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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

絵のネタで悩む

何年も週一で絵を描いていると、いい加減ネタが尽きてくる時がある。そんなときどうしようかと考えていることを少しまとめてみる。

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(今週の一枚)白鳥の湖、その後🐸(pixiv

 

 

筆を動かしてもなかなか描けない

 なんか気が乗らないなぁと思って筆を動かしても、出来るものはイマイチだし面白くない。描く癖のある人ならそれでも何かしらの作品ができるしそれこそ才能だと思う。しかし、大多数の人はそれが苦痛となったり、面倒くさくなって他のことをやったり作りてから消費者に戻ってしまう人がたくさんいる。

 それはそれで絵を描くことに縁がなかったということなのだが、せっかく少しでも作品を作り出す能力があるならそれを使った方が人生面白いんじゃないかと思う。

 では、それを続けたりできるだけ楽に作品を生み出すにはどうすればいいかと考えると、経験上ストレスなく行動ができることが重要だと思う。人間一度動き出すと逆に止まる方が苦痛となるし、等速でなにかをしているとそれが快感になったりする。ジョギングや決まった時間にうんこ💩をするようなものである。では毎日散歩をするように絵を描くにはどうすればいいかと考えると、漫然と筆を振るうのではなく、こんなものができたらいいなぁとネタとテーマを決めればいい。

 いいかえると、頭の中にある程度の完成予想図やぼんやりとした方向性を作ることができるとそれに向かって走ることができると思う。

 しかし、そのネタやテーマ自体もなくなってくることもあるし、興味がなかなかわかない時もある。そんなとき自分がどうやっていたのか思い出して書いてみることにした。

 

テーマとネタの前に考えること

 いい絵を描こうなんて目標はあるけど、なかなかうまくはいかない。

 もちろん綺麗な絵を描きたいと技術的なことが拙いのは承知であるが、それと同時に人の眼を驚かすようなネタだったり、引き付けるようなテーマをなかなか出せないからと言うのもある。

 ではどんなネタでどのようなテーマの絵を描けば評価されるのかと言うとざっくり分けると、キャラの動きのある絵、強い感情のある絵、物語のある絵ではないかと思う。

 動きのある絵は次の瞬間きっとこんなことをするだろうということが予想できる絵であり、見てくれる人にその瞬間を想像してもらう絵ともいえる。

 強い感情のある絵はキャラクターの表情が感情を示したり、そのシーンで雨が降っていれば悲しい、炎が燃えていれば怒っている…のような比喩が必要となる。見てくれる人がその瞬間に見たい感情を表す絵ともいえる。

 物語のある絵は2体以上のキャラが何かをやっていたり、絵全体がどこか一点に集中するような作りのものになっている。見てくれる人が絵を見てこちらのメッセージを受け取ってもらう絵ともいえる。

 お手軽な訴求性を考えると強い感情のある絵を描けばいいし、SNSを見るとそういった感情を想起させる作品がとても多い。その感情を前提として、物語や動きを作っている作品がとても評価が高いのではないかと思う。

 自分にはそういった強い訴求性のある絵がなかなか描けないんだけど、それをどうにかしようともがいているのが現状と言える。

 そんな中で、とりあえずテーマを作ろうとするとやはり大切なのは絵のテーマやネタを考える前にまず大切なことはこの絵は喜怒哀楽の何を示しているのかを明示することなのではないかと最近感じている。

 逆に行ってしまえば、まず感情ありきで作品の作成を始めるといい絵になるのかもしれない。

 

キャラと背景風景の優先順を考える

 風景画を除くと、多くの絵はキャラクターが存在し、そのキャラクターが何をするかで絵の印象が変わる。キャラクターを小さく描けば絵の中にある物体は比較として大きくなり、背景をぼかせばキャラクター中心の絵となる。

 感情を描くにしろ物語を描くにしろ、必要になってくるのは何を中心とするかになるが、見方を変えて、キャラクターと背景(風景)の優先順位を考えてみるとちょっと楽に作れるのではないかと最近思うようになった。

 例えば、ネタとして戦士たちが鍔迫り合いをしている絵を描こうとすると、ドアップでぶつかる2本の剣とにらめあう二人の表情が一番描きやすいが、その後ろに姫様がいると、姫を取り合う2人の漢となるし、背景を謁見の間にすれば物語が生まれる。

