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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

今年をいろいろ見返してみる

 今年一年を振り返ると色々と考え方が変わる年だったのではないかと思う。
 「フェイクニュース」で有名なトランプ大統領であったり、ニコニコ動画のお粗末な発表会であったり、自分的にはアニメの不作だったりする。
 インターネットやSNSの発達と情報の加速なんてものはずっと言われてきたが、それ以上に根底にある常識のベクトルが変わったのではないかと思ったので、いくつか大まかな項目を年末なので振り返ってみました。

 

【オリジナル】「へぃ、らっしゃい!」イラスト/ニッペルフ [pixiv]

↑年末といえばラーメン?!

 

 

・アニメ

アニメの放映と儲けの簡単な流れ?を書くと、
1、おもちゃの販促やいわゆる儲からない芸術としての価値しかなかった。
2、キャラグッツやDVD、BDなどの映像作品単体としての物販の割合が激増した。
3、パチンコや地域おこしへ利用(アニメにとって新資本)しようとして、開発がその資金に群がっていった。
4、現物の売り上げの減少や商品力の低下もあり、直接的に動画サイトにペイするデータとしての商品になった。
という流れになるが、この4が顕著になった年だったと思う。
 

 作品もリトルウィッチアカデミアのように当初からネット配信に注力したものや、けものフレンズのようにSNS由来で人気が出たものなど、売り方や煽り方を大きく変えたものがあった。
 一方、従来のKadokawa的売り方やメディアミックスでは集金に限界が見られて、中小規模の作品が大量に出回る中で、利益どころか大きな赤字が出るものが大量に積まれていった。利益面の変化に特徴が出た年だったとも思う。

 円盤の売り上げよりも、アニメという映像作品とネットというメディアの関係性の大きな転換点だったんではなかろうか?

 

SNS、○○共有サイト
 ユーザー動向として、従来のTwitterFacebookに続いて、WhatAppやQQなど(Line使うのは日本くらい)テキストメッセージ型が発達するだけでなく、インスタグラムなどの写真、画像を共有するサービスも安定して世界中の人が使うようになってきた。
 mastodonのようにサーバーを限定してコミュニティを分け、全体化しないサービスも一時的に流行り、サイトの選択性は百花繚乱状態といっていい。
 しかし、先行投資の面が強く、Twitterでは常に身売り先を探し、ヘイトコントロールも難しくなる中で巨大化しすぎている面が目立ってきた。
 Youtubeにしても、その動画の多くが他のメディアから盗んできた動画を投稿するものが後を絶たず、支払い条項を変更したりと訴訟回避の行動が目立ってきた。
 また、今年初めから中国では規制が強化され、VPNの事実上の国営化やいくつものサイトの強制閉鎖などの締め付けが強くなっている。

 こういったアンバランスな巨大投資と急激な規制の変化の荒波によって、中小の共有サイトやユーザーに迷惑がいろいろ飛んできた年だったと思う。
 ニコニコ動画に関しても、おそらくその波にのまれるだろうし、ユーザーとしてはネット上に居場所を見直す年になったと思う。

 

・エロ
 LGBTを含んだ異常な「平等」の流れが世の中を席巻した年だったと思う。
 日本では、オリンピック準備という名目でコンビニからエロ本を除こうという話が進み、ネット販売においてもロリコン物の販売が急速に忌避される傾向になってきた。
 これは公安・警察庁側のいつもの点数稼ぎということではなく、国際的合意のものに政府主導の試みなので、覆ることはなく明確な意思を持ったものになっている。
 国際的ということで、SNSにおいても「禁止ワード」を描きこむとbanになったり、ネット同人販売でもロリをはっきりと”No”というところが出てきている。それに伴って、有名漫画家が逮捕されるなど、全体的な締め付けをして排除する方向に社会を誘導しようとしている。
 海外においては、政治家のセクハラがヨーロッパ、アメリカで社会問題化し、中国では愛人問題でのつるし上げで、党幹部に大量の自殺者を出している。こういった政治運動、権力争いの道具としてエロを有効に使っているが、現実においては児童売買は依然として大きな利益として残り、その売春は常識である。

 小さな(若い)女の子や男の子が好きなのに禁止をしたり、おっぱいを思わず触ったら社会的に抹殺されるような状態になり、倫理や理想が先行して、現実が全くついていかないという、動物性と人間性の剥離が目立ってきた年になったと感じた。

 

・戦争

 オイルを巡った戦争がずっと続いているが、採算を度外視すればシェールオイルの技術改革によってその価値観は大きく変わった。その値段の多くを決めるアメリカの国内需要が国産で賄るようになったことで、彼らの世界戦略も大きく変わり、ここ数年間、紛争が急激に増えてきた。
 しかし、今年に入り中国、ロシア、イラン、サウジアラビア、トルコなど産油国、もしくはその周辺国がアメリカの隙間を埋め、その紛争も落ち着いたり、より大規模になる可能性を持った対立軸に変化した年だったと思う。
 特にイラン(ペルシャ)に対抗するため、サウジアラビア(アラブ)とイスラエルユダヤ)が組む可能性が見えてきたのは意外だったし、大きな変化だと思う。
 その渦の中で、ダーウィッシュ(ISIS、イスラム国)があっさりと消え、朝のブレイクニュースにすら乗らなくなっていく様子は、まるでWWEのプロレスショーを見ているようで、敵味方が変わっていく様子は宗教や思想よりも現実の利益が最も優先されていることを示していて、世の中世知辛いと感じた。


・日本政治

 野党がなくなった年と言っていい。テレビメディアと共にモリカケを繰り返し、現政権の支持率を下げたが、それ以上にテレビと野党自体の信用を失い、自滅していった。
 安倍氏の個人攻撃を行うのみで、安倍氏が作る新しい内閣府を中心とした官僚集団についての疑問や提案は全くなされなかった。代議制民主主義の根っこになる国会の機能不全により、旧官僚と新官僚のグループ対立がとても目立ってきたと言い換えることもできる。
 また、それに伴って、ロビーストの政治的発言力がより強くなってきた。竹中平蔵氏(元総務大臣)、森本敏(元防衛大臣)など企業がバックにいる人物が政策決定にちょろちょろと出てき話す様子は異様に映った。
 コンビニの店長に外国人を入れようとか、陸上型イージスシステムを買おうなどの提案が、これらの人たちの業績となるが、そのメリットデメリットを表でしっかり説明された形跡はないので、功罪が分かれると思う。
 ソフトバンクの孫氏と菅直人氏の分かりやすい関係はバカにしやすいが透明性があった。一方、こういった新たに政府と企業の間に一枚挟むやり方は利益線はしっかりするが、決定が不透明になるので、しくじった時にどうなるかわからない不安が常に付きまとうのでひどく不安定だと思う。
 メディアによる民主主義誘導の限界によって、新たな企業と政府と民衆の関係性が大きく変化してきた年になったと感じた。

 

 まだまだ書けるがこの辺でやめておく。

 ふと振り返ると、大きなニュースだけでも、既存のシステム、考え方や常識を大きく、しかもはっきりと変える事案が目立った年になったと思う。
 後何十年たってみると、2017年がなんだかんだで大きな転換点になったのではないかなぁなんて感じる一年であった。

 

 ・・・そして、ニッペルフもエロ本販売という大海原に乗り出し、泥船で転覆しつつ泳いでいるが、これも世界の大きな変化の一部なのかもしれない(・∀・)

 

では、よりお年を

 

 ☆同人CG販売中

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