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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

ゴールデンウィークに同人DL販売してみて

 自分の描いた作品が商品として発売され、1週間がたった。サイト側のチェックが想定よりも異常に早く、その間にやろうとしていたことが出来ずに見切り発車的なものになり、若干やってしまった感はある。

 そんなこんなでありがたいことにダウンロード購入していただけた。 1つも反応がないのじゃないか?とかもっと売れても・・・という相反する感情が交錯してとても楽しい休みになった。

 さて、ただ、いい悪いとか準備不足だ~といっても芸がないので、販売登録後に感じたことや今後やっておくべきことと、その展望について書いておきたい。

 

 

【オリジナル】「空を見下ろすと明日は晴れだと分かった」イラスト/ニッペルフ [pixiv]

↑う~んちょっと新感覚というイメージ

 


・販売サイトの環境について

 今回、手間の都合上DLSITE様とDMM同人様(以下略称)に販売委託した。それぞれ特徴があり、客層もそれぞれ異なるので、それをまず書く。
 


 DLSITEのイメージは同人誌販売の延長だと思う。
 みんなが商品を持ち寄り、各個人が平等な空間でそれを展示販売する。
サイトはそれをお手伝いするという体をとっているので、上手くても下手でもつまらなくても面白くても、ある程度一定の販売権利が保障されている感じを受けた。知名度のない自分としてはやりやすいと思う一方で、より売りたいと思っている側には少々窮屈になるだろうという印象を受けた。
 また、サイトのプラットフォームが古く、展示がごちゃごちゃしている印象を受けた。商品をたくさんをたくさん置き、文字を多用しているからかもしれない。いっそサムネだけをベラーとおいて、文字を無しにした方が見てくれがよくなるのでは?と思った。これに対して、SNS対応は頑張っているようで、いくつものアカウントを作り、
商品の販売情報などを積極的に発信しているところは草の根的でとても好感を持てた。
 TwitterなどのSNS活動をほとんどやっていないのでこの点は個人としても見習いたいと思った。

DMMのイメージは「儲けたい」という強い意志だと思う。
 売れるものを前面に出してまずそれを籠に入れさせ、その上で店内を回ってもらおうとする量販店にいるような感じを受けた。これは定期的に来るDMやサイト構成から感じたもので、客にストレスなくショッピングできるようにDLSITEと比較しても各ページの瞬間の表示作品数がとても少ない作りになっている。
 もちろん趣味やカテゴリーなどしっかり検索できるようになっているが、まず優先して目に入ってくるアイテム数を絞って、スライドショーや少ない操作で表示数を補っていた。視覚に負担がない一方で、なんとなくたくさん品物を見てしまうように意図された作りになっていた。
 また、中心表示が、1ヘッダー、2単位時間で売れているもの、3おすすめ 4新作となり展示自体を多くのお客が興味を示したものを中心に見せていた。知名度のない自分としてはもっと自作品も見せてほしいと思うが、どうにか工夫すればこの中央表示により長く乗り、たくさん儲けることができるのではと思わせてくれるものだった。 

なんとなくだか、商品について段階的な商品選択をしているように見える。

 

新作間で比較し登録最初の1日で売れるか?→全作品間の1時間ごとで売れるか→全作品間の1日ごとで売れるか・・・

 

のように常に売りあげのみで自動選択され、競争させているように見える。お相撲みたいな感じかな?今作はおそらく第一の新作間比較で負けたため、より上位の競争にエントリーできなかったのかな?と思った。つまり序の口である。

 


・客層について
同人界隈について疎い身としてはどんな人が買うんだろうという興味があるが、やはり販売サイト自体もそれを意識した目線を持っているのでは?という考えから書いてみる。

 DLSITEではメインの入りがアニメ、漫画のサブカル系であることは明らかで、それを中心とした開拓をしているだろうなと思う。例えば、萌え、腐女子なんて層があるとしたら、そこにSNSや各発表を用いてアピールしていくように見える。
 深く掘っていくイメージがある。男女を問わず、その層が海外もあるなら取り込みに行こうという感じだと思う。アクセス数から言っても、華僑圏や欧米圏にも広げており頑張っているなと思う。ただ、ロリペド問題は日本のキャラ作りとかなり被る点と、国境をまたぐため著作権管理が難しい点があるので、これらの点をどう解決していくかで販路確保が変わってくるだろう。今のままだと無駄な試みだし、橋頭保やしっかりしたルールを作れれば世界的企業になれると思う。

 DMMではメインの客がいないんだと思う。AVから来る層、サブカル系や自社ゲームからなどエロい奴はなんでもこいというスタンスだと思う。その点薄く広くアダルトグッズから電子商品まで販売幅も広い。売れ筋から見ると、カテゴリーとして「日本人男性」しか見えないので、そういうターゲッティングなんだろう。
 アクセス数からも、ほぼ日本しかない。もっと広げてもいいのではと思いもするが、そういった点は保守的で現実主義なんだと思う。ただ、艦これからわかるように、リスクリターンを厳密に考えていて、イケると踏んだら大規模な投資を全く惜しまない点はかっこいいなと思う。そういうわけで、他国や別カテゴリーとの利益相反がある程度片付けば一気に客層が増えるんじゃないかなと予想する。


 目標が100DLなのでさいわい初週としてはぎりぎり及第点というところだろう。しかし、これ以上売り上げを伸ばすのはいろいろ作戦を練らなくてはならない。そこで、上記のようにサイトの状態や客層について考えてみると販売数を増やすための方法は少し限定されてくる。
 まず初週、特に初めの一日が重要となり、投稿前にある程度準備して当日(特定時間)に販売数を集中させるとか、よりターゲットを絞って広告するための工夫しなくてはならない。販売サイトでも予告やお気に入りなどがあり、その点は弱いながらもサポートは一応ある。溜めを作らずぼんやりと投稿しても、一定数以上の売り上げにはつながらず、ここでこけると売り上げが伸びていかないことになる。 今回は初回ということで、そういった工夫や準備が不十分で行っているので、それをやっていればもっと売れたんだろう。
 また、作品のテーマ選びも不十分だと思う。一応作品としてしっかりと作ったが、エロプレーを前面に押し出すのか、テーマにしてもサブカル系か現実的なカテゴリーにするのかかなりふわっとしていた。この意識があいまいだったので、作画から最終のセリフ合わせまで迷いながらの作成になったのだろう。
 さらに言えば、はっきりとした売れ筋が存在するのに全く乗らなかったのはよろしくないと思った。

 これらの宣伝、販売、作成の反省点ははっきりしてきたので、次回の作品の展開にしっかりと用いたい。


・・・・というか売る前にしっかり調べとけよ、と1人ボケ突っ込みをしながら、だいじょーぶだいじょーぶとか、もっとうれろーと空耳が聞こえたりしたりしなかったりした。

 

 ☆同人CG販売中

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