nipplelfsblog

nipplelf’s blog

1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

Photoshopで有料Add-on、Pluginを買って使ってみた(その2)

Photoshopをお金を使ってカスタムしてみよう!無料もいいがなんだかんだでいい機能は有料扱いである。ということで、有料ソフト(Lazy Nezumi Pro、BrushBox、Particle Shop)を購入し、使ってみた感想を書いてみる(Lazy Nezumi Pro、BrushBoxについてはその1へ)。

 

※注意※

私はWindows10でPhotoshop CS6 EXTENDED 64bit を使っており、その感想となります。ご購入検討の際には紹介したソフトとPhotoshopバージョンが対応するかなどの互換性の確認をまずお勧めします。

 

※目次※

___________________

 ___________________

 

 

ParticleShop

 デジタルのお絵かきを少し細かく見ると、点をどう貼り付けていくか?ということの繰り返しと考えることができる。だから、そのスタンプ自身やそのスタンプする方法をどうするかで色々な塗り方や使い方が増え、自由度の高い筆先を作り出すことができるのだろう。

f:id:nipplelf:20180527042625j:plain

 photoshopの場合、この「点」を筆先と見て、そのスタンプの仕方を変えることで様々なドローイメージを実現していると思う。

 他のお絵かきソフトでも様々な試みがあって、この点を「絵」として考えて、色を付けた絵をランダムで出力するものや、スタンプの仕方をさらに広げることで普通は考えられない描き方を実現しているものなんかもあって、それぞれ特徴的で面白いし、使い手の好みがすごく分かれるものだと思う。

 

簡単な紹介

 今回購入したParticleShopはその筆先とパターンの多様性をしっかりと考えて、様々なアプローチからデジタルお絵かきを楽しくしてくれるアドオンとなる。

www.painterartist.com

 プレーンなPhotoshopのブラシの場合、先ほど書いたように「点」をどのように弄るかということでブラシ、筆を実現していたが、このアドオンではその前提を変えて、「点々」をどうやって弄るかということに注目してドローイングを実現している。つまり、常に筆先に複数の出力ポイントを作り、シュッと線を引いても「ある点」は最初から同じ強さの同じ色でも、「別の点」はランダムな筆圧と色を出すことで、非常に特殊なブラシを作り出すことができ、線を引くだけで非常に特殊な効果を付けたものを作ることができる。

f:id:nipplelf:20180527044220j:plain

(シュッと線を引いただけだがかなり違う。)

 

 Particle Shopは「フィルター」扱いになっているので、選択後に新しいウィンドウを作り、その中で作業することになる。このフィルター内ではPhotoshop上で選択していたレイヤーの画像に対して、効果を付与するというイメージを想定していただければわかりやすいと思う。

 上図のようにGUIもすっきりしていて、左からブラシ消しゴムなどのツール選択、右のブラシパターンから選択して、上のバーから拡大やredo、undoを指示するようになっている。

 

使ってみて良かった点

 コアパックという11種類のブラシの中から選択して描いてゆくことになるが、購入に際して特別にサービス?ということで、さらに10種類のブラシを使うことができた。ちょっとお得かなぁなんて思う。

 実際の使い心地は、思ったよりも実際にブラシや筆を持っている感覚に近いなという実感があった。photoshopの場合は全てのブラシは等倍の出力を前提としているので、重いという感覚やディレイなんかはPCのパワーに依存して起こり、その出力は本来一定であるが、Particle Shopのブラシはそれぞれのパターンごとに意図的に速度を調整しているような感覚があり、筆をもって「塗っている」という感覚が強く手にあった。これが自分にとってはかなり新鮮な感覚で面白いと思った。

 また、そのブラシパターン自体も各々のブラシの名前が示すような表現方法を取っており、それぞれが個性を持った描き方を実現させてくれた。

 イメージで言うと例えば「炎の道」というブラシパターンがあるが、これを選択して描くとあたかも手に炎をもってキャンバスに炎の回廊を作っているような感覚を持つことができる。

 ちょっとした魔法使いの趣である。

 

使ってみて悪かった点

 新しい筆感覚を得る一方で、そりゃないよと思ったのが、「パターンが少ない」ということである。おまけも含めて20種類以上あるから十分じゃないと思うかもしれないが、「足りない」。たまたまお気に入りパターンがあって、それを使って写真の加工するのは十分であるが、絵を描くという点で言えば少なすぎる。

 売りとしてサイトのイメージ動画では、絵を描いているシーンが強調されているが、この筆では絵を描くことができない。あくまでPhotoshop上で描かれた絵や画像に効果を追加するというくくりでパターン構成をしているのだろうが、宣伝と実際の内容がちぐはぐである。

