エロ同人CG集がもうすぐ販売だけど、その際に文章作成ですごく悩んだ。エロの有無を置いておいて、その際に考えたことを忘れないように書いておこうと思う。
(今週の一枚)寒い冬、暖かい二人(pixiv)
自分の文章を振り返る
このブログを一記事でも読んだ方ならわかるだろうが、自分の文章はとにかく平たくて長い。
一言で言えばいいのに、だらだらと修飾してしまい、しばしば主語が不明になったり、意図がぼやけてしまうことがある。
そして、誤字が多い。
はっきり言って悪文である。
絵を見ていただけるとぱっと見て濃いなぁとか、細かいなぁというご意見をいただくことが多いので、文章にもその傾向がとても強いのだろう。
まぁ個性と言えば個性になるが、今の世の中そんなものを長々と楽しんでくれる人はあまりおらず、もっとスカッと見て、パパッと要点を掴み、気持ちよくなれる情報が好まれるのは誰が見ても明らかだろう。
だから、より分かりやすく、気持ちを叩くものがいいものなんだろう。
原因の考察
楽しい文章、面白いお話を書きたいし、できない理由もわかる…わかってはいるが、一朝一夕にいいものはできない。とかく駄文になりやすいニッペルフ文学(笑)で、それをなそうとすると、いくつもの問題とその原因が浮かんでくる。
要点をあげると
1、書く量が足りない
2、校正に時間をかけない
3、言葉を知らない
4、文章構成がおかしい
…とこんな感じになるのかなぁと思う。
1で言う「書く量」であるが、ブログや同人をするまで、自分はそもそもこういった文章はほとんど書いたことがなかった。文章を書く場合は書式の決まったもの、例えば、レポート、論文や報告書などで、考える前にすでに書くことが決まっていて、それをただ数値、現象や他者の文章に沿って文字化するだけなので、文学的資質を必要としなかった。
2で言う「校正時間」であるが、実はこのブログはほぼノータイム、書いて出しなので、くそ恥ずかしいものが世の中に出ている。たまに、読み返して、ドMかな?と恥ずかしくなる。以前の記事でもいったが、4000字3時間というくくりで作ると、自分の作文能力の低さもあり、そういったあらを取って綺麗な作りをする手間を作れず、個人の校正能力が著しく劣ったままであることが分かる。
3で言う「無知」であるが、これは自分がアホでしたごめんなさいとしか言えない。まぁ少し言い訳じみたことを言えば、欲しい知識や文献がとても偏っており、それを基本に文章を書くと一般には全く理解できない呪文になるため、一から組み立てることになってくるので、やはり時間が必要なのだろう。
4で言う「文章構成」であるが、これはおかしなもので、日ごろ書式が決まった物を書いていて、硬いものを作っているのだが、いざ自由に作っていいと言われると柔らかくも硬くもなく、ぼんやりとした文章になってしまう。おそらく自由と言っても、小説にもルールがあって、その枠の中で起承転結であるとか、物語の山のような「お約束」があるのだろう。それを無視して書いているのでこうなっているのではないかと思う。
つまり、どこからどう見ても「ど素人」なのである。
絵は少しずつ進歩したが、文章も同じようになるのか( ^ω^)・・・
実践と実験へ
原因が分かっても、その解消には技術の習得や、才能が必要となる。経験を積んで訓練をしなければ価値を生むものを作れない。今は少なくとも読んだ人が理解できる程度の文章は作らなくてはいけない。そこで、今作「転生したので革命起こした」(以下、転生)を練習を兼ねた、文章の実験台にした。
自分の一番の問題は経験量であり、文章が理解できるかどうかである。
だから、まず、何も考えず駄文をひたすら書き、トータルで15万字くらいの薄い小説程度のものを作った。字数だけ見ると立派だが、ぱっと読み返すと中身はクソの山である。このままでは何の価値もない。
これを整えてゆくのだが、転生はCG集であり、会話とナレーションが絵の中に一体化している。1コマ漫画の塊に近い。
必要最低限の構成と書式を考えると、エロでも一応ファンタジー物語なので落ちまで作り、転生自体のCGは約500枚に対して、それぞれシーンを見やすくするためには1枚平均で100字程度にしなくてはならないので、絵側から想定を立てると、5万字で物語を作らなくてはならない。この時点で約10万字がゴミ箱行になった。
