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劇団北朝鮮 その2(連想と考察)

長くなってしまったので、2部に分けました。

よろしかったらその1からご覧になっていただければ幸いです。

 

北朝鮮オウム真理教

 

 このモヤモヤ感、強い違和感で思い出すのが、オウム真理教地下鉄サリン事件とその前後の事件である。
 毒性云々を抜きにしても、このサリン分子の合成は非常にめんどくさい。アセトンみたいな構造をしているので、一見すぐ作れるかな?と思いきや、よくこんな方法思いついたな、と言うくらい回りくどい方法で中心にリンをねじ込んでいる。
 同じような毒性を持つVXは意外と簡単に作れ、ある意味お手軽な兵器であるが、オウム教団はこれを完成することはできなかった。
 そんなグループが運用と保管、すべてにおいてVXより数段困難な化合物を例え少量であっても本当に作れるのか?という疑問が強くあった。
 当時、ある大学の先生と話していると、あ~確かに無理だよね、誰かにもらったのかもね、なんて答えが帰ってきたくらいで、報道された大きいだけでたいして気密性のない施設の写真を見ても、実験施設や化学プラントという印象を全く受けなかった。
 また、その後の報道で「ガスが出て、息を止めて走って逃げた」みたいな間抜けな教団員の証言が出てくるたびに、その疑義は強くなった。
 一方、その前後の事件では、まるで日本の公安機能や情報コントロールについてストレスチェックをして、行動の効果を冷静に観察しているようにも見えた。場当たり的な犯行に見えて、非常に訓練されたものや計画的なもので、一つ一つの犯罪ごとに分かりやすい志向性があった。
 つまり、全体像としては教団のアルマゲドンという理解不能な行動が元にあったが、個別犯罪にはまるで別の組織の個別のテーマがあるのかな?という形であった。ただの素人であるので、彼らが誰のお人形さんでどんな利害を持っているか当然わからない。ただの心配性なのかもしれない。しかし、なんだろう、まるで悪の秘密結社が近くにいるようなモヤモヤがあった。

 

 このちょっとした不安と行動の類似性を今の北朝鮮にも感じる。
 つまり、北朝鮮というコマを使って、誰かが別の誰かに対しての交渉や危機の利用をしているように見える。
 試しにいくつかの国の意図を想像してみる。
 ロシアなら南オセチアウクライナへの介入みたいなことを考えそうだし、中国ならアフリカ諸国への植民と華僑の利権化や国内闘争の道具になりそうだし、アメリカなら中米諸国への嫌がらせや支援国の支配強化みたいなことが起きそうである。残念ながら、プレーヤーが多すぎて、誰が親で子なのかわからない。

 例え胴元でない場合でも、これを明確に利用した日本では、新型軍事衛星の機能テストと抜き打ちの避難訓練、新たな陸上配備型のミサイル配備と国民の意思統一みたいなことをしている。誰が仕掛けたにせよ、日本と同じように、周辺、関係国はこの変化を利用して国内でやりたかったことやゲームをしているのだろう。
 そういう意味では、サリン事件もそういう面倒くさいことに利用されたかなぁと、陰謀論を考えることができるのかもしれない。

 


・ミサイルに恐怖すべきか


 誰がパワーゲームをするにしろ、あの政府は「自己主張」を絶えず行う。
 これをもって、日本国家としては強い非難とできる限りの制裁や締め付けをすべきである。また、「本当に迎撃できる」なら、ミサイル防衛システムはさらに導入すべきだと思う。

 しかし、それに対して

     国民、一般人はそれに怯えたり、過剰反応して騒ぐべきだろうか?

 

 正直に言ってその必要はほとんどないと思う。ミサイル防衛がうまく機能しているのであれば、杞憂であるし、機能していないのであれば、どうしようもない。天災が来たと思うしかない。
 また、もし日本の都市に落ちたとすれば、日米安全保障条約により、アメリカ軍の強烈な介入を受け、北朝鮮の現政権が確実に崩壊することから、北朝鮮政府が冷静な判断能力を持っていれば、外交カートとしての使用以外、使いようのない兵器ではないかと思う。
 さらに言えば、北朝鮮政府は冷静に値踏みしてこれらの兵器の展示を行って、周辺各国に対して何らかの意思表示をしている。この意図が何にせよ、実際に対象に攻撃してしまったらその目的は達成できないのだから、使う意味がない。
 一番大切なことは、北朝鮮を「ならず者」であるとか「狂気の集団」などといってレッテルを張って見下すのではなく、知性のある明確な「敵」として認識して見つめることではないかと思う。
 彼らは狂った個人ではなく、意思を持った大人の政府だと考えるべきなんだろう。
 だからこそ、それを子どもがみるお化けのように怖がる必要はない。

 

 

・演劇

 

 この問題は明らかにいくつかの情報が抜かれている。
 例えば、いったい北朝鮮は何を目的にしているのか?という点である。これが理解できなければ一連の行動を止めることはできない。
 また、誰に対してメッセージを送っているのかもわからない。表面上は「アメリカ」だけを対象にしているが、まるで対話しようとしていない。

 この状態で北朝鮮の行動を見ていると、なんだか舞台の上で踊っているピエロのような可愛らしさも見えてくるが、この演劇の題名はいったいなんなのか、脚本は誰なのかがわからないと劇全体の面白さは半減しているのかもしれない。
 彼らは冷静な顔をしているが、手足を大きく広げて必死に踊り狂っている。観客としてたった今動いている歴史を楽しむためにも、早くピースの絵柄を見せてほしいと思った。

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