 また、それぞれのシーンにあった効果を付けるためにはそれ相応のパターンが確保されていないと、ソフトとして意味をなさない。

 

f:id:nipplelf:20180527073840j:plain

 

・・・というわけで、ブラシパターンがソフトを経由して追加購入できるようになっているの。しかし、各パターンの全部載せだと定価118400円(たぶん1000USドル+税)で、「は?なにそれ」となった。まぁ実売は13000円くらい(2018年5月時点)となっているので、ちゃんと使いたかったら金払えということなのだが、

 

この売り方は非常にまずい。

 

ソフトのコンセプトが斬新で好感触な分、一度払ってさらにもう一回財布を開けろという売り方は日本ではかなり忌避される(アメリカだとよくあるんだけど)し、そういった宣言を購入前にしていない。マーケットとして日本を見ていないのかもしれないなぁと強く感じた。

 

買いか

 う~ん、う~ん、お勧めできない

 定価50USドル(6000円くらい)で実売2000円(ソースネクスト価格、後述)くらいなら十分その価値はあるとかと思うし、いい点で書いたようにドローとしてはかなり魅力的である。しかし、宣伝しているような機能を使うために、アドオンに合計で20000円払うだろうか?

  無料で筆をお試しで2、3本付けて、どうぞその他の筆を買ってください!ならもろ手を挙げてお勧めできるのだが・・・

 実際に払うのなら、同じCOREL社が発売しているPainterを買った方が機能も充実しているしお勧めできると思う(実売で35000円+α)。

 

 ほとんど知名度がないのにかかわらず、とにかく売り方が悪すぎる。

 

ソースネクスト(おまけ)

今回Particle Shop購入に際して、ソースネクストを利用した。

www.sourcenext.com

 このソフトメーカーにはちょっと思い出があって、ずいぶん前にwindow95について驚速シリーズで色々遊んだことがあったので、へーまだ頑張っていたんだ!という驚きがある。当時はポンコツマシーンでもOSに干渉してその速度を上げるという謳い文句は結構な驚きと試してみる価値を持っていた。

 さて、現在、このメーカーが作っているソフトの評価は驚速を含めてあまり良くない。Amazonでも結構ぼろくそであり、わかっている人が使わないとパソコンのシステムを勝手に壊してしたり、全く役に立たなかったりと微妙なソフトが多い。サイトを見ていただいても、まったくの素人さん向けのソフトと結構な玄人さんでも扱いに困るようなソフトがごっちゃに売っていて、ちょっとしたジャンクショップのような品ぞろえになっている。秋葉原をめぐるようなショーウィンドウとしては楽しいが、そういった便利系ソフトで買いたいなぁと思うものはほとんどない。

 

 ただ、ピンポイントですごくいいところもある。

 

 どうやらいくつかの海外メーカーの日本窓口になっていて、特に画像・映像関係のソフトを販売しているという点である。

 

 IoT時代なんだから、間を通さずに直接メーカーサイトで買えばいいじゃんと思うかもしれないが、それは間違っていて、とにかく安いのである。特に、セールがある際、めちゃめちゃな割引をソースネクストがやることがあるのである。

 例えば、今回購入したParticleShopは直販だと3500円くらい(為替があるので正確ではない)だけど、ソースネクストでは2000円以下で購入することができた。

 

 何でこんなに安いのか全く謎・・・というか日本の特殊マーケットを握るという一種の抜け穴的な販売方法なんだろうが、セール情報が良く届くのでこういった画像・映像関係に興味がある方は登録だけしておくのも一つの手かなぁと思った。

 

終わりに

 今回、1万円近く使って豪遊(笑)した。

 3本の有料ソフトを買ってみたが、それぞれに癖があった。それでも同じような無料のものよりも優れているということが実感できたのは収穫だった。3rdパーティが作っているもの、つまり多くが個人で作っているものが多いので、サービスやアップデートがいまいちで、二の足を踏む方もいると思うが、気分転換、ちょっとした冒険心やソフト周りを改善するという感覚で使ってみるにはいいんじゃないかという感想である。

 

 どのくらい現状のシステムで遊ぶかを考えると、今のままでも楽しいのであればそれもいいが、もう少し遊びの幅を考えれば、ちょっとした投資をしてみても損はないのかなぁなんて思うし、遊びも変化がなければただの繰り返しになって作業や苦行になるので、それを少し防げるのではないだろうか?

 

  お金を使うことも遊びの一環と考えれば楽しめるかな( ^ω^)・・・

 

 

 

☆同人CG販売中

 

COPYRIGHT Nipplelf ALL RIGHTS RESERVED.