さて、この5万字制限でも、それなりのものは作れるはずである。
上手い人の文章を読んでみると、小説などの物語では、様々な視点で物を見て、感じ、それぞれのキャラクターが動き、世界を作っているので、単一的な視点ではとても薄っぺらいものになるなぁと感じた。
例えば、ライトノベルのような単純な作りでも、主人公の視点と世界観を説明するナレーションという2つの視点が最低でも存在する。物語が進み、より複雑になるほど視点が増え、世界が広がる。
自分の文章を振り返るとこういった視点の広がりや行動の自由度がとても少ないように感じた。
このことから、転生は6章建てで話を作るので、それぞれの章で個別のキャラクターの視点を意識して話を組み立てることにした。
そうすれば、キャラクターが生き、話が広がって、エロシーンで山場を作れるはずである。
美味しいケーキを食べられても、作るのは難しい。
実行結果
計画を立てたので、やってみたのだが、それなりの試行錯誤と発見があった。
上で自分の文章の拙さと解決へのアプローチを書いたが、実験場となった転生はあくまでエロ同人CG 集なので、「絵として全体の完成度」と「小説としてどうか」という評価になる。
全体で見て
エロ同人CG集では導入文章と背景絵、エロい絵とシーンの煽りにその価値があると思うので、文章そのものも大切であるが、絵として引きで見た際の価値も非常に重要な要素となる。
これについては実際下の絵を見ていただきたい。
(エロなしシーンの抜粋)
健全ブログ(と思っている)なので、エロシーンは載せないが、ある程度の煽り文章と絵のイメージを壊さない程度の文章量で引きを作れたのではないかと思う。
もう少し詰めて小さな文字を並べるのも手であるが、絵として見ると小汚かったので、文字が入る内枠を作り、その内側で文字を躍らせ、絵の中で見せたいもの、キャラクターやエロシーンの見せ場の邪魔をしないことを心掛けた。
こんな感じで文字をもう少なくしたエロシーンが400枚以上あるので、それなりの質と量は確保したと思う。
文章で見て
今回の記事で肝心の文章であるが、構成と校正に大分時間をかけた。こういう物の経験が少ないため、時間がかかったといってもいい。やはり誤字脱字がかなりあり、てにおはの間違いや文章の意味消失がエロシーンでかなり目立ったことが分かった。
15万→5万に文字数を制限する過程で、気づいたことは一文が長いと、文章内で主語が変化して文章の意味が消失してしまうという点であった。これが2回以上短く重なると、ラリッたおっさんがしゃべるようなヤバい文章になる。
例えば、「男がにやにやと笑い、女騎士が恥ずかしがる」と文章があったとして、主語を統一するなら「にやにやと笑われ、女騎士は恥ずかしがる」という文が正しいとすると、自分の書く文章では「にやにやと笑い、女騎士が恥ずかしがる」と言う間違いが多発し、笑う騎士が恥ずかしがるといった誤った意味の文章が全体の意味を崩壊させていた。
自分の場合、こういったセンテンスの訂正が一番の難点だった。そのため、全体の文章の流れの構成にはあまり自信がないし、時間が割けなかった。普通に英文で書くとそんなことは起こらないのに、日本語で書いているとこういった意味不明なものが生まれる原因はやはり書き方の基本を知らないからだろうなぁとしみじみ感じたし、今作では頑張って直した。
(直ってないかもしれないけど( ^ω^)・・・)
終わりに
日ごろやらないことをなんとかやって、少しはレベルアップしたつもりになっているが、小説家さんから見ると鼻で笑われ、お客には失笑されるかもしれない。しかし、エロいと思ってにやにや読んでくれるいい人がいるのかもしれない。
今作の自分の評価はよくやったなぁという自己満足いっぱいであるが、これを見た人、読んだ人はどう思うのかまだわからない。
できればたくさん買ってほしいけど、たくさん読まれるのはやっぱり怖いと思うのは「ど素人」だからだろうか。
いずれにせよ、もうすぐ発売、ぜひ勝ってね💓
☆エロ同人CG販売中

