nipplelfsblog

nipplelf’s blog

1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

選挙、選挙、明るい選挙~…に行くべきか?

選挙なんて興味ない、言っても意味がないという人がいる。もったいないなぁと思う。自分は行くけど、どうしていくのか自分なりの争点と共に書いてみる。

 

f:id:nipplelf:20190715134000j:plain

(今週の一枚)暑いので図書館で涼む者達(pixiv

 

 

美しくない政治

 まず、選挙に行くかどうかの前に自分なりに政治を考える。テレビや新聞で綺麗ごとをいうキャスターや論説はあるが、そういった「嘘」は横において、みんな当たり前のように知っているはずの政治の実態を言葉にしてみる。

 

議員と質

 「政治家は悪いやつだ。」とか「議員は無能だ。」とかいう人を見かけるが、それを見る・聴くたびに笑いをこらえるのに苦労する。

 議員はその地域の人間の代表というが、意識の集合体の側面がある。つまり、ある集団の平均よりちょっと上くらいの人をなんだかんだで選んでいる。だから、「政治家は悪いやつだ。」は「私は悪いやつだ。」であり、「議員は無能だ。」は「私は無能だ。」と言っているに等しい。

 それをわかって、なお、ダメだと言うのはよく考えて言わないといけないし、テレビのいった事の受けおりをしゃべるなら単なる間抜けなんだろう。

 文章にしてみる。

「アベは嘘ばかりついて自分たちの周りのことしか考えていない。」

「私を含む日本人は嘘つきで、自分のことしか考えていない連中だ。」

となる。

 

 いずれにしろ政治家とは我々の代理人で、我々そのものと考えてよい。

 

政治と利害

 政治家と私たちは縁が遠いと言う人がいる。その言葉をもう少し深堀すれば、政治家とそれを支援する人達が関わる利害対立に私は無関係だといっているのだろう。

 本当にそうなら、それはとても幸せなことであるが、実際は違う。我々は他人との間に常に問題を抱え、その問題を当事者だけでは解決できないことが多い。

 例えば、子供がいじめを受けて不登校になった。親は困っても何もできない。そういったときに地元の議員に連絡すると、お役所・教育委員会から学校に通達が行く場合がある。文章化された上位機関からの通達は極めて強いので、学校や教師は同じような境遇の子供より特定の子供を「助ける義務」が生まれる。議員は名声を得、子供は復学の利益を得る。

 そういった役所や他人との「口利き」をするのが本来の政治家である。会社で働いても、学校で勉強しても、結婚しても、保育園や老人ホームに入っても、常に利害対立があるので、程よい「口利き」は必要である。

 

 それを利用しない心の強い人は生き方として尊敬するが、ぼんやりと使わないのはどうかと思う。

 繰り返すが、政治とは利害対立の調整である。

 

嘘と誠

 

 「政治は皆さんの生活をよくするものです。」というキャッチフレーズがあるが、自分はこういったお題目は嫌いである。実際は上で書いたようにある集団と別の集団の利益の取り合いであるし、豊かな今、どちらが勝っても全体の生活は感覚的にほとんど変わらないかもしれない。

 そこで、このフレーズをちゃんと言うと「政治は敵から利益を奪って味方の生活を良くするものです。」となる。

 別の地域から利権を奪い、自分の地域の利益が100→150になっても、その個人への配分になると10→12くらいだし、10→12の人と50→55の人がいるとするとなんだか損した気がするからである。

 総額で見たり、割合で見たり、比較で見たりと指標が人によって違うが、基本的に誰かから奪ったものを我々の利益にするのが国や地方自治体であり、集団であり個人である。その折衝をする政治は戦いであり、その過程で嘘をつくし、卑怯で汚いこともたくさんやる。

 大切なことは敵に対しての嘘は我々への誠であるということを踏まえて我々の代理人の言葉とその行動を見ないといけない。

 政治家の言葉に意味はなく、嘘をつくことが悪いのではない。我々が見なければいけないのは政治家が誰をだましたかを知るべき点である。

 

 

今回の参議院選

 政治はとても身近なものだと書いたが、参議院選挙は利害関係者が1億人を超えるので、我々の利益は見えにくくなる。だから、選挙に行かなくてもいい気分になるし、利害も巨視的になるが、それでも我々にとっての権利であるから、簡単に自分なりの注目点を書いてみる。 

 

安倍氏を中心として見る争点

 6年前は鳩山氏・菅氏・野田氏が総理大臣になってめちゃくちゃになったため、思想的にも経済的にも民主党…2大政党政治が破綻した後の選挙であった。

 民主党は大敗北で自民党は大勝利だったので、今回はその時点から見て安倍内閣をどう評価するかが大きな争点だと思う。

 

