体をどう盛り上げるのは重要だが、その中で肝心の一枚絵をどうするかは悩みの種である。いくつかの体位、プレイ内容、顔差分、ギミック、人数と言った感じに読者によって「ち～んコ」とくるポイントが少しずつ違う。あれは好きだけど、これは引くみたいなものもあるので、どういう絵を描けばいいのか正直なところ答えから困る。
こういったエロＣＧ集では大きく2パターンに分かれていて、2次元的（アニメ・漫画）に平面的なエロさを追求するか、3次元的（ＣＧデザインフィギュア）に立体的なエロさを表現するかで大きく見せ方が異なる。
2次元的には平たい顔をどうエロくするかに焦点が行くし、3次元的には肉感をどう見せるかと言う全体像のコントラストが重要となると思う。上手な人はこのバランスを上手くとって、平たい顔を立体的に見せたり、肉感のあるボディを平たく描いたりできてそのバランスがうまい。絵として見るてもスゲェ！というものだが、未だにそういった能力が自分にはない。
自分の描き方は3次元的なものをどう2次元的に（2.5次元的な）表現するかと言う技術に力点を振っていたので、いざエロ作成になると２次３次どちらの表現に振ればいいのかはっきりしない。これは大問題でうまくエロくならないのである。どちら側にも強い性癖の壁があって、表現にも決まったドレスコードみたいなものがある。当然それを理解してマニアが購入して評価している。このマニアたちに好かれるもの（彼らの理解できる表現）がいい作品となるので、それがなかなか作れないということになる。
…と言う感じでぶつくさ悩んでいたんだが、結局のところ答えは出ないので、いくつかのシーンを用意して、そのシーンごとに違ったサブテーマを入れて間口を広げることにした。表現のバランスを変えることで一枚絵を作れば微妙な誤差はごまかせるはず。
例えば上の絵は、「触手」である。触手メインだとキモがる人がいるので、このタコ風触手はあくまでもエロのお供にしてメインは男性キャラにした。触手は立体的だがキャラは何となく平べったい。表情は立体的にするが、表情差分は漫画よりにする。これならちょっと苦手の人でも安心（？）して見れるのではないかと思う。
今回のお話はファンタジーワールド→現代世界みたいにするので、各シーンにこういったサブキャラ（アイテム）を加えて、パンパン腰振りよりも絵的なエロさを増して話を盛り上げてみようとしている。
表紙
まぁはっきり言って、エロ本を買うとき何で選ぶかと問われると、ぱっと見てさっとかごに入れるじゃないかと思う。
そのため、ビデオのジャケットやエロ本の表紙は一番の絵を乗っける。当たり前のことなんだけど、自分の作品を振り返るといまいちそれができていない。
見やすく、見た瞬間にかごに入れるような絵を描くだけの能力がないと言えばそれまでだが、もう少しここにこだわってみてもいいと思う。中身としては性癖に寄るけどそれなりのものができているはずなのだから、客寄せとしてのパッケージが完成されていないのは問題なのだろう。
今のところ第一候補がこれなんだけど、少し表情がアホズラすぎる気もするし、お客に向けて訴えている感が弱い気もする。
…と言うことで、エロくて扇動的でわかりやすいものをもう一度考えている。
背景
キャラ立ち絵と共にシーンを説明するのは背景画となるが、エロＣＧ集の場合はほとんどが手抜きかどこかで買ってきたものを使っている。コストパフォーマンス的に考えればその方が安上がりがし、キャラ絵に特化した絵描きさんが多くいる中で、現実問題として背景画を描ける人が少ないのだろう。
そのため、エロに関係しないものはどんどんハブられてキャラのあられもない姿がＣＧ集のほとんどを占める。一見これはこれでいいように見えるが、自分的に問題があって、飽きるのである。ただアヘアヘしている絵を描いていてもやる気がなくなるし、体位を変えると言っても画角を変えたりしない限り人間の体の動きには限界があるので、自然と同じようなものを描くことになり飽きる。
…と言うことで、作品に厚みを持たせる意味でも今回もいくつかの背景画を作った。
練習として描き方を変えて各シーンように用意したので、シーンに入る前にこんなところでエッチなことをするんだぁと言った説明にはなると思う。
感想
連作の１作目分はボチボチできてきたので、時期を見て発表したい。絵の質としてはそれなりのものがあるが、エロとしてはもう一声ないと厳しいのではないかと感じる。特に一枚でいいのですごいエロい絵が欲しい。売り上げは時の運だけど、自分の場合、一過性の売り上げでなくじわじわと販売数は上がるので、問題はこの一過性のドンと言うの発売当日やセール時などに欲しい。
そのためにはわかりやすさと買いやすさが商品全体のデザインとして必要なんだろう。この辺はいいものが売れるのではなく、知っているもの、誰かが買っているものが売れるというごく当たり前の点を押さえないといけないんだなぁなんて感じた。
終わりに
旧作から１年、そろそろ新作を出さないと(;´･ω･)
そうは言いつつもなかなか時間が取れないんだよね（ ＾ω＾）・・・
☆エロ同人CG販売中
