最近、なんだか変な事件に出くわすことが多い。モヤっとする事件だ。気になった2つを何でモヤっとしたかについて忘れないように書いておこうと思う。
(今週の一枚)春の兆し(咲きそうで咲かないヒヤシンス)
NHKくず野菜石鹸事件
NHKで廃棄される野菜や植物オイルを石鹸に混ぜ合わせることでお肌に優しいマイルドな石鹸になりごみを減らしていい商品が作れるというレポートが行われた。
首都圏ネットワーク
— NHK横浜 (@nhk_yokohama) 2025年2月4日
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(対象記事は削除されたのでX ポストを抜粋)
この野菜くず石鹸が薬害(アレルギー反応を引き起こす)になる可能性があるということで、NHKに非難が殺到し、大騒ぎになった。さらに医師や専門家が新たなアレルギー感作(元々野菜アレルギーでない人が石鹸のせいで野菜アレルギーになる)という論評をしてテレビの見識の低さに激怒したという流れになる。
これを見た時、本当か、本当に野菜でアレルギーになるのか?とモヤっとした。
この批判論評の元になったのが、茶のしずく石鹸によって多くの人が小麦アレルギーを発症した事件である。この石鹼は茶葉など天然由来成分を混ぜ込むことでお肌に優しい洗浄ができて肌の弱い人にはかなり効果のあると大々的に宣伝されて、大きく売り上げを伸ばして、アレルギー被害が拡大した。当時は経皮(皮膚から体内に物質が入ること)によるアレルギー感作があまり重視されていなかったようである。
しかし、よく見ると茶葉石鹸は今回の件の論拠とならない。茶葉石鹸が茶葉アレルギーではなく小麦アレルギーを誘発したからだ。石鹸の中に小麦粉から作られた加水分解小麦とアレルゲンとなる小麦由来のたんぱく質が入っており、それが外皮を超えて体内に入ることでアレルギー反応を引き起こしていたのだ。
つまり、茶葉自体は何らアレルギー反応関わらず、比較的安全であるということになる。事実、この石鹸は小麦成分を除いて今も販売されている。
現在食品衛生法上、28種類が食品表示基準でのアレルゲンとされており、その中に小麦があるが葉物野菜や今回紹介された植物はない。もちろん、経皮での接種でアレルゲンとなるものは当然あるだろうが、これを言い出したら我々はほとんどのものに触れなくなる。花粉が飛んでいる春なんかは外に出ることもできない。そのため、果実は除くとして根菜や葉物野菜のアレルギーはかなり微妙な位置にあるのではないかと思う。
薬機法上、天然由来オイルには何らかの注意が必要であるかもしれないが、その他野菜に関してはそこまでの注意喚起が必要であるのか疑問である。もし、これがアウトならほぼすべての健康食品は販売禁止だし、新たに手に接触する物品の掲示を変えないといけない。だから、大騒ぎするような問題じゃなかったのではないかと思う。
誤った・不十分な認識や情報を元にあたかも正しいようなことを言う人が多数おり、それを正す人が全くおらず、叩かれ方も何が悪かったのか本質を理解しないまま放置される点は異常だ。本来、物質や濃度でどこまでがアレルギー感作を起こすのか啓蒙するような情報が必要であるが、危ない危ないばかりでバランスのある発言する医者も専門家もいないのが恐ろしい。モヤっとする。
吉本芸人オンラインカジノ事件
2年ほど前からオンラインカジノは違法であり、場合によっては刑事事件になるという警告がなされていた。
そして、最近、オンライン賭博に関わったとして吉本興業所属の芸人が相次いで警察に事情聴取された。
これに伴って、関係芸人は活動を自粛してテレビ関係に激震が走ったという事件の流れだ。今後、警察は不透明な金の流れや運営にかかわった人間を追うことになり、場合によってはかなり大きな事件に発展する可能性がある。
さて、これになんだかモヤっとしている。まずは警告以前にオンラインカジノのCMに吉本の芸人が出ていたという事実だ。オンラインカジノは当初からかなりグレーな賭博であるが、コロナ禍の厳しい時期のつなぎの仕事としてかなりの営業があったようだ。違法ではないけど霜降り明星の粗品のチンチロ興業なんて線引きをせずに明らかに賭け事を誘引している。これを元に客の一人でも金をかけたら大爆死するのに、誰も何も言わない。
もちろん、その後に警察側から強い指導があったようでTV芸能関係者はネット賭博広告にほぼ登場しなくなり、これ関係はアニメやイラストの広告に変わることになった。また、吉本興業側からもやばいから関わるなと言うセミナーや通知もあったはずだ。しかし、その後も吉本芸人がインターネット賭博に関わり続け今回の事情聴取になったのだろうと思う。芸人仲間や関係者の間でお誘いをする人が内部に引き続きいたのだろう。
確かに一義的な責任は芸人本人にあるだろうが、クリーンな環境を整えなかった雇用する立場での責任は吉本興行やテレビ局各局にあり、彼らの出演を辞めさせるだけでなぁなぁにしている点はずるい。
さらに、いくつかのYoutuberは今でもネット賭博を強く推進しているグループがいくつもいる。例えば、朝倉未来氏が中心となっている格闘技(?)イベントのブレイキングダウンでは勝敗を海外で賭けられるという触れ込みでかなり頑張って営業をかけている。いずれもそれまで無名で歴も浅い賭けサイトだが、運営にかなりの額の出入りがあるはずだが何も報道しない。見方によっては彼ら自身が脱法的に賭場を開いてるように見える。
結局、損をしたのがテレビに出ている芸人だけで、しかも彼らは逮捕もされていないのに仕事を奪われてしまっており完全にいけにえ(オンラインカジノは違法ですよという告知用)にされているのだ。このまま捜査が暗礁に乗り上がれば芸人だけが愚か者扱いされて本当に問題ある国際間をまたぐバクチをどうするかという点(反社に金が流れる)が放置されたままになる。
今回の短い点だけをとっても、本来であれば、大々的に広告を出した会社をつつくべきだし、その仕事を持ってきた吉本が罰を受けるべきだし、いまだに賭けを推進しているYoutuber達は野放しのままだ。
なんというか不条理を感じた。
感想
最近、報道や怒りの向き方がなんかおかしくて、なんとなく誘導・扇動されているような気がする。上記2つはすごくわかりやすくて、問題の本質からうまく外されてみんなの注意が変な方向に行くようになっていることがわかるんじゃないかと思う。
陰謀論的に裏に大きな組織が…みたいなものではなくて、みんながただ大騒ぎしてエンタメを楽しみたいような感じになっていて、騒いでいる人たち大丈夫なんかなぁと思ってしまった。
終わりに
「なんか変なんだよなぁ~」と言う違和感をテレビ新聞記事やネット情報からよく感じる。しかも結構内容が雑で中途半端だ。これが大きなもやもやの原因かもしれない。まぁ気にし過ぎもよくないけど、変なことに流されないように気を付けたいな(^ω^)
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