 そのため、物語をとるか感情をとるかでフォーカスも画角も違ってくる。テーマを戦いに絞るなら、姫との愛憎に絞るなら、物語に広げるならそれぞれで、キャラと背景にかける時間は違う。

 感情的な物ならキャラから描くべきだし、風景的なら背景から描くことになる。

 ネタとして描きたいものがあるが、テーマが決まらない場合や感情的な絵か物語的な絵かで迷う場合はキャラを描きたいか、風景を描きたいかから選んでから描くのも一つの手だし、そこから絵のテーマが生まれてくることもあると思う。

 つまり、ネタだけあってテーマに迷いがある場合は描きやすいネタの部分だけを始めたり、ネタやテーマがと関係しないポイントから筆を入れることで勝手にテーマが確定する場合がある。

 まずネタやテーマを決めたほうが全体としては描きやすいが、テーマがない場合は取っ掛かりとしてパーツを作り、一旦止まって、そこからテーマを想起するとうまくいくことがある。動かない頭を動かすイグニッションみたいなものである。

 

シリーズを作る

 テーマ以上にネタで詰まることも多々ある。スランプかもしれないしただ疲れているだけかもしれないが、何を描いていいのかわからない時だ。

 そういう時のためにネタ帳を作っておいてもいいし、焼き増しの様な絵を描き方を変えて作るのもいいが、すでに描いた絵のスピンオフやその絵の時系列に沿ったものを作るのも一つの手ではないかと思う。

 例えば、猫が見つめている絵を描いてニヤニヤして終わるのもいいが、その猫が実はその後で…みたいな絵を描くのもいいし、別な猫がやってきて二匹が見つめる絵にしてもいい。以前描いた絵に何かを変化を加えることで新しいものができる。

 デジタルお絵かきの利点として、以前描いたものを簡単に流用できるので、以前のパーツを使ってその当時できなかったことをしたり、新しい視点で描き直せば技術的な練習になってお得である。

 評価されるかどうかは別として、以前描いたものの続きであるので、続きものを描いたなら以前作品も見てもらえる可能性も増えるし、これによって2枚の絵で一つの物語を作ることができるので、例え1枚がなんの物語性がなくても厚みや意味が生まれてくる。

 大切なことは自分の絵から次を連想することで、その連想が形になれば儲けものなのである。だから、自分の作ったものを見返すことは結構大切なんじゃないかと思う。

 

時事ネタを入れる

 時事ネタは数限りなく存在し、ものすごいスピードで消費される。また、政治関係はとてもセンシティブだし、頭の悪いカッカしたヤカラを呼んでしまうので、出来るだけ避けるのが常識になると思う。

 では、どういった時事ネタが最も使いやすいかと言うと、やはり「季節」ではないかと思う。春ならサクラ、梅雨なら雨、夏ならスイカ…のようにギミックとしてもネタとしても使える。もし、表現する感情を決めて、テーマが弱くて困った場合はこういった日々にある季節の出来事や日常のワンシーンを入れることでグッと現実感が生まれて作品に厚みが出る。

 その際にその季節にあるイベントを入れれば物語が生まれるし、自然とテーマが固まってくる。例えば、最初に悲しい感情を選択して、夏を選び、花火大会とすれば明るくて楽しい花火とひとりぼっちの悲しいキャラみたいな対比ができる。また、その横にカップルを描いてやれば、独りぼっちが際立って胸が痛くなる絵が描ける。

 つまり、時事ネタの利用はパーツの組み合わせとしての位置づけが一番使いやすく、テーマの中心にしないほうが役立つのではないかと思う。

 逆に行ってしまえば、強い感情を表現したいなら時事の政治的テーマを使うことも一つの手だし、ヤカラを含めてたくさんの人の耳目に接することができるのではないかと思う。

 …まぁちょっと危険かもしれないけど、方法論としてはあり得ると思う。

 

終わりに

 備忘録的に書いたが、なかなか人の心を打つものが描けない自分としてはこの考えをもう少し進化させる必要があるなぁと感じてもいる。でも、このルーチンを切ると週一投稿が途絶える可能性もあってなかなか難しい(;´Д`)

 …絵を描く癖のある人やモチベーション維持できる人がうらやましい( ^ω^)・・・

 

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