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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

大切なほっぺ

 エロCG集を作るぞ!と決めて、表情差分も試しているけれど、いまいち表情の変化がうまくいかない。
 元の上手下手をおいておくとして、技術的に追いついていないような気がする。
 そこで顔の凹凸からこの表情について考えて、軽く試してみました。

 

【オリジナル】「冬ごもり」イラスト/ニッペルフ [pixiv]

↑だいぶ寒くなった。

 

 デッサンやキャラの描き方がうまい人はほんの少しのパーツの配置や色を上手く塗り分けることで、表情の機微やエロさを醸し出していて、各々独特の情景を作っている。

 残念ながら、自分にはそれが作れず、上手く表現できない。

 でも、どうにかしたいので、知識と観察から屁理屈を作ってチャレンジしてみようと思った。

 

・人の顔の大まかな動き

 まず顔を考えると作りのパーツはまゆ、目、鼻、口、で構成されているが、観察してみると実際の人間のそれはアニメや漫画ほど動かない。動物に至っては常に無表情である。
 これはアニメが強調表現の末にデフォルメされたからだと思うが、現実問題としても筋肉の動きの幅が意外と小さいことも原因だと思う。

 そこで、解剖学の授業ではないが、どうやってこの筋肉が動くかを思い出してみた。
 顔の表情を動かす筋肉の大部分の支配と運動制御は耳の付け根部分から出ている三叉神経が担っていて、その動きもそれに沿って行われているといっていい。
 具体的に言えば、両手の親指を両耳に当て、手をパーにした状態に筋肉が配置され、そこからグーバーするように筋肉が動く感じである。つまり顔の正中線と耳の綱引きのような横運動となる。
 また、視覚を補助するようにまゆや瞼を動かす眼瞼筋が比較的大きく動く。
 ちょっと乱暴だが、瞼の開閉やまゆを寄せる際の特徴的な縦を含む動きは別にして、それ以外の「大きな横の動き」はほとんどこのぐーばーといっていいのだと思う。

 まとめると顔の表情の動きとは、まゆの動き、瞼の開け閉め、グーパーの横運動の3種類で構成されているのではないかと思う。

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・よくある2次元の顔の動き 

 アニメのようなデフォルトキャラの場合は大きな目を中心に、残りのパーツが配置されるため、喜怒哀楽についての表現もこの大きな瞳を中心とした表現になり、それを補強するようにまゆであるとか口を書き込んでいるように見られる。
 目を大きくすることでちょっとした変化で大きな効果が得られるが、一方でその他の表情筋の動きが小さくなる。多くの場合、眼瞼筋以外動かないといっていい。
 さらに、ほとんど目周辺小さな(といっても大きいが)変化になるので、瞼の開閉だけでは足りず、目の描き方を特殊な書き方をすることで、表現の幅を広げているのではないかと考える。
 例えば、目を点にしたり、瞳のハイカラーを無くしてみたりする感じである。
 目に絞った描き方故に、目の変化や動きだけで表現できないものを別角度の技法で補ったのだろう。
 これで、ちょっとした変化などのはわかりにくいが、感情変化の大きな動きはよくわかるようになる。

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・エロと小さな表情の表現

 エロを考えた場合はこの2次元の特殊表現では、うまく「ワタシ感じてるのビクンビクン」みたいな表情が作れない。
 内心を表すために、瞳の中にハートを書いたり、瞳の中に白をべたっと入れてみても無表情であることには変わらない。白黒の場合であれば、ごまかしが効いていてもカラーにするとさらにその無表情さが目立ってしまう。

 おそらく、大きくした目の変化に依存しているために、わかりやすい表情変化はうまく表せても、徐々にとか、ほんの少しの変化には対応できないのだろう。
 変化がなければ俗にいう白痴の美なのかもしれないし、大きな変化はわかりやすいエロにはいいのかもしれないが、なんかちょっと違うような気がした。

 

 ではどうしようか?と考えると、やはり省略されてきた人間の表情筋の横の動きに戻ってみるといいのではないかと思い、ラフを書き、軽く色を付けてみた。
 デッサンに関しては、頬の丸みを意識して目のラインや頬のラインを調整して、特に横の運動のイメージを強くすることで、ちょっと違う表情に見える。

 色に関しては、差分研究では、美白(?)と顔の凹凸を作る際、赤を入れると書いたが、これで凸部分を意図的に作ることができるようになった。これを利用して筋肉の緊張、弛緩を表現しようとすると一番簡単なのは「頬」の膨らみの強調になった。

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左が基本顔、中央が弛緩顔、右が緊張顔

 基本に対して、緩むと当然頬の山が小さくなり頂点が頬骨に近い耳側に移る。
 基本に対して、緊張すると山が高くなりちょうど力こぶを作るように頬の真ん中部分が盛り上がる。
 これはあくまでデフォルメの筋肉をイメージしただけなので、実際の凹凸とは違うがみてくれ、表情としてはたぶんわかりやすい。
 実際に色に関して行った作業は頬のチークを横に動かしただけだが、ちょっとした表現力アップになっただろうか?


緊張で瞳が収縮したり、舌を出したり、口を大きく開けたりと、しっかりと分かりやすい表現はあるだろうが、これは表情筋以外の筋肉の動きなので、別ギミックとして今回は除外した。



 

 よしキャラの顔の変更だ!と思って色々試してみてもいまいち納得のいくものができてこない( ^ω^)・・・
 元からデッサン力が不足しているし、流行りの絵(顔)にうまく乗せられないのが原因であるが、こうしたちょっとずつの調整をしてゆけばそのうちできるだろうという心持でやることにする。

 

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