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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

コロナ禍から不安の根元を考える

新型コロナ騒ぎでやれ政府が~とか外国が~と言って大騒ぎする人が多い。無駄にバカ騒ぎせず乗り切るにはどうすればいいか考えてみた。

 

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(今週の一枚)待ち時間は手持無沙汰(pixiv

 

新型コロナウイルスの現状

 先月の記事ではいくつかの学術論文やWHO報告を元に、武漢で発見された新型コロナウイルスについてどの程度危険であるかを調べ、検査やデマについての意見を書いた。

nipplelf.hatenablog.jp

 記事を書いた際の予想よりも日本の流行の度合は抑えられているが、欧米では封じ込めの失敗し、エピデミックからパンデミックに移行しようとしている。

 それに伴って、オリンピックの延期が決まり、延期決定以降に病気の政治的利用が日本でも活発化し、テレビショーにもなった。

www.nhk.or.jp

 日本の場合、2018年で年間9万人以上(月平均8000人)が「肺炎」と言う死因で亡くなっている。それに比べると月に100人も死なない病気に右往左往するのは滑稽に映る。肺疾患を考えるにはいいキャンペーンであるが、この病気自体は症状がインフルエンザに近く、むしろもっとヤバい感染症梅毒結核感染性腸炎など)の増加を無視・軽視してきた人たちが大騒ぎや発狂している様を見ると「?」と言う気分になる。

 もちろん、未知の部分がある疾患であり、現在、COVID-19由来で肺炎状態の患者やそれを治療するスタッフには恐ろしい病気だが、そこに至る前の人はしっかりと手洗いうがいをして、不摂生をしなければそこまで大きな病気ではないし、ほとんどの人は重篤化しない。日本において流行の度合に合わせて行動を制御すればインフルエンザ以上の脅威にはならない。

 しかし、各所の予想通り徐々に感染判明者の数(割合が低くとも、全体の数が増えれば重篤者も増える)も増えてきていることから、今後のさらに落ち着いた対応をする必要があるともいえる。

 そこで、なぜこの病の情報を得て、多くの人が強い不安を覚えるかを考えてみた。

 

作為的なメディア

 マスコミを「マスゴミ」なんていう場合が増えてきたが、今回に関してはかなりひどい。特に朝日新聞のスタンスを見るとこの不安の一つを作る原因を見ることができる。

www.asahi.com

 上の新型コロナウイルス特集を見ると、死病で何千人が感染した!何人が死んだ!!!と大きく見出しを切り、我々を襲う見えない害毒が忍び込み地獄が這いずって近づいているような「印象」を与えている。

 また、基礎的な情報が一貫しておらず、ある記事ではヤバイ!といい、別の記事では問題ないと書いてある。

 例えば、政府が各家庭に2枚の布マスクを配布するとしたが、効果は期待できないとしたり、効果的だと書いたり、挙句に朝日新聞通販で高級布マスク(現在は販売中止)を売っていたりしてもうめちゃくちゃである。

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朝日新聞SHOPより抜粋

 ここから見えてくる事実は、彼らに統一した病気や防疫に対するメディアとしての意志や責任はなく、安倍政権批判や刺激的なことを書けば記事が売れると言った非常に利己的な影が見えてくる。

 第二次世界大戦前、中国侵略において朝日新聞や読売新聞が戦争を扇動したことが知られているが、その当時と全く体質が変わらず人をだまして意見を誘導しようとする(この場合、安倍は無能でコロナは死病であると言ったレッテル)プロパガンダ機関であることは変わらないようである。

 非常に厄介なのが、朝日新聞と言えば嘘新聞ということで警戒するが、AERAやハフポストなどと名前を変え、情報の出元をごまかしたり、あたかもたくさんの別ソースがあるように見せかけている点である。

 本当にヤバいかどうか知りたいなら、政府や公的機関(国立感染症研究所)やWHOの情報を見るべきだし、新聞やテレビにまともな情報は存在しない。むしろ、余計なでたらめや感情論がついて見ているだけで「不安になる」

 

SNSには正しい情報があるのか

 あるがないとも言える。

 インターネットにはたくさんの情報があるが、このブログを含めてその多くがまた聞き、三度聞きの伝聞情報、つまり情報の焼き増しである。伝言ゲームで下流にいればいるほど尾びれはびれがついて実態が見えなくなる。しかし、ネットでは上流の情報に触れることができるので、それを元にある程度の正しい行動がとれる点は素晴らしい。

