元となるエロ絵の完成によってもうすぐエロ本を投稿という段になって、「言葉」による絵の修飾作業を行っているとこりゃまた難しいとなった。
困ったので市販のエロ本やエロ小説を見てみるとやはり売れている作者には個性があって、それぞれの絵や文章にあった単語や使いまわしをしているので、おぉここでも技術高いなと感心した。
今回は「絵」に時間を割いたので、この辺のバランスは次回以降の検討にすることにして、広告も含めて、販売することに主眼を置いて完成させようとしてる。
そこでどうやって言葉を作ろうかと考えてみた。
【オリジナル】「くっくっくっ、よくぞここまでたどり着いた」イラスト/ニッペルフ [pixiv]
↑やっとここまで来たというイメージ
まず、前提としてど素人であるという認識から手持ちの札を見て判断することにした。
・できることとできないことを考えてみると
文才が乏しいので格調高かったり、ハッとするキャッチコピーは・・・まぁ書けない。
ただ短い文章は書けるだろうし、エッチな単語はある程度集められる。
・エロなので作品は行為が終盤に向かうにつれて興奮が高まる方向になる。
・絵の描き方は数ページごとに小さなコマの集まりと、一枚絵というシーンの繰り返しである。
・広告となる絵は本体から引き抜くので数はある。
この辺から考えると札としてはそんなに悪くないので、完成形は佳作をめざすということにする。
そこで絵本のように文章的に読ませるというよりも、あくまでエロシーンを補助してわかりやすく解説するという体裁で文章を構築して、始めや一部だけに少し長めの短文を並べることにした。
ミクロのコマ、ページ単位を見るとここで言葉を分類して書く方が考えやすいと思う。そこで、作りやすいように解説文、キャラの会話文、動きなどの擬音に明確に分けた。
解説文 エロい単語を並べても常に平文にすること、フォントサイズは常に一定にする
会話文(今回は2人)はページ前後と解説文の整合性を意識して、後半に向かうほど文体を崩すことにする
擬音 ページごとの動きの程度とキャラ状態を表現を意識する
という感じにした。
ただつらつらとこの言葉の羅列を並べても芸がないので、今回の「使い方の工夫」として組み合わせを作品内で変化させることにした。例えば、解説で言っていたことを後半になるにつれてキャラがしゃべるようにするようにして、解説と2人がなんとなくキャッチボールしているようにすることやこの会話をさらに後半は擬音が引き継いで興奮を伝えることにした。
つまり、最初は解説多め→会話多め→擬音も含めいろいろ混ざり→擬音ばっかりになるという構成にしてみた。こうすれば多少でも盛り上がりが表現できるのではと思った苦肉の策である。
マクロの作品全体の流れを見るとやはりどのように札としても明らかなように、後半に盛り上がりを作るかになる。
今作の最初のプロット(半年前くらい)では4つの大シーンがあって拒絶→変化→悦楽→本能みたいなザクッとしたテーマがあって作ろうとしていたが、そんなものは吹き飛んで、捕まって気持ちよくなっちゃうというわかりやすいものに落ち着いた。
理想と現実を思い知らされたところだが、とにかく作っていく中でその中のシーンも小さくまとまって短くなった。
さてここで問題となってくるのは、このシーンが長くても5ページくらいでそれが何回も続いているため、それぞれを繋がなくてはならないということである。連続せず、短くずっこんバッコン・・フーがたくさんあっても盛り上がらない。
この辺は他作品ではシーンごとの間、例えば体位を変えるときによっこいしょっと手足と動かすようなコマやページを全部抜いて正常位、騎乗位、後背位みたいな絵を連続で並べて飛ばしているものが多い。
今作の絵ではそこまで考えて作っていないので、その飛ばしているはずの間がいちいち入ってくる。そのため、他作品のように一直線に絶頂に持っていくことができない。
ということで、くねくねと蛇のような動きで話を持っていくことになり、間を興奮を維持したまま文章や単語で埋めることにした。
数値的にみると
他作品が1、3、10、30、100 ドン!という感じだが、
こちらは1、5、3、10、8、25、20、50、100ドドン!みたいな感じである。
直線的なエロ漫画を嗜好する方には苦痛になるかもしれないが、だんだんと盛り上がるので最後まで読むとこっちのほうがドキドキする・・・すればいいなぁという作りである。
作っていて問題点も浮き彫りになってきて、エロさの伝え方も喜怒哀楽と同じで、感情をバランスよく突っ込まないといけないとか、絵を見ただけではエロくてもセリフを入れるとなんじゃコラ的なコマがでてきてしまい、やっぱり漫画ば難しいと思い知らされた。まぁ今回は引っ張らずに「完成品」を作ろうと思う。
もうすぐだ!と思いながらつらつらと作っているが、ゴールが近いようで遠い。何を作るのでもそうだが、こうしたらよくね?みたいな妄想が入ってきたり、時間がない!という現実が壁を作る。
そんなことを実感しているが、エロ本なんだからもうちょっと適当な方が売れるってという心の囁きにあっそうっすねと終わりに近づいてふと気づいた。
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