nipplelfsblog

nipplelf’s blog

1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

なぜ安倍は韓国を見捨てたか その2

韓国がGSOMIA破棄を延期した。まさに支離滅裂だが、安倍氏はどうしてこんな状態を放置したのだろうか。引き続き考えてみた。

 

f:id:nipplelf:20191125150635j:plain

(今週の一枚)帰り道、買い食い(pixiv

 

 その1ではアメリカ、日本、韓国の状況をまとめた。今回は旧東側を見て、その上でどうして安倍氏が韓国を見捨てるのか考えてみる。

 北朝鮮と言う地域の価値

f:id:nipplelf:20191125153202j:plain

渤海湾を起点とした貿易関係:白黒線 物の移動、赤地域 日本の強い投資)

 

 かなり雑だけれど、上の図のように渤海湾を起点として北東アジアで海岸を持つ地域は日本と非常に強い関係を持っている。これらは最終的に「どうやってアメリカにものを売るか」を軸に組み立てられているので、日本の経済圏とも言える。特に2000年以降、グローバル化(笑)により国境線の意味がなくなってからはそれが顕著となり、新しい仕組みを作り出した。

 その中で、ある地域だけが日本の投資と無関係になっている。それが北朝鮮地域である。しかし、ここには山のようにいる安賃金労働者と平たい土地と手つかずの海岸線が残っており、金儲けを考えれば馬鹿でもここに投資すれば儲かる土地ともいえる。

 おそらく、そのそろばん勘定を伴って日朝国交正常化交渉、拉致被害者解放、日朝平壌宣言と言う流れで、日本の約1兆円の金がこの地域に投資される予定であったようだが、安倍氏(当時官房長官)の独断によってすべて白紙にされた。

www.mofa.go.jp

 この白紙化によって、北朝鮮政府の日本への信用は完全になくなり、その後一切の交渉が不可能になった。まぁ、「約束したお金頂戴!お話はそれからよっ」という北朝鮮の言い分もわかるし、安倍氏の行った「正義」の功罪は置いても、現在の安倍外交の足かせ、大きなターニングポイントになったは明らかだと思う。

 

 その後、期待していた日本からの投資が滞ったため、北朝鮮政府は日本人が作るはずだった工場の労働者を奴隷としてロシアや東ヨーロッパで働かせて外貨を稼ぎ、ロシアの核と武器を買うことになる。

www.newsweekjapan.jp

 つまり、安倍氏拉致被害者奪還によって北朝鮮は再びロシアの前線基地になったといってよく、それによって中国とアメリカへの抑えをロシアが得ることになった。

 よく、「北朝鮮のミサイル・核」なんてフレーズがあるが、車のエンジンを作れない国にミサイルの複雑なエンジンは作れないし、パソコンもろくに動かせない電力が乏しい国で、安定した大電力を必要とする核物質の濃縮・精製はできない。

 北朝鮮はこのロシアの暴力に飲まれないために、直接アメリカと交渉して、アメリカ支配地域の何らかの地位を得ようと苦労しているが、武装解除(ロシアから自由になること)はイコール破滅を意味するので、紛争地域の拠点としての立ち位置から離れることはできないが、疲弊し続ける国内において、せめて経済的な恩恵を得たいという意思は絶やしていないのだろう。

www.afpbb.com

 

北方領土とロシア

 安倍外交アメリカを基軸としつつもたくさんの国と貿易交渉や平和交渉を行い、新しい日本の未来を作ろうとする試みだと思う。

 その一環として行われたのは、北方領土返還であり、1956年の日ソ共同宣言を基本にロシアへの投資と2島返還を行う予定であったが、それが頓挫してしまった。結果から言えば、金だけとられた形になる。

wedge.ismedia.jp 

 交渉前後で状況が変わらなければまだましだったが、そこはあのロシアである。交渉の合間を縫って、ミサイルシステムとそれを守る1個師団(北海道を強襲できる可能性もある)をそろえ、軍事的状況はめちゃくちゃ悪化した。

www.mod.go.jp

 テレビでは北朝鮮からミサイルが~!と伝え、ブーブーブーと携帯が鳴って大騒ぎになったが、実は首筋にはもっと危険なロシアの牙が突き立てられているということを報道はあまり伝えていない。

 冷戦終結後、一旦縮小したロシアの国境線管理は、ミサイルシステムの配備と実効的な軍事力を伴う強圧的な交渉によってよりしっかりとしたものになり、今も次々と謎の兵器を作り続けている。

www.youtube.com

 今、ロシアの注目は中東や東ヨーロッパに向いているが、北方領土ウラジオストックの軍が動き出す準備はできているので、その矛先がこちらに向いた瞬間、その状況はオセロのようにひっくり返る危険を常に秘めているとみていい。

globe.asahi.com

 

