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やってみると意外と難しい

【この素晴らしい世界に祝福を!】「転生したらアリだった件」イラスト/ニッペルフ [pixiv]

↑ にへらっという表情を描きたかったのだが・・・


 先日、お勧めということで、この素晴らしい世界に祝福を!という作品を視聴した。まだ1期の前半までしか見ていないのだが、何をいまさらといわれるかもしれないが、これがなかなか面白かった。
 話の背景はニートが異世界召喚という最近はやりの形態をとっており、内容は始まりの町周辺でボケ突っ込みを繰り返すファンタジー要素のある漫才のようなものであった。主人公を中心として仲間が生き生きと会話するものを見ると、純粋に娯楽作品としても高評価ができるんじゃないだろうか?

 これに感化されて2次創作絵というものを久しぶりに書いてみたところ、構図のとり方もあってデッサンからかなり苦戦した。この最中に顔の描き方に関して、気づいたことや検討している点について書いておきたいと思う。

 

 まず、こういった絵柄の顔をほとんど書いたことがなかったので、どういった意図で描かれているのか観察することにした。非常に特徴的な点は目の大きさで、それを中心にその他のパーツが配置されているような印象を受けた。
 作者によってその他のパーツの配置は様々で、鼻や口をほとんど書かないものや顔の形を逆三角形にしておでこ側を特別大きくするものもあった。
様々な形や大きさにデフォルメしていくことでより個性のある「顔」を形成していく様子はそれぞれの作者の特性や理想が出て一つの世界を作っているんだなと思った。いずれにしろ中心となる目、特に瞳をいかに注目させるかに焦点を絞って配色や書き方を研磨しているようである。おそらくそれに沿って他パーツの大きさや頭の形を決定しているのだろう。
 マスカラやアイシャドウなどであるように女性の化粧に通じるものがあって、その辺を上手く応用してキャラの目元メイクしている作品も散見されたので、インパクトや美しさを追求するとそういった形態になっていくのは一つの答えなんだなぁなんて感じた。

 

 ただ、この書き方には問題があって、正面を向いた場合は強い印象を与える顔になるが、このバランスをそのままに、見る角度を変えてみると異常さが際立つものになる。
例えば、斜めを向くと立体的に大きすぎる目は出目金のようになってしまうし、顎のラインを上手く形成できず、顔というか頭の形が崩壊してしまう。
 描いてみてどうすりゃいいんだ?と混乱したが、どうも書き方に作法があるような気がする。これは誤った解釈かもしれないが、正面を向いたときの描き方、横を向いた時の描き方、斜めを向いた時の描き方がそれぞれ所作としてあり、その枠の中で個性を出しているようなのである。つまり、正面の顔と横の顔は別人なのでは?ということになる。そして、それ以外の角度は描かない、描くとしても目やパーツの位置を少し移動し、顔の形はそのままにするようである。
 これはかなり意外なことであった。自分の思う描き方は、頭の中にイメージした物体を出力するために、立体的に書こうとして、陰影であるとか遠近感を意識して体パーツの大きさを変化させて現実に近づけようと工夫している。どういう角度や強調をすれば「それっぽい」絵になるかを意図して描いていた。つまりイメージする「同じもの」をいかに際立たせるかということになる。
 この考え方とは全く別のアプローチから表現しようとているので、おぉずいぶんと割り切った考え方なんだなと感心した。 もちろん、初めから立体的にこういった顔を考察して無理のないかわいい顔を作っている作者もたくさんおり(例えば最近のディズニー映画なんか)↑の限りではないが、やっぱりこの割り切った書き方の人が多いような印象を受けた。

 

 書き出しは簡単に見ていた2次創作であるが、どうやらかなり奥が深いことを感じたが、まぁ今回は書き始めてしまったので一応完成、発表することにした。
出来上がってみていくつも考える点はある。

 例えば、構図である。今回は下からキャラを見上げている。これは↑の割り切り描きではどうやら存在しないアングルのようであった。そのため胴体のある程度のリアルさと顔の薄っぺらさがうまくマッチしていない。また顎のラインがどうしても決定できなかったので、ちょっと強めに影を入れることでごまかしてしまっている。 本当は目や瞳の描き方を中心に顔のパーツも含めてもう少し考えるべきだったと思う。そんなこんなで、出来上がったものは饅頭にシールをはっつけたような顔になってしまい、こらあかんなという出来になってしまった。また、左上の奥から光源を意識して作ったために、こういった顔の瞳の輝きを全く強調できないものになってしまった。
かなり反省である。

 

 ということでこれからこういったキャラ物を描く場合は、強調点である瞳を中心に据えて、光や構図については読み手の視点をできるだけその中心に誘導できるような工夫しなければいけないなと反省した。

 ま、次だな!と思っていると頭の中にぷ~クスクスといういやらしい笑い声が響いたような気がしたとかしないとか。

 

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