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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

最近の絵の小技

色々な方法で絵を描いていると色々な方法に出会う。色々ありすぎて困るので、ちょっといい感じに使っている小技を忘れないように書き留めておく。

 

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(今週の一枚)猫が見つめる先、我々が見えないものが…(pixiv

 

 

 陰影を塗るのか削るのか

 自分の基本的な色の塗り方は基本色に別レイヤーで影を付けてそれを重ねている。レイヤーをたくさん必要とする分、後からいくらでも調整や追加や削除をすることができる。そのため、前に描いたものを陰影の立場から見返すことができるのだが、その塗り方は大きく分けて、徐々に光陰を塗っていくものとべた塗りの光陰を徐々に消していくものがあった。 

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(塗るのか削るのか:影をどう見るかで描き方が変わる)

 

 簡単に言えば、明るいところをイメージして影を塗るか、真っ暗なところに光を当てるイメージをして陰を削るかという違いなんだけれど、実際できてくるものの表現はちょっと違う。塗る場合はどうしても筆先の部分が強く境界を作ってしまうので硬いイメージになる。削る場合は筆先(消しゴム)から徐々に影を侵食するのでグラディエーションが生まれ曲面的に柔らかい影になる。

 もちろん筆先によってこれらの表現方法が違うけれど、より境界をしっかりさせるものは塗ったほうがいいし、より丸みがあるものは削った方がそれらしい影になる。 

 もちろん、光の場合も同じように塗ったり削ったりすることができるので、光側と影側を上手く組み合わせるとお手軽に立体感を作ることができる。

 

領域と塗り方

 領域してして各セクションを塗ることで色分けのできた絵を作ることができるが、その領域指定を考えると塗った色の上に新たな色を付けるか、各色ごとに領域を設定して塗る方法があると思う。

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(色の積み重ねと塗り分け:レイヤーを各々作り色を管理できる)

 

 どちらか一方だけの方法で色を塗ってしまうのも一つの手だし、色レイヤーを一つだけ作るというのも作り方としてあると思うが、自分の場合、二つを組み合わせて作ることにしている。

 使い分けとしては絶対に動かさない部分については積み重ね型にような塗り方をして、部分的に位置や色、効果などを変更したい場合はその部分だけ別レイヤーで管理している。上のドラえもん?の場合で言えば、青の部分をそのまま(積み重ね)にして、白と赤の部分を別管理(塗り分け)することになる。

 応用としては、ある部分を予め領域選択しておいて、新規レイヤーにその部分をべた塗りしておいて表示しないでおく。そうすれば塗りたいときにその領域を改めて指定すればさっと塗ることができる。

 線画に依らない領域の確保は選択や保存がネックなので、ちょっとしたことだけど、何かを変更したり追加するときに意外と便利。

 

白黒色ぼかし

 風景画や背景画を描こうとすると、近く(焦点が合うところ)は描きこむとして、遠くを描こうとすると雑にサッサッと流し描きして終わることもあるが、ある程度描きこんでしまうとそれを崩すために、焦点がぼけるので同じ色になるようにフィルターをかけてぼかす場合がある。

 例えば、青空を背景にした絵を描くと、遠くをイメージする場合は色と境界がボケるので、青色をその部分に加えることで遠近感が出る。

 しかし、写真的に見ると焦点がさらにボケさせる必要があったり、表現の中心となるもの(例えばキャラ)をより目立たせるために色々エフェクトを使うことになる。

 

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 こういったデジタル特有の画像効果の試行錯誤をしていると、ある時はキラキラにさせようとしたり、ある時はチャンネルぼかしを使って印象をあげたり、効果を使ってぼんやりした絵をシャキッとさせたりと色々と浮かんでは消える論点がある。

 少なくとも、色や境界を如何に目立たせ、強調することが見た目の良さを追求する上で重要であるが、こういったものは「差」によって鮮やかさを人の眼に認識させるので、距離と色を考えた際、任意の色情報を削るのも一つの手だと思う。

 そこで、色を削るにはどうすればいいかといくらかやってみたが、一番楽な方法を一つ書いておく。

 

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 (絵の加工:元絵に白黒化したものを加えることでイメージを変えられる)

 

 やり方はまず一旦絵を完成させる。その完成した絵をコピーして、そのコピーレイヤを白黒化して重ねるだけである。

 上の図だと、左が元絵で極彩色っぽいので、転移門の光のみを残したり(白黒レイヤーに転移門のレイヤーをのせる)、キャラと門以外の色をぼかす(完成絵に白黒レイヤーをのせ、透過度50%程度にして、見せたい部分は白黒レイヤーを消しゴムで削る)ことができ、印象を大きく変えられる…と言った感じである。

 方法論としては幅があるので、境界情報と色情報を別に考えてみると、この完成絵の白黒レイヤーを利用することで色々遊べるかもしれない。

 

終わりに

 まだまだあるが、書ききれない。でも、そうしているうちに、別の小技を色々試しているとどうしても他を忘れてしまう…

 ソフトの機能もたくさんあるし、選択肢が多いが操り切れないのは贅沢な悩みなんだろうなぁと思いつつ、中々上達しない今日この頃であった(-_-;)

 

 

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