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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

エロの鉱山_2

 前回から引き続き、エロを売ろうと思って雑多に検索していると少しずつインターネット環境の状態がわかってきたことについて書くことにしたい。

 今回は自分が描ける絵と売れる絵についてどういう関係にあるのだろうかということについて漠然とわかってきたことを書いてみる。 

 

【オリジナル】「激おこドラゴン(顔アップ)」イラスト/ニッペルフ [pixiv]

↑少しは上達したかな?

 

Pixiv、Deviantartやweiboなどネット上には多く自分の作品を展示発表する場所があり、それこそ国境をまたいでグローバルに様々な人たちがその作品群を閲覧している。もちろん、言語的壁があってうまくコミュニケーションできなかったり、知らない人がたくさんいるという心理的困難さを超えてまで見たいものがないという人もいる。でもそんな小さな壁を越えてしまうと意外と楽に世界旅行することができ、そこには一見何でもありで各人が無国籍に笑いあう奇妙な風景が広がっている。しかし、そのようなカオスな状態でもサイトごとに一定の傾向があるような気がする。

 もっとも目立っているのがPixivというか日本語お絵かきサイトであると思う。発表されている作品の多く、というか8割以上をアニメや漫画のキャラクターが占めていて、そのキャラクターを中心にして背景や物語を作っている。この偏った作品群の状態はサイト設立からあるわけではなく、当初はいわゆる「2次絵師」はサイトの1カテゴリーでしかなく(もちろん当時から大きい分野であるが)、評価や作品数も今のように圧倒的に偏ってはいなかったようである。どうも自然の流れではなく、経営側が株式上場とビジネス利用するために多様性や質よりも若年層をターゲットにした量を優先したため、現状に落ち着いたようである。インターネットビジネスを考えた儲けとしては「サイト1000000000000アクセス!!!」といった虚飾をする必要があり、起業家としては当然の作法であるが、一応「芸術」なんだからちょっと悲しい感じもある。ただ、その量に埋もれてしまっても、せっせと個性あるオリジナル作品を出し続けている方々もいるので、もしかしたら大きな転換が起こるかもしれないと期待している。

 さて、このような表面的にあまり多様性のない環境で自分はメインで投稿をしているが、自分の画才はどの程度かな?と自己評価をしてみると100点満点で40点くらいかなと思っている。それなりに丁寧に作ってはいるが、構図やインパクトなどを考えると絵としての完成度はこんなものかと思う。楽しんで書いているのでこのくらいが一番伸びしろもあっていい感じであるとも思う。では、この絵は上記のお絵かきサイトの流れに乗っているか?、つまり、多くの人が求めているものを書いているか?というとNoである。質感がもっと柔らかかったり、有名キャラクターが生き生きと動いているカラフルにぴかぴかした2次絵が求められている。まぁ、たくさんに方々に見てもらえるようにそういうことを常に頭の片隅にでも書くべきなんだろうが、手を動かしているといつもすっぽり抜けていしまい、完成してから反省してしまう。この辺はエロ絵を描きながら少しずつ考えていく必要があるのだろう。

 

 では、果たして現状の評価の高い絵、みんなが評価する絵がお金に化けるか?というと実は必ずしもそうではないと思う。ユーロやアメリカ、華僑圏のサイト、作品群を見るとわかってくるが、サイト自体が作品の売買を基本にして構成されているものが多く、おそらく売れるであろうものも作者の個性が際立っていて、そのような作者も当然のように商売を押し出している。また、ある程度の画力があるものに対してもビジネスチャンスを提供して、サイト側も儲けようとしている感がとても強い。Pixivも絵師に利益を還元~というかもしれないが、あんな控えめではなくアートはパトロンが必要でしょ?と言い切っているのである。金額でわかりやすく言えば、海外で同じ質のものを売れば、数十倍違う。2,3倍ではない。この辺はターゲットの年齢層を若年にした結果かもしれない。そのため、いくら高評価であってもお金を払ってまで評価する文化にならず、むしろタダで見ようよ!というものになる傾向にある。そのため、売れる絵を作るためにはご禁制ものであったり、企業の宣伝のような絵を描く形となり、絵描きにとってどちらかというと不利な契約関係が生まれて、何となく損をする搾取体制に落ち着いてしまう。逆に考えてしまえば日本国内で個人の絵かきが儲けようとすると、企業があまり儲けとしてみていないある程度特殊な環境を利用して、客を囲い込むようにすれば、安定的に設ける体制を作れる土壌があるのかもしれない。

 

 海外と日本という2項対立のような書き方をしたが、海外でもユーロ圏、アメリカ、華僑界で少しずつ特徴があり、ニッチというか儲けの隙間がそれぞれにあるように見える。まぁ、わざわざ海外サイトで危険を冒さなくても、日本国内でこの隙間を見つけることができれば、画力40点であってもちょっとした金儲けが・・・と妄想してみたりする今日この頃である。

 

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