安倍氏と外交

 安倍氏の外交を考えるうえで、様々なフレーズがある。「価値観外交「トップセールス」「クールジャパン」などわかりやすいマスコットと価値基準を作り、それを中心に成果をアピールするものだが、いずれも苦戦が続いている。

 そんな中で、重要なテーマに「防衛線の引き直し」がある。ソ連が崩壊後、アメリカ軍が徐々に撤退しつつあり、経済的に中国北東部と沿海州は日本(アメリカ経済圏)の一部となる中で、どこまでを自主的に日本が守り、どこまでを捨てるかというシビアな線引きをしなくてはならなかったが、今までの日本政府はそれを一切やってこなかった。

 それをついに手掛けたのが安倍氏であり、とても立派な事業だと思う。

 

 しかし、経済的クローバリストである安倍氏が緩くなった国境線を明確にするというのはある意味滑稽で、経済では国境を無くそうと努力し、軍事・外交では高い防衛線を作ろうとしているので、すべての動きが矛盾を含む状態となっている。

 トランプ氏のように、アメリカ中心で世界中からアメリカに金を集めて、アメリカの中で再び経済を回し、その一環で無駄に広がっていた軍も戦闘を止め、再編成をしようとする一貫した姿とは真逆である。

www.rand.org

 そんな中で、安倍氏アメリカ側から歴史修正主義者(共産主義者やアンチユダヤなどに対して張るレッテル)と言われた際、一気に路線をアメリカ寄りに変更したことを見ると、実は安倍氏自体にトランプ的な一貫した目標はなく、各所を突いて程よい着地点を探っていると見ることもできる。

 そんなじわじわと変わる彼の目標において、トラストミーと言って破滅したはとぽっぽと違い、徐々に防衛線を引き直し、答えらしいものを出してきている

thediplomat.com 

 最近、経済政策、外交方針が曖昧模糊としているが、それは革新的な政策の失敗が続いた状況において、そのマイナスを少しでも減らそうとしている姿勢なのかもしれない。

 

韓国の未来

 旧西側・東側の動きをつらつらと追ったが、徐々に新しい防衛線、利益線が決まる中で、唯一韓国の位置取りが全く見えてこなかった。ここを取り合う紛争地域と言うわけでもなく、各種問題が解決し何らかの意思が見える状態でもない。いわば真っ白な地域となっていることが分かった。

 地政学、経済、軍事、宗教、産業、観光など各トピックを見ても引っかからない。また、韓国人自体国籍を隠す傾向があるため、韓国人そのものが韓国と言う国を見えにくくしているかもしれない。

 その点から安倍氏の外交において、韓国はどのような位置を占めているのかを考えても「どうでもいい」が本音ではないかと思う。

 味方にいれば何かと優遇を求めその調整に多大な労力を必要とし、敵になってもこれまでつらつらと書いたようにすでに戦術的価値がない。

 後ろに控えるロシアとしてもすでに北朝鮮と北方4島を抱えているので、これ以上の軍事的な伸長は体力的に無理があるし、アメリカとしても実際に退却中である。中国としても飛び地を持つ意味がなく、日本と手打ちをしようとしている。周辺国すべてにおいて立場がはっきりしない南朝鮮はすでに無意味・無価値となっている。少し大きめな空白地帯と言うのが現状だろう。

 

 心情的には安倍氏個人は親韓派代表であり、しっかりした国家として日本と対等に立って欲しいという良心的願いがあったろうが、朴槿恵元大統領の逮捕によってその試みを潰え、感情的なシンパシーもすでになくなっているのかもしれない。

japan.hani.co.kr

 韓国の待っている未来は大きくぶれていて、大朝鮮(朝鮮系中国人を含む朝鮮地域の一体化)の形成から、国が分裂して紛争地域に落ちるまで様々な可能性がある。

 しかし、各国がなんらかの労力を払っても得るものがない状況において、結局何も起こらず、気づいたら日本統治下前の様な何もない未開の地域になっていくような気がする。

 件のGSOMIAに関しても、報道が日本と韓国のメディア以外驚くほど少なかった。実際問題続こうが失効しようが、大した変化・トピックにならないのだろう。

 その日本においてもネタ切れ感が満載なので、あと2、3年で気持ちが悪い国と言う印象だけ残して、誰からも忘れられる存在になる気がする。

  

 つまり、価値がなくなりつつある韓国に安倍氏さえ見切りをつけたのだと思う。

 

 

終わりに

なんか韓国のいいところを見つけようと調べたんだけど、何も見つからなかった。個人で立派な人・尊敬できる人はいるが、各国メディアではsouth koreaは本当に興味の外にある。

 戦争や争いが起こらないことはいいことなんだろうけれど、あの五月蠅い国が静かに消えてゆくのを見ると不思議な気分になる(;´Д`)

 

 

☆エロ同人CG販売中

 

 

 

COPYRIGHT Nipplelf ALL RIGHTS RESERVED.