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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

春色で悩む

春、生命の息吹…明るい雰囲気の絵を描きたい。でも、自分の絵はちょっと暗い。

どうやったらもう少し明るい彩りや陰影になるのだろうか、自分の絵を振り返って「春色」をちょっと考える。

 

 

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(今週の一枚)ちょっと一休み(pixiv

 

※目次※

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個性と弱点

自分の描き方を振り返る

 春なので明るい絵を描こうとするとなかなかうまくいかない。

 確かに明るい色やコントラストを用いた明るいイメージを入れると絵全体としての明度は上がるけど、全体的な春の感じからはちょっとズレてしまうと感じる。

 これは自分の絵の描き方がいかに個体に影を作れるかを考え、それを重ねることで複雑さ(個性)を出そうという意図があるためで、これを進めて複雑化するとどうしてもベタっとした重たい絵柄になってしまうからではないかと思う。

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立体感としてはいいが、イメージとしては少し乏しい状態を少しずつ変化させて描き方を変えているが…

 

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2017年中ごろの絵 重厚感や厚みはあるがデジタル絵として重すぎる)

 

 自分なりの基本的な描き方が固定しつつあり、それを補助する形でツールを用いたりより詳細にバランスを考えたりすることで、ぱっと見た感じの上達感が見えるような気がするが、じっと見て「おぉ!」となる域にまで達していないのは御察しである。

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最近の絵 ブラシパターン増加や詳細化でそれっぽくなりつつあるが…)

 

 個性のある絵、みんなが見たい絵、感動させることはなかなか難しいし、うまい絵を見ると、やはりそれはプロの仕事なんだろうなぁと改めて感動する。

 

色の領域調査と変更

 さて、うじうじ愚痴をたれていてもダサいので春っぽくしようと考える。

 高校の美術の授業を思い出すと、色には3次元的な広がりがあって、その領域を上手くコントロールすることができれば、部屋のコーディネイトだったり、イメージに合わせた商品開発ができるなんて言うのがある。春っぽい装いにはそれらしい色の誘導がいるだろう。

 

www.konicaminolta.jp

 上のサイトでもある通り、基本的な軸は色相、明度、彩度になるが、これを(x、y、z)的な展開をしてパレットを開いてみんなデジタルお絵かきをする。

 

自分の色領域

 では、春の色を見る前に、自分はいったいどんな色を好んで使っているのだろうか。よく使う色を拾ってプロットして見ると、自分の場合、影を付ける前の基礎色に関して、色相を意外と広く使っていて、明度は明るめで、彩度はかなり高い値のものを使っていた。

 今までの印象としては色相が狭いせいでイメージが広がらないと思っていたが、実は彩度をあげすぎたために硬くなっていたのかなぁなんてい答えが出てきた。

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(自分の使う色の領域: 明度、彩度軸で見ると分布に集合があった。左上の◯は肌の色に使用、右の大きな◯はその他全般)

 

 これから工夫する方向性としては方向性としては色相はそのままか、むしろ絞り、特に明度に関しては少し暗い側、図で言う左側の色を使うべきかもしれない。

 何でかを考察すると、感性が…と言うよりも、絵の作り方として、上に陰影用レイヤーやハイライトレイヤーを何枚も重ねて、色に立体感を作っており、効果を重ねることで図では下や左側に全体の色彩が引きずられるため、無意識に右上に基本色を使っていたのかもしれない。

 

春の色領域

(※例数は20程度で、自分の好みの春の絵の色であり、正確な春色ではないです)

 

 自分の大体の使っている色領域はわかったので、次に「春色」について見ると、二つのパターンに分かれるような印象があった。これはよくある春色や色見本の布などパターン色と写真や絵に使われるパターン分布がこれになることからもわかる。

iro-color.com言葉にすると、非常にソフトな感じで明るさを意識したものが多い。色相や彩度には広がりがあるが、明度に関しては比較的高いものが多い。

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(春とされる色:分布に二つの集合が見られた)

