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キャラの背景へのはめ込み

【オリジナル】「捕らぬ狸の皮算用」イラスト/ニッペルフ [pixiv]

↑ 馬がうま   くかけた・・・

 

 キャラと背景を個別に描く方法をとっていると、それを組み合わせたときにどうしてもキャラが浮いてしまう。
 この「浮く」という感覚は背景が作る画面の中にそのキャラクターが存在していないような感覚だが、どうしてなんだろうと気になったので観察してみた。

 また、描き方をちょっと変えたので、それを書き留めておくことにした。

 

 

・光の強さと陰の加減

 秋になった。秋の日差しは夏のそれよりも弱く、優しいイメージがある。それ故に光の作り出す陰の強さも優しくなるようなイメージも同時にわいてくる。
 そういう視点で絵全体の陰影に注目して見返してみると、描いたものごとにライティングに対して強い陰、弱い陰を意識したものがあった。
 また、一つの絵の中(ほとんど光源が一つ)にも光やその陰に強弱があることが分かった。
 こういった光源の配置と意図した陰影のつくり方は効果的に作品を目立たせる方法としてとても重要なテクニックなのだろう。光が届かないイメージで陰を部分的に強くするなどの、光源からの距離や効果範囲を意識したものであれば、その強弱は価値のある描き方になると思う。

 

 残念ながら、ニッペルフの描く絵の大抵の陰の強弱は光源を意識したものではなく、キャラやオブジェクトの部分的陰影を意識して、その部分だけをよく見せようとして濃くなっていた。光源よりもキャラVS背景の意識になっている。
 書き込む部分と書き込まない部分がそのまま色の濃さ、陰の強さに反映されているため、白黒なら効果のある書き込みになる部分が、カラーでは黒っぽい沈んだ部分になり、
なおかつ全体の輝度のバランスを著しく損なっていることになっていた。

 以前、けものフレンズの魅力と違和感で、作品をぼんやりと見ていると太陽によるキャラの陰がないため、特徴的なフレンズたちの動きもどこかふわふわしていると書いた。
 このぼんやりとした印象を忘れないように、キャラと背景の設置点に陰を考えていたが、それだけでは「地面に足がついているよ」というだけで、重力波ではないが、全体を考えないとその空間が歪んでいるような状態を作り、陰を書き込むことで逆に違和感の別原因になっていることになっていた。

 

 ここで大切だなぁと思った視線というか、意識の仕方は背景とキャラをいかに浮かないように合わせるかということではなく、光源とそれを受ける背景やキャラがどういった陰を作るかということじゃないかなという点である。
 背景も一つの疑似的オブジェクトとして扱って、本来のキャラやオブジェクトと一緒の集団として考えて、別集団の光源と対比させることにする。
 光VS背景、光VSキャラ みたいな状態を作ってその繋ぎに陰を入れる感じにする。

 


・環境光と輝度の影響

 俯瞰であったり煽りの表情を描こうとすると、当然真横から見たキャラよりも距離感ができてくる部分がある。
 ポージングにしてもその距離感は大切な要素であると思う。
 例えば、正面を向いて手を広げてこちらを誘っているような可愛らしいポーズは手がよりこちら側に近いので、大きく描き、その指先はもっと大きくなる。また、頭の部分は鼻先は一番こちら側だし、肩や頭の頂点はおそらくこちらよりも遠いのだろう。
 こういった立体感を意識した際、明るさで距離感を意識すると近い部分ほど明るく、遠い部分ほど暗くなるだろう。
 しかし、これは絵全体が同じ明るさの場合に当てはまることで、例えば空に太陽が輝いている場合は上側に輝度が集中すると思う。この場合、距離感と光源の関係が一致せず、どちらの意図に明るさを合わせるかという問題が出てきてしまう。

 

 今まではこの点について意図的に無視をしてきた。正直に言って面倒だし、よくわからなくなってきて筆が止まる気がしたからである。ただ、上記の陰の加減を意識した書き方をしていると、こういった距離感を考えた影を付けたキャラに背景と光源を当てはめるとどうしてもズレが大きくなってしまった。
 それを補正する方法として、ブラーやぼかしを境界部にかけて背景や光源をにじませることで、キャラをなじませることができるが、今回は環境光と境界部分に輝度の同じ色をうっすらと付け加えることにした。

 

 環境光の意識としては、もう一色で考えたみたいに背景などと全く関係がないが、なんとなくな感情の色をまくという方法ではなく、一般的に考えられる背景の反射光を加える。ただ、ちょっとひと手間で、その光は距離によって塗る強さを変えることにする。
 キャラが歩いているならば、地面の色を10、すぐ横の気の色を8、遠くの森の色を3、すごく遠くの空の色を1みたいな強さである。

 もちろん空であればキャラの上側全体に、森ならキャラ側面の境界面に軽くという感じで、なんとなく反射してくる方向を意識して塗る。
 ほとんど効果がないかなと思っていた。確かにほどんどこうかがない。ただ、引きで見た際に一体感が増すので、一応使える方法だとは思う。

 

 輝度に関しては、光源の強さや距離などに関係なく、キャラと背景の境界の明るさを参考に追加レイヤーを入れることにした。
 これは背景とキャラ間で違和感が目立つ部分が陰を入れていない部分でかなり目立っているためである。地面と足は陰がうまくはまってきたが、空と頭は依然としているていて歪んでいるように見えた。
 そこで、地面と足の関係(光源中心ということ忘れずに)を陰で表現するように、空と頭の関係を光で表現しようということである。
 実際は光源影響のある部分に白を塗って、レイヤーをオーバーレイにして、透明度をいじって近傍背景と輝度を合わせるだけだが、環境光の効果もあって、まずまず自己満足できる出来になった。

 

補正前(上)と補正後(下)

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ほんのちょっと、5分くらいでできる補正の考えが文字にするとずいぶんと長くなる。
ポンチ絵の方が分かりやすいかなぁと思いながら面倒なので字にしてしまった。

ついでにJpegにして画素数を落とすとほどんど分からないかもしれない。
しかも、ほぼ感覚的なもので、正しいのかどうかもわからない。
・・・・・が、なんとなくにやり( ̄ー ̄)ニヤリとできる。
趣味というものはこういうことなんだろう。

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