何回も顔を描いているが未だになかなかエロい顔にならない。流行りも含めて鼻に注目してどうにかいい顔を目指す。
（今週の一枚）雪が降ったので試験は中止（pixiv）
おさらい
前回は角度ごとの顔の整合性を無視して（別キャラに見えても良しとして）、その角度特有の良さを追求したほうがエロい顔が描きやすいんじゃないかと思って、それぞれに注目した。
立体感を無視するとすれば、ある角度の顔において最適化された表情、もしくは個性のある独特な顔などを作る場合、パーツごとに特徴があったり、「あっこの人が書いた顔だ」もしくは「同じような顔」には決まった描き方やくせがある。
量産しない自分にはそういった描きこんだ美しさや個性と言うものがないので、同じ正面画を描いたとしても顔ごとに違う顔になってしまい、どうしてもキャラ絵として安定しないものになっている悲しい現状がある。
そこで今回は細部にこだわって、あまり意識しない「鼻」を考えてみた。
実物の鼻
個性やエロさを追及するにしてもそれはあくまで人間（ケモナーなら動物かな？）の顔が元になって、表現を過剰にしたり、簡略化してわかりやすい表情して、我々の心に訴えた作品になるはずである。
鼻の場合、人種、性別や民族性によって様々な形の鼻があるので、一般化しようとすると「穴が二つ空いている」くらいしか共通項がない。しかし、自分らしく描くためには自分がイメージする「パーツとしての鼻」やその描き方を決定する必要があるので、一旦実物まで戻って軽く写真をスケッチすることにした。
（色々な鼻：凹凸を考えるとやはり複雑）
人に色々な形があったとしても、いい顔・いい鼻と言うものは限定されるかもしれない。そこで、美しい・かっこいいとされる有名な女優・俳優の色々な角度から見た写真を模写したんだけれど、やっぱりかなり形が違って個性があった。しかし、描いてみてわかったが、いい鼻にはそれとなく方向性はあると思う。見てくれのいい個性を担保するものは鼻翼部の広がり、鼻の高さ、鼻背のカーブだということが分かった（自分個人的に）。
自分はこれまで鼻の穴を如何に描こうかと迷っていたんだけれど、鼻の個性を出す為には鼻筋により注目したほうがいいのかなぁと感じた。
漫画的鼻
日本男子ｗがよく見て、ニヨニヨするキャラクター達の顔はひどく特徴的で、とっても平べったい。所謂ヒラメ顔なんだけど、ぱっと見た感じはとても素敵で引き込まれような大きな瞳が共通している。しかし、その瞳以外のパーツはほとんど意味をなさず、顔を描くうえでもその瞳をどのくらい美しく描くかどうかを競っているきらいがある。
メリットは顔の半分を占める瞳のインパクトであり、絵の一つの表現と考えると大きな宝石が２つ輝いているような錯覚が心をとらえる。デメリットは立体的に考えた際、あり得ない顔なので、表示する顔の角度が限定され、その他パーツが省略されるため表情が固定されてしまう。そのため、表情やエロさなどを出すためにはこの顔特有の表現方法を知る必要がある（色や瞳の新たな描きこみ、特殊パーツの導入など）。
出来ればこのヒラメ顔に近づけるのがキャラ絵的に明らかな正解（多くの読者が共感する顔）なので、この描き方や特徴を知るためにとりあえず模写してみた。
（キャラ絵の瞳と鼻：平たいが鼻にはそれぞれ特徴がある）
有名所の絵描きさんを横目で見ながらササっと模写してみた（２０個くらい描いてみて同じ傾向のものは除いた）。もちろん無数に存在するアニメや漫画のキャラなので、それぞれに独特の表現方法があり、それの共通項をこれだと決めることはできないが、とりあえず手元に合った作品をぱっと模写すると、鼻の「描き方」は意外と絞られるんじゃないかと感じた。また、留意点としては多くの場合髪の毛を鼻に添えることで「ここが鼻ですよ」と立体感込みで主張していることだと思う（この毛がなくなるとさらにペタンとなる）。
（鼻をさらに細分化した要素：３要素に加え、鼻の方向性を決める光影もある）
つらつら模写した感じだと、鼻のパターンは瞳のそれよりも大分少なく、６パターンくらいに落ち着くのではないかと思うが、もう少し細かく描き方を見ると先っちょの白点、鼻を形成するグラディエーション、鼻の穴や鼻の影の線に分割できる。この３つを組み合わせると大体ヒラメ顔の鼻を作ることができるんじゃないだろうか。
作品の方向性がロリペドに向かうほど、鼻は簡略化され、影のみでほとんど描かない場合や鼻や口が全くない場合もあった。おそらく子供らしいぽっちゃり感や瞳の大きさをより強調するために必要な方法で、それによって顔がよりまん丸く見せるためなんだろうと思う。キャラの年齢的な表現にも関与しているのかもしれないので、設定時に年齢と鼻の形を考えても面白いかもしれない。
鼻をデフォルメ
実物もヒラメ顔もある程度決まりはあり、自分流を構築するには時間はかかるだろうが一般的な描き方は限定される。そこでいったん実物の鼻に戻ってそれをデフォルメしてヒラメ顔の特徴に合わせてみる。
（自分なりのデフォルメ：最低限の領域を残して鼻を特徴化する）
先ほど書いたようにヒラメ顔の描き方要素は先っちょの白点、鼻を形成するグラディエーション、鼻の穴や鼻の影の線である。これは実物の凹凸強調と比較してみると、それぞれ鼻尖部（鼻の頭）、鼻背部、鼻の穴を表現していることが分かり、言い換えればそれこそが鼻を定義するのに必要十分だということが分かる。一方で、鼻翼部については極力省略することになる。また、よりヒラメ側に印象を寄せるとするならば、実物より瞳が大きくなる分、鼻の全長は縮小し、目をカバーする分眉と鼻が作るT字部の彫りが深くなる。
ということで、可愛らしい（エロい？）鼻にとって必要な表現はある程度限定され、それを共通して使うことでそれっぽい鼻を描くことができるのではないかと思う。
鼻を変える
論より証拠。ということで、以前描いた顔の鼻の部分を変更して、ちょっと表情を付けてみた。
（顔を変更： ちょっとはエロくなったか？）
少し幼い感じを出すということで、丸めの鼻を意識してみた。表情を出すということで、鼻よりも頬の位置に白点を置いたが、鼻尖部をもう少し強調してもいいかもしれない。とりあえずニヤッと笑う感じにしたので少しエロさが出たかなぁと思う。
終わりに
今回は正面の顔だけ変更したけれど、共通性を持たせるなら、同じような色彩を違う角度の鼻に持たせてもいいかと思う。ただ、背景と合わせて、シーンに陰影を付けた場合どの程度これが維持されるかは不明なので、もう一声必要かなぁとも感じた。
ま、花のある顔にはなるのかな(＾ω＾)
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