 

 春を代表する桜色などは上の図で言うと上の黒丸の領域であり、よく言う春色の多くはそこに在るが、絵や写真の色をスポイトすると右下の領域にも厚い分布があった。おそらく全面を春色で埋めてしまうとサチレーション的に意味消失するので、ある一定のアクセントとしての色が必要なのかなぁなんて思う。

 

色の実装

 さて、自分の色分布と比べるとやはり彩度を少し落として、大きく明度を上げた色を使い、アクセントとして明度の低い色を3~4割入れるといい感じになるのではないかという結果になる。

 実際にやって見ると、さてどんな感じだろうか…前よりは少しマシになったのかもしれない。

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(補助となるを色を3割程度に抑えて明度を少し上げた)

 

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(補助となる色の割合を5割程度に上げて、明度を上げた)

 

対照として割合を変えたものを描いて比べると、明度を意識した「春色」が6割を超えたほうがそれらしいと思った。

 

 

グリザイユ画法的春色一考

 

 夏についてはやっぱり強い日差し、つまり強いハイライトとそれに平衡した厚い陰をイメージするが、その他の季節についての陰の濃さについては意外と強いイメージがわかない。

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 季節感について、それらしいパターンや表現があるのだろうが、どちらかと言えば、上で書いたような色に依存した描き方や少し明るい表現や陰の長さなどのデッサンイメージが中心になるのではないかと思う。

 以前の記事の一項目(黒を使って明るくする)でグリザイユ画法(以下、G法)について少し触れたけれど、黒、影を使って立体感をアピールしようとした場合、立体感を得る分、基本色がくすんでしまい、春色の明るさと背反する。だから、より春の意識を強くしようとすると、ライトを当て、影の割合を減らすことになり、立体感が消失してしまうんじゃないかなぁという感じがある。

 有名どころのイラスト絵を見ると、春色を使っていても線画をかなり強調しないと全体の境界と構図が崩れてしまい、おそらくサムネイル程度の大きさになるとよくわからないピンク色の塊になる場合が多く見られたので、結構難しいなぁなんて感じた。 


 まぁ、そういった人はうまく色のバランス(彩度を上手く使っている)でコントラストをつけており、うまいが故に参考にならない。

 

 そこで、影で春を描く場合にはもう少しおまけをつけたほうがいいのかなぁとちょっと考えた。 

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(手の影と光の影響:左、通常のG法 中、境界逆側を白く塗る 右、モノクロチェック)

 

  一般にG法を使うと色がくすみそれによって境界面と色のグラディエーションを作ることで、立体的な表現が可能になるけど、春を意識させるためにハイライトを強く充てるとそのグラディエーションが弱まる。

 そこで発想を逆転させて、暗側が減るなら、明側をもう少し強調してクラディエーションと境界を維持みればどうだろうか。

 実際にやることは、影を付けた後に細かい領域で影が薄くなる部分に白でハイライトを入れ(例、図の赤枠)、より強く境域を際立たせてみるひと手間となる。

 通常のデッサンから光が当たる部分の陰影だけでなく、意図的に境界を目立たせることで、色による影響が出る以上に際立たせてしまえば、後で処理をしてもその境界面の陰影差は維持できるのではないかという考えである。

 肌色など明るさが強い色においても一定の効果はみられるので、春色をくすまず、影を弱くしようという時に使えるかもしれない。

 

終わりに

 細かい絵をそれなりに時間をかけて作れば、それっぽいものを作れるかもしれない。ただ、今の描き方だとできるイメージの幅にはどうしても限界があるし、同じものを作っていても飽きてしまう。

 と言うわけで、ちょっと明るい感じに挑戦したんだけど、う~ん、まだまだ。

 

 修行が足りないのを小手先でどうにかしているからだけど、やっぱり楽にそれっぽいものを描きたいよね(^ω^)

 

 

 

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