また新年度が始まり、毛色の違う人たちが町を闊歩するようになった。
真新しい背広や制服、それをまとう人たちのまだ効率化されていない動きを見ると
人工的に作ったカレンダー上のルールの元で期をまたいだとしても、着実に変化が起こっているんだなぁと実感できる。
花を見て春を感じ、暖かくなり新しい命の息吹を知ることも生き物として当たり前の感性なのかもしれないが、駅のホームや信号待ちでふと立ち止まり、目線を少し上に向けることで、ちょっとした人間の群れのかすかな変化を見つけることも正しい感性なのかもしれないと思った。
以前であれば変化に気づいてもただそれを認識するだけであったので、自分にもちょっとした変化があるのかもしれない。