 そんな中で、SNSではたくさんの論争や意見表明がある。それ自体はとてもいいことだが、発信する私たちはできるだけ反対意見は聞きたくない。そのため、多くのSNSユーザーは同じ思想や趣味を持つ人が塊を作り、自分の意見を補強・強化する傾向がある。これは社会性・同調性のある人間らしい行動だが、それに反する意見を見つけた時、非常に強い否定となる。情報を持ち寄ることでアウフヘーベンとなるのが理想であるが、実際はどちらかの意見が駆逐されるか、二つのグループが強く対立して大きな心理的壁を作ってしまう。

 人間だもの…と言ってお互い触れないようにすればいいが、今回の病気のように意志や行動を統一する必要がある場合、どうしてもその特性が邪魔になってしまう。

 武漢肺炎を軽い風邪程度に考えたい人はそれを信じ続け、それに近い誇張された情報を集めるし、死病だと信じる人はその情報を求めカルト的な集団を作る。どちらも誤っているが、そうやって自分の意見は正しいと安心してしまう

 つまり、どういった経歴を持った人であれ、素敵な意見を持とうとも、SNS集団の中には感情が溢れ正しい情報がない。気になったら、出元にあたらないといけない。

 

 また、刺激的な情報(噂)があるが、それは新聞やテレビよりも誇張や悪意を持った創作の場合がほとんどで、見た瞬間に反応するのは危険である。

togetter.com

 

不安と言うコンテンツ

 現実で人と話しても、SNSでコメントをかわしても感じることは不安は自分が作るものではなく、誰かが作っているものを与えられているという点である。つまり、誰かの意図がある。

 安倍氏を批判していた人に政府の活動を伝えると落ち着くし、マスクで不安を覚えた人に「他人に移さないためにする」と教えると普通に会話できるようになる。しかし、不安がなくなるとそれが喪失感になる場合もある。不安が好きな人はついつい新しい恐怖を求めるようで、見つけて発狂する。だから、誰かの作る不安は優れたコンテンツともいえる。

www.jspn.or.jp

 このコンテンツを使い、安倍氏を含め各国首脳はこれからこの病気を多かれ少なかれ政権の安定化に利用するだろうし、対立側もデマも含めて政府側に無能と言うレッテルを付けようとさらにたくさんの不安を煽るだろう。

www3.nhk.or.jp

 大切なことはそれが実際に自分に起こることか、ただのショーであるかを見分けることだと思う。それを理解して踊って楽しい時もあるし、疲れたら休むのも一興だろう。

 

どうすべきか

 テレビも新聞も嘘つき!ネットはデマばかり!!!と言ってしまえば楽だが、今回の場合嫌でもそういった情報が飛んでくる。部屋に引きこもって震え続けることもできない。

 ではどうすればいいかと言うと、いくつかポイントがある。

 一つは何度も書いたように情報の出元にあたることである。○○さんが言っていたようだとか、××さんの友達が見たなんてものは小噺としては面白いが、行動指針にはならない。噂は噂でしかない。最低でも根元でどんな人が言ったかを一度見ることである。

 次に比較することである。「100人病気です」と言っても、10年総合なら1年で10人だし、1か月の数なら1年で1200人となる。同じ情報源でも伝え方で10人になったり1200人になる。それを踏まえてインフルエンザ流行状況と今回の肺炎を比較すると面白い。

 さらに感情論を除くことである。安倍が気にくわないと言って安倍のいうことが全部嘘とすると、多くの情報の出元が内閣府からなので、ほとんどの情報の意味がなくなる。疑うことは大切であるが、好きであろうと嫌いであろうと事実は事実なので認めるべきである。

 また、情報を振り返ることである。この病気が収束するにしろ蔓延するにしろ、情報と自分の行動は繋がる。自分がどう不安に思ったか、どうしてそうなったかを書き留めたり覚えておくことで、次の騒ぎに対応することができる。

 

終わりに

 調べてみると、これもビジネスの一面なんだなぁと驚いた。ネタは何でもいいが、とにかく騒ぎを起こしたい人・騒ぎたい人がセットでたくさんいたのも発見だった(; ・`д・´)

 つまり、病気でみんな遊んでいるんだよね( ^ω^)・・・

 いい迷惑であるが、少なくとも風邪をひかないように手洗いうがいには気を付けたい(^ω^)

 

 

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