安倍政権の評価

 以前の記事で書いたけれど、安倍政権の評価は新しいチャレンジの失敗と、旧来のシステムの維持をどう見るかだと思う。

nipplelf.hatenablog.jp

 システム維持と強い指導のために内閣府を強化することで疑似的なアメリカ型大統領府を作り出した内閣ともいえる。行政の変革を目指したという点は約30年の日本の政治改革の一つの答えであり、安倍政権を見つめる時、安倍氏と個人的お友達の好き嫌いを見るのは筋が悪く、それを支える官僚や職員達の成績を見たほうがいいと思う。

 維持はなんとかできている。チャレンジはいまだ失敗続きだが、まだそれを続けるかの判断で評価が分かれる。

 

nipplelf.hatenablog.jp

 

 重要なことは自民党民主党など政党の評価でなく、強権を得た安倍政府を信任するかどうかという疑似的大統領制の可否を評価するという点だと思う。

 

安倍政権とその他野党

  強力な内閣府と旧来の官僚機構の折衝(政治)が目立つ分、自民党民主党などの昔からの政党政治の影が薄くなってしまったので、安倍大統領府の行政を支持するかどうかが選挙の争点と言い換えられる。 

 これを後押ししてしまっているのが、その他すべての野党勢力と言える。

 旧民主党系は大失敗をしているのに、内部の変革どころか表看板の議員さえ変わっていない。共産党は党も組織も何十年もそのままである。維新(大阪の旧自民党の一派)に至っては党首が国会議員でさえない。社会党は消滅する。つまり、安倍氏の組織を持つ自民党以外は30年以上全く中身の変わらない保守勢力が野党の実態となっている。

 またこれら現状保守勢力は成功しようが失敗しようがタイムリープをするように同じことを何度も繰り返しているだけなので、「そうあって欲しい世界」の住人しか投票できない点で非常に危険であると言える。

 …それでも思想に希望を持つことは美しいことだと思う。例えば、下の映画を見て「そうだっ!」と思った人は是非そういった保守勢力に投票したほうが気持ち的にほっとするはずだ。現状への不安・不満もまた投票の一種だと思う。

 

www.youtube.com

 (映画評:映像や役者の動きは美しいと思う。しかし、主演女優の日本語が片言で、肝心の政府との対決シーンに迫力がない。途中でネタ元のご本人達が出演するが、流れを切ってしまい映画として面白くない。また、プロパガンダとしても不安をあおるだけで何が言いたいのかはっきりしない。)

 

本来の争点

 アベも嫌!、民主党消えてっ!、共産党は危険!みたいな人はたくさんいるし、ごもっともだと思う。

 本来、参議院はこういった政党や政府の干渉を受けずに議員一人一人が個別にテーマを熟考する院で、それをできる人を選ぶのが本意の選挙である。そのため、大々的に党が選挙活動するのは政治的にも倫理的にも邪道と言える。

 

 そこで元に戻って自分の利害のあるテーマに投票するのはどうだろうか?

 

 今回の選挙は1テーマ政党のようなものが目立つ。自分や家族がもうすぐ死ぬ人やそれに興味のある人は安楽死制度を考える会NHKの集金体制に不満がある人はNHKから国民を守る党、ご家族に障碍者がいる方や反創価学会の人はれいわ新選組に投票すればいい。

 

 憲法や社会問題、人権や軍、神様や税金など、自分の気になるテーマを6年間かけてしっかり考えてくれそうな人を見つけて代理人にするのも一つの投票への道だと思う。

 

 本来の争点は「6年間ゆっくりと考えること」であり、自分の興味や得になりそうなことを言う人や党は意外とある。

 

選挙に行くべきか

 信条をもって投票しない人は別に行かなくてもいいと思うし、むしろいかない方がいい。ただ、なんとなく面倒だなぁと思う人はすごく損をすることになる。ブツブツと文句も言わず、働き、税金を払っても、投票しないことは困った時助けてもらう術を1つ捨てていると考えておいた方がいい。

 また、投票したい人や党がないというのは票を入れた候補や組織を上手く利用出来ていない可能性がある。一票入れてそいつが当選したなら、そいつらを利用する権利を得るのでそれを使えばいい。

 

 それを理解したうえで投票の有無や投票先を決めればいいんじゃないかな?

 

終わりに

  選挙なんて( ^ω^)・・・といういわばルサンチマンは赤い人たちが残したプロパガンダだし、まぁ中二病っぽくてかっこいい。でも、よく見てみると自分にとって著しく損をすることなんだけど、その辺をいかない人は見えないふりをしているのかな?

 我々は土人だし、土人の代表も土人である。また、土人同士は老若男女泥まみれクソまみれで争うし、それでも美味しいご飯は食べたいから選挙するんだろう。

 

 だから、泥に汚れた「清き一票」を今回も自分は自分のために入れる(^ω^)

 

 

☆同人CG販売中

 

COPYRIGHT Nipplelf ALL RIGHTS RESERVED.