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1週間に1記事を目標にして、考えたことや描いた絵について書いてます。

最適化したエロい感じ方

 アニメおたく?という感じの人と話していると、絵であるとか画像についての考え方、感じ方の違いに差を感じてしまうことが多い。その感じ方が悪いというわけではなく、一種独特な感性を持っているなと強く思う。アニメ、古い洋画、HBOなんかが作る連続ドラマを含め、無ジャンルに見る側としてはちょっとした刺激になる。
 また、アニメを多く視聴する層が特殊でおかしな物の見方を持っていると考えるのは誤りだと思う。感性というのは人それぞれだし、その習得も遺伝的というよりも多くは周囲の環境によって決定される面が多く、同じものを見てある一定の知識を基に連続して経験すると、各コミュニティではある一定の統一した見方、聞き方が習練されていくんじゃないかと思う。

よく言えば職人的になるし、悪く言えばタコツボ化するといっていい。

この辺の見方とエロについて考えてみた。

 

【オリジナル】「6月の露天風呂」イラスト/ニッペルフ [pixiv]

↑ちょっとピカピカした、ちょっとリアルな、ちょっとデフォルメした絵

 


 カラーのエロ絵を眺めていると、圧倒的にアニメ塗りが多い。ロリや巨乳などアイコン化されたキャラがテレビ画面でなく、絵として閉じ込められていく感じである。作り手も読み手も、流れとしては何かのアニメ、漫画の版権もののキャラクターが大半の入り口となっているので、それに合わせたキャラ作りをして、何となく似たような顔のつくりや設定にエロを加えて売っているものが多いので、どうしてもアニメ塗りになってしまうのかなぁなんて思った。
 ただ、意外と売れている作品はそういったアニメ塗りから一つ出たものが多く、エロを抜いた作品としてみてもおぉよくできてると思うものもある。もちろんテーマやストーリーそのものも重要だし、宣伝は絶対のように見える。絵に関して非常に面白いと思うのは、効果的なエフェクト、詳細なデッサンや美しい背景などドンドン高度化して、ほんの数年前では考えられないようなものが出てきている状態でも、顔がアニメ塗りのままのものが非常に多いことである。
 はっきり言ってここまで細密に作るのなら顔や表情も細密に作りこんでしまえばいいのではと思うが、そういったものはなかなかない。始めは、大好きなロリキャラがあられもない姿で、アンアンいうのが必要で、それをよりリアルに感じられるために書き込みをして、男子のおかずとして使われているのかな?なんて思っていたが、絵を描いているとその考え方、偏見はどうやら考え直さなければいけないと思うようになってきた。

 アメコミなどのより緻密な動きや表情をとらえて描いているものがあるが、これの見た目の派手さやポスターとしても表現力では非常に高いと思う。一方で、動きであるとか感情などの時間的な変化があまり見えてこない。写真でとって時間を止めたような感じを強く受ける。
この見方でアニメの顔を見ると、非常に作りが雑であるが、喜怒哀楽があふれていて感情を表現しやすいし、もちろんエロとしても使いやすいと思う。色付けを考えると、感情が高ぶっているときにさっと赤で顔を塗り、ちょっと擬音を入れればはっきりとした状態の変化を作り出すことができる。つまりもともと顔がデフォルメなので、ちょっとした変化が大きな表情の変化につながる。
 上記の顔以外きっちりとしたつくりの絵にはポスターとしての評価があまり高くないが、変化を作るための作品(漫画や動画)にはむしろ必要な試みなんじゃないかな?ということである。

 この考えは最初のアニメオタク?風の人たちの物の見方に通じる。1点でそれを評価したり、感じるのではなく、その動き全体を含めてキャラクターの感情をとらえている向きがある。だからその延長として、いちいちのエロさを見るのはリアルなおっぱいであるとかを見て、行為の流れや感情の変化についてはアニメ塗りの顔を見てエロの良し悪しを感じているのではないか?と思う。
 ただ、すべてのアニメ視聴者が同じようなエロポイントを持っているわけではない。見たり読んだりするメディアが違えば、感じ方も変化すると思う。例えば、今のスマートフォンゲームの多くに共通するキャラクター群の描き方やエフェクトの使い方は極端に華美で、PCや据え置きのゲームと比べるとちょっと極端すぎてゲームとして成立するのかな?なんて思うものまである。おそらくこれはキャラクターの操作性の問題で、動かしずらいほど簡単にピカピカさせて操作や考えるなどのゲーム性よりも直接目に刺激を与えることに焦点を絞ったつくりにしているためでは?と思う。
 いずれにしろ、同じゲームでも使用機器がちょっと違うだけでその見え方、見せ方が大きく違いそれを使う層も大きく違ってくるのではと思う。
 そのため、PCのエロゲから入る人と、エロ漫画から入る人では作りの好みは分かれるし、AVから来る人はまた違ったものを好むはずである。そういった中で、アニメ塗りの顔が残っているということはその表情にちんちんをピンとさせる因子が強く塗りこまれているからだろう。

 というわけで、タコツボ化しているわけではなく、よりエロに最適化し職人になっていくエロ界隈を目の当たりにしているのだが、自分にもそんな上等なものがが作れるのか?と言われると、ははっ寝言は寝て言え!となるが、まぁこの辺の考察を念頭に入れて少しはインパクトのあるものができないかな?なんて思って・・・ふて寝する。

 

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