よし新作に取り掛かろうということで
今週はいくつかの背景を書いてみた。
学校をバックグラウンドにした話を作るつもりなので、
廊下や教室、部室なんかを作ってみると
自分のこういった背景を描く技能はまだまだ未熟だなと改めて感じる。
同じ描き方をやっていても飽きるので、少しずつ方法を変えて書いてみた。
今回は試してみた描き方について書いてみる。
【梅雨】「梅雨の日の一コマ」イラスト/ニッペルフ [pixiv]
↑今までの描き方でもそれなりのものはできるが・・・
とりあえず背景を基にした1ページを作ってみた。
イメージとして回想を含めた移動のシーンであるが、部室、渡り廊下、建物内の廊下という3つの背景になる。
自分の今までの描き方は
デッサン→線画→着色→テクスチャ追加→影付け→陰付け→環境関係のコントラスト
という作り方をしている。
これをパーツごとに作り、重ね合わせてさらに陰影をつけている。キャラについても同じような色の付け方をしているので、上手いかどうかは置いていおいて、流れ作業的にかなり楽なやり方になっている。問題はこの方法はかなり時間がかかるという点である。それぞれのパーツを作り、それぞれに陰影をつけていくとパーツが増加するほど作業量が膨大になり、特に背景では収拾がつかなくなる。
そこで今回は厚塗りを部分的に導入してみた。
1コマ目 左の棚
2コマ目 奥の校舎
3コマ目 窓の外と奥の扉
を厚塗りでパーツを作ってみた。
技術がまだ未熟なため十分なものはできなかったが、各パーツはそれなりに再現度の高いものを作ることができたのではと思う。
さて、パーツとしてどこを厚塗りにして、どこを今までの描き方にしようかと考えると、やはり各コマの焦点をどこに充てるかが一番わかりやすい区切りになると思う。
例えば部室は真ん中の机に視線が行くようにしたいので、一番手前になる棚を、渡り廊下ではちょっと下を向きながら歩くイメージなので、対面の校舎を厚塗りにしてみた。
つまり、焦点がぼけているところを厚塗りにするということになる。
今回の意図は、きっちりした線画からのものと、ぼんやりする油絵的なものを混ぜることで、全体として自然な背景ができ、時間短縮もできるのではという狙いがあった。狙いはあったが、出来上がったものは、絵、コマとしてはう~んまぁこんなもんかな?という出来になってしまった。
どうしてもう一つの出来になったのかと考えると、線画側のパーツ数が十分でないことと厚塗り自体の技術が足りていないんじゃないかと感じた。まぁこの辺については作成時間とデッサンの作りこみによるが、回数を重ねることでより頭の中のイメージに近いものが作れるのではないかと思う。また、漫画を作るとしたらこの程度でも十分のような気がする。こだわっても能力が乏しいので適当なところで折り合いをつけて進めなければならないのかもしれない。
少し引きでこのページを見てみると線画経由だろうがどうだろうが、思ったほどの違いがでない。かといってすべて厚塗りにすると、作り方として楽になるが、全体的にぼやけてしまう。遠くの風景を見つめるであるとか、キャラと背景がかなり離れていればいいが、キャラと背景の距離が近い場合はかなり浮いた絵になることが考えられるので、これからキャラをはめ込んで作るとしたら、背景との距離感を考えて書き方を選択して使っていければ効果的にいい絵が作れるのだろう。
もっと楽な方法があるのだろうが、とりあえずこの2通りの描き方を使って背景を作ることにする。楽をするために苦労する・・・なんだか本末転倒な気がするが、そのうち楽になるんだろう。
☆